なぜかしら

無性に切りたくなったの

貴方のこと好きだから?

うん 大好きだもの

明日も会えるといいな…

また傷を隠して



貴方様のお話 もっと聞きたいです

いえ つまらなくないですよ


そうですか

なら 今日は私がお話しましょう


また貴方様聞かせてくださいね



似顔絵のお話をしましょうか



絵を描くことが好きな少女が一人

彼女は勉強よりも 絵を描くことが好きなようです


いつも楽しそうに絵を描いています


今日は似顔絵


彼女は男子しか描けず

女子は描けないようです


だから 今日は一緒にいた男子を描きました



先生がそれを見つけ

似ていると褒めました


彼女は嬉しがりました



先生はその絵を皆に見せました



皆が似ていると褒めてくれましたが

彼女は今度は複雑な顔をしていました


なぜなら

描かれた男子たちに何を思われているか

怖くて仕方がなかったからです



彼女は絵を描き続けます

誰にもばれないように 一人で





貴方のために切ったの
貴方に気付いてほしくて
痛かったわ
普段つけないところにつけたの
ねぇ 気付いて
この傷を舐めて



痛いわ

痛いのよ

貴方の事を思うと

こんなに好きなのに

また麻痺してくるじゃない

どうしてあの女なの?

なんで私じゃないの?

ねぇ 貴方は私を見てくれないの?

日に日に傷が深くなって

血の量も多くなって

狂いそうよ

発狂しそう

また傷が残るわ

また隠さないといけないわ

好きなの 気付いて



こんにちは
夜はまだまだ先ですよ

いえ かまいません

今日は私の話を
聞きたくないというのですか

なるほど
では聞きましょう

貴方様のお話を

貴方様は自らのことを
お話にはならなかった


お話ください、貴方様