お迎えにあがりま した
貴女様の居場所は
もうここにはありません
私は貴女様と
共に
遠い異国へと
旅立ちましょう
もう新しい居場所は
用意してありますよ
そこは
私の唯一の友が教えてくれた
異国の地
旦那様や奥方様には
私のほうから申し上げます
私は貴女様を
看取る義務がある
貴女様は私
私は貴女だ
現実と幻想の狭間で
私は"貴女様"という虚像に逃げた
貴女は何も知らない純粋な人物
私は全ての傷を抱える召使い
貴女はずっとこのままでいい
何も知らなくて
傷つかなくていい
貴女様はいつまでも私なのです
私は貴女様なしでは生きていけない
これはそういう意味なのです