くい…


くい…



僕と同じ品物たち

僕だけ

手の先 足の先から

紐のような細いものがついていない



くい…


くい…



イヤしい主は 頭上で

僕たちを見て

彼らたちを見世物にして



くい…


くい…



カシャン…



細いもの"糸"が絡まると

ボロボロになった子たちは

炎になってしまう



くい…


くい…



まだ使える子たちは

"糸"を変えて



くい…


くい…



僕もいつか "糸"がつくのかな





どうしましたか
お顔が真っ青です

悪い夢でも見ましたか
落ち着いて

私はここにいます
貴方様もここにいますよ


では
一人と感じた時のお話をしましょう


何を感じて
そう 思ったのでしょうね

ふと

周りに人がいなくなったみたいです



確かに
深夜なら
一人暮らしなら

この時間は一人です



何かとてつもない
疎外感を感じたのでしょうか


それとも
誰からも気にされていないと
思われたのかもしれません





チャリン…

チャリン…


木製の動く小屋の中には
僕みたいな品物の他に
主のようなヒトがいる


チャリン…

チャリン…


僕たちを見せ物にして
金貨を貰っている

"金色の硬貨"

ヒトはそれを欲しがっていた


チャリン…

チャリン…


今日も
イヤらしく
金貨を数えている




太陽がまだ空にありますね
どうしましたか
珍しいですよね

深夜以外ここにいないと思いましたか

私はいつでも ここにいます
いつでも訪ねてきてください


では、視線を送る人のお話をしましょう


真っ直ぐ向いている女性が一人
無表情で冷たい感じがします

そんな彼女ですが
よく目を見てください

何か見ているようです

周りが気付かなくても
正面にいる講師は分かりますよ

気をつけてくださいね

もしかしたら
何を考えているか
分かってしまいますよ



寝苦しいのですか

今日は少し暑いですからね


そんな夜でも ここへ貴方様が

足を運んでくださることを嬉しく思います



では、こんな話はどうでしょう



二者択一なお話



年頃の彼女は 1つだけ隠し事をしていました

その隠し事をするために

彼女はいつも同じ場所を隠していました


ある日、その隠し事が仲の良い友人にバレてしまいました



なぜバレたのか



彼女が隠した場所はとても暑さで

痒みを生んでいたのです


だから彼女は少しだけ そこを表に出したのです


その表に出たところを 友人に見られたのでしょうね



でも もしかしたら彼女は友人に

気付いてほしかったのかもしれません



この答えがわかるのは もちろん彼女だけでしょう