一歩ずつ
一歩ずつ
君に近づいていった
地ならしをして
少しずつ土を盛っていって
坂を作って
その頂で
君に打ち明けようと思っていたが
大きな翼を持つ
優雅な渡り鳥が
ついーっと滑り降りてきて
君をさらっていこうとする
せっかく仲良くなった君なのに
違う男が来て君の目をぼくからそらせる
ぼくより君は彼と楽しくしゃべっている
行き場を失って
ぼくは
そうっとその場を抜けだした
冬の夜空を見上げた
月のそばを雲が通り過ぎてゆく、
速い勢いで。
縁を光らせて
雲が暗い夜空を流れてゆく
そうさ
おれの人生はいつもこうして潰される
いつか
いつかみていろよ
今度はおれが
おまえらの人生をまるごと踏み潰してやる