北村薫さんの
『朝霧』
を紹介します。



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前作『六の宮の姫君』で着手した卒業論文を書き上げ、巣立ちの時を迎えたヒロインは、出版社の編集者として社会人生活のスタートを切る。新たな抒情詩を奏でていく中で、巡りあわせの妙に打たれ暫し呆然とする「私」。その様子に読み手は、従前の物語に織り込まれてきた糸の緊密さに陶然とする自分自身を見る想いがするだろう。幕切れの寥亮たる余韻は次作への橋を懸けずにはいない。






「円紫師匠と私」シリーズ第5作。


4作目の「六の宮の姫君」を読んでから、2ヵ月以上も経ってしまいました。



それだけ間があいてから読むと、なんだか懐かしくて安心感あってほっとしました(*^o^*)





卒業論文を書き始めた「私」。

新しく買った最新式のワープロクンには、文書作成機能がついていた。



それを使って、
「大学生活における正ちゃん」という卒業論文を書かせていたのが、すごく面白かったです!!



北村さんのユーモアには本当に楽しませてもらってます(笑)



ここまで読むと、「あぁ、この世界に帰ってきたなぁ~」という感覚がしました(^^)





今までの4作品と比べると、
時間の進み方が早いです。



大学を卒業してから、一気に時間が進みます。



現実も仕事をするようになったらあっという間に時間が経つのかもしれませんね。





「女か虎か」の話など、少し考えさせられる内容もありました。



正ちゃんや江美ちゃんも多くはないですが、登場します。
もちろん、円紫師匠も!





最終巻を読んだって実感が全然湧いてきません。だから、読み終わって残念という感覚もないです。



もう少し経ってから湧いてきたりして(笑)



「読者が、本を深いものにする。だから、本を読むことは楽しい」

円紫師匠の言葉です。
円紫さん、
この言葉が深いですよ!





オススメのシリーズです(^^)
『空飛ぶ馬』『夜の蝉』『秋の花』『六の宮の姫君』『朝霧』の5作です。









朝霧のほのに相見し人ゆゑに



命死ぬべく恋ひわたるかな