■最終的にアニメ・声優業界をとりました | たかみゆきひさオフィシャルブログ「shadowcube」Powered by Ameba

■最終的にアニメ・声優業界をとりました

だいぶあいちゃったけど、前回(これ )の続きです

実は下書きとしてずっと途中まで書いてあったんですが、先日RO-KYU-BU!のライブツアーが無事終わって、「やっぱり僕の居場所はここなんだよ!!」ってもの凄く実感したので、ちょっとリライトしてようやくアップ。


一応注釈ですが、
今年で僕が芸能界で仕事し始めてから25年ということでこのブログでは割とこの手のことを書いてます。
そして、実はクリエイターとしてアニメ業界の方と仕事をご一緒させて頂き始めてからも25年。
声優業界はまだ10年くらいです。



さて、芸能界がイヤになって離れたこともあったけど、いろいろあってアップフロントで社長をやることになりましたよ。

ということで2007年7月にアップフロントスタイル発足。

当時は
アップフロントがアニメに参入!?

とかいろいろ書かれましたが、まぁ、そうですね。
ということでアニメコンテンツ制作や声優の育成を進めていくことに。
まぁ、やってることはそれまでスタジオキューブでやってたことそのまま延長なので、実はこれまでとあんまり変わらないというかなんというか。

とは言え、スタジオキューブでやっていたことに比べて大変なのはアップフロントが世の中的には大手芸能プロダクションだということ。
アップフロントって芸能界では超メジャー。
でもこれはアニメ業界に参入するにはとても大きな障害なのだ。
そのあたりはこの辺 とかこの辺 とかこの辺 に書いている通りで、芸能プロダクションの声優業界への参入は極めて困難で前例が殆どない。
avexという巨大な看板がいかに障害だったか、茅原実里さんのマネージャーさんの話を例にも書かせていただきましたが、芸能界とアニメ業界の間には大きな壁が立ちはだかっていて、アニメ業界はおいそれとは入れてもらえない業界なのです。
今年はホリプロさんがタレントスカウトキャラバンを声優オーディションとしてやるということで声優業界への参入を宣言してますが、こちらの業界のことをきちんと理解されているようなので注目です。
グランプリの子もどのように育っていくのか楽しみです。


さて、アップフロントが僕に白羽の矢を立てたのは声優業界と芸能界の両方で仕事をしていたこと、そしてそれぞれの業界である程度の実績を持っていたことが理由とのこと。
散々捜したけどそういう人が誰もいなかったらしい。
うーん、僕も聞いたことないから確かに他にはいないのかも。

そんな立場だったからなのかもしれませんが、スタッフたちも一丸となって努力した結果、「アップフロント」という看板を掲げながらもアニメのレギュラーを頂けるようになり、ついには主役まで頂けるところまで来ました。
スタッフたちにも感謝ですが、実は会社を立ち上げた時から様々な声優プロダクションの方々に相談に乗って頂けたことも非常に大きいです。
本当にありがとうございました。

そして現場で「うちはどちらかというと芸能プロダクションですが」と言うと「アップフロントスタイルは他の芸能事務所とは違うから安心です」とまで言って頂けるまでになりました。
これは本当にありがたいことです。
この「安心です」という言葉の持つ意味は大きい。

自分がアップフロントスタイルで掲げていた大きな目標が達成されました。


さてそんなことで自分的にはいつまでも大企業グループの中で社長をやってる性分でもないし、4年という任期も無事に終えて、この度もとの仕事に戻ることに…

ということでアップフロントスタイルを後続のスタッフに任せ、アップフロントを出ました。
タレントとスタッフ全員がついてきてくれたのは本当に嬉しいことです。
みんな、ありがとう(泣)あせる


今後のアップフロントスタイル(トレンド?)に関しては、一応ここまでバリューを上げたんだから、あとはよろしく!って思うけど、アニメ・声優業界のことをきちんとわかってるかなぁ…かなり心配。


あ、ネットで話題にあがってたので書いておきますが(なんじゃそりゃ^^;)
新しく立ち上げたスタイルキューブはアップフロントとはグループ関係でも無いし、資本関係もありません。

全くの別会社です!!(きっぱり)




芸能界で仕事を始めてから25年、
これまで大きなトコから小さなトコまでいろんなプロダクションを裏で支える様々なお手伝いをしてきました。
それはそれでやりがいもあって楽しいこともたくさん。
でもやっぱり芸能界は疲れるねぇ(笑)。


資本主義国家だから売上至上主義になるのはどの業界もしかたないとして、
自分の性分としてはそういった結果が実力主義ではなく足の引っ張り合いとかだと息苦しい。


またいつかお呼びがかかるかもしれないけど、しばらくはちょっと離れてアニメ・声優業界でひっそりと頑張って行きたいと思います。

そしてRO-KYU-BU!に関わることが出来て、RO-KYU-BU!で自分の持てる全力をぶつけることができて、改めて僕の居場所はここだということをもの凄く実感しました。
そして、素晴らしいマネージャーさん達とお仕事させて頂いたことで、このアニメ声優業界を守っていかなければいけないと強く感じました。

そんなRO-KYU-BU!のお話しはまた今度!!