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好きなバンド、その33 ~番外編~
~ L.A.メタル 相関図 / その⑧ ~
↓
まだまだ続いてますょ~(笑)
前の記事では W.A.S.P. を取り上げましたが、
今日は、 LION について記事を書いてみます。
このバンドも、L.A.メタルの中では「売れたか?」という意味ではもうひとつだったかも
って感じ(←だからバンドの評価そのものもB級扱い。特に本国アメリカでは・・・。)です。
けど、
こと日本においては何故か評価が高かったバンドです。
実際、ぼくも思いますが、B級と呼ぶにはあまりにも勿体無いぐらいの良いバンドです。
結成は意外と古く、83年のこと・・・。
その中心となるのが、元 Tytan のボーカルの カル・スワン 。そして、イングヴェイ・マルムスティーン、
ロン・キールが居たことでも知られるバンド STEELER のドラマー、 マーク・エドワーズ の2人。
そして、85年にようやく他のパートもメンバーが固定され、
ギターに ダグ・アルドリッジ(現 WHITESNAKE ) と、ベースの ジェリー・ベスト が加入。
翌86年には、高い人気を得ていたここ日本のみでミニアルバムのリリースでデビューすることに。
そして、日本での安定した人気から翌年の87年に1stアルバムとなる 「Dangerous Attraction」 を
リリースします。しかし、日本での高い支持がうそのように、本国のアメリカでは殆どと言っていいぐらい
人気は出ずのまま。音源のリリース、PVも流されているにも関わらず、「名前すら聞いたことがない
・・・」というほど。
そうこうしている内に、
バンドは、マネージメント、レコード会社とのトラブルで満足のいく活動もできず自分たちのライヴをする
のも思うようにならず、全米ツアーの予定も白紙、この時期、殆ど活動らしい活動はなしといった状態。
そんな中、バンドは、デビューミニアルバムからタイトル曲の「Powerlove(パワーラブ)」を除いた5曲を
レコーディングし直し、そこへ改たに新曲を5曲加えた計10曲を2ndアルバム 「Trouble In Angel City
」 と名打って発表する。そして新しく契約先も見つかり、アメリカのみだが正式にリリースされる。
そして、ようやくバンドも安定した活動に入れるかと思ったのもつかの間・・・
この年の9月には、ドラムの マーク・エドワーズ がモトクロスのレース中に大ケガを負ってしまう。
結局、マークが負ったケガは重傷でとてもドラムを演奏できる状態にはなく、音楽活動を断念する。
ほんとうに色んな困難がバンドを飲みこんでいった・・・って感じで、当時のライナーノーツには、
「実力がありながら、こんなに悲運に見舞われたバンドは見たことがない・・・」と書かれていたほど
でした・・・。
LION 自体はひじょうに素晴らしいバンドなんですが、バンドを取り巻く状況があまりにも悪過ぎたと
いう印象です。純粋にバンドだけをみてみると良いバンドには間違いないとぼくも思いますね。
そして、ここでお薦めしておきたいのは、1stアルバムとなった、
「 Dangerous Attraction 」
です。
「楽曲」、「唄」、「演奏」、どれを取っても高いレベル。アルバムのデキだけを純粋にみてもかなり良いと
思います。L.A.メタルに属しているバンドですが、アメリカンな乾いた雰囲気よりヨーロッパ的な
ウエットな香りを醸し出しているのが特徴かなと思います。どちらかと言うと、幅広い層にウケる
キャッチーなロックというより玄人好みするようなシブい感じのバンド(楽曲)と捉えるのが正しいと
思います。ボーカルの カル・スワン がヨーロッパ生まれということも、そうした一因かと思います。
その後のバンドは、短い絶頂期をアッという間に過ごし、各メンバー・・・
ダグ・アルドリッチ(G)は、 HURRICANE の活動を間に挟み、その後、
カル・スワン(Vo)とともに BAD MOON RISING を結成。そして、その後は自身のバンドを組むが
その活動も短く終わり、R.J.ディオ のたっての希望で DIO へ参加。そして現在は WHITESNAKE
で活動中です。
そして、ジェリー・ベスト(B) は、元 WHITE LION の マイク・トランプ の結成したバンド、 FREAK
OF NATURE に参加しました。
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以上、その⑧でした・・・。
また⑨へと続いていきます。よければ、また読んで頂ければと思います。。。
では・・・