少々プチコンのサンプル作成に時間がかかるので、
最近、更新が少なくなった分の代替えとして
ゲームに必要な数学の話と物理の話を
小ネタ程度に挟んでいこうという企画です。
今後の話をスムーズに進めるために
数学で扱う数(量)の話を最初にしましょう。
数学で扱う数量は一般的にはスカラー量と呼ばれる値が使われていますが、
普段、そんなこと考えている人は少ないかと思います。
なかには、なにそれ?って思う人もいることでしょうね。
実際に中学でも数学にグラフが登場すると思いますが、
その中で扱う座標がスカラー量でなく
ベクトル量と呼ばれる数であることを明確に教えているのか?
一度中学の先生に聞いてみなければいけないでしょうね。
しかし、面倒なので聞きませんけど。。。
ではまずここでスカラー量とベクトル量の違いを説明しておきます。
身の回りにある数量はそのほとんどがスカラー量です。
例えば、あなたの身長は?体重はいくらですか?
身長が170cmで体重が60Kgです。
と答えた場合。。。この170とか60とかがスカラー量になります。
定義的に優と一つの量を表すのに一つの値で表現できるものがスカラー量です。
ふん、ふん、なんだ当たり前の事じゃん。
そうです。ごく当り前なのがスカラー量なんですね。
ですから、改めてこれをスカラー量と呼ぶ人はいません。
では、もう一つのベクトル量はどういうものでしょうか?
一つの量を表すのに2つ以上の値で表現するものがベクトル量と言えます。
たとえば。。。
ある学校の校庭の隅にくすの木がありました。
その学校の3年生は卒業する際の思い出にタイムカプセルを埋める計画をしました。
実際にタイムカプセルに各自の持ち寄ったものを格納しいざ埋める事になったのです。
埋めたタイムカプセルは10年後に掘り出すことにしました。
校庭のくすの木はみんなにとって大切なシンボルツリーだったのでこれを起点に
南へ10歩、西に5歩の茂みに穴を掘りタイムカプセルを埋めました。
10年後の事を考えて地図を作りました。
さて。。。この中のどこにベクトル量はあるでしょうか?
まず、数値を含む語は。。。
3年生
10年後
南へ10歩
西へ5歩
ですね?
実はすべてスカラー量なんです。
けど、二つだけこの中に仲間はずれがいます。
南へ10歩、西へ5歩は距離を表しますが。。。本当に距離だけですか?
例えば南へ5歩だったら?
南へ5歩、西へ5歩。。。どちらの5歩で同じ距離ですよね?
じゃ、両者は同じもの?
答えはNOですね。
距離は一緒だけど。。。方向が違うのです。
身長や体重のようにはいかないのが分かります。
くすの木を起点に南へ10歩、西へ5歩という値は一つの意味を持つ値だとわかります。
これを普通、『位置』と言いますね。
この位置はベクトル量です。