女社長殺油地獄変-負債4千万への道 -91ページ目
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初めまして!4千万負けた泥子です

アカウントだけ取って、何も書く気になれず放ったらかしていたblogをやっぱり書こうと決めたのは今年の3月11日、言わずとしれた東日本大震災の日です。

もっとも、その日から一ヶ月以上たった今日まで「ブログ書かなきゃなー」と思いつつ、何もしていなかったのだけれど。

3月11日、この日。会社の私の机は背後に積まれた在庫段ボールに埋もれてしまったので、私は別の席に陣取り、電車が動かない間は会社に居座ろうと、私物のノートPCを開いてUSTREAM。ニュース番組で、自分の生まれた町が波に流されるのをみていました。
両親の住む、海辺の田舎町。子供の頃の私が早く出ていきたかった、大嫌いだった町。北国なのに空気が乾いた町。セメント工場の煙突が一番高い建造物という、つまらない町。でも、そこを離れ大人になってからは、愛して許せるようになった町。
私の生まれた病院、海を見下ろす高台の病院は、津波を逃れた人の避難所になっていた。父が働く隣の市はさらに酷く、壊滅状態と伝えられていた。

両親とは連絡が取れず、私はいい年をして「みなしごになったのかもしれない」と思っていた。私を心配してくれる人がもう誰一人としていない世界が、始まってしまうんだと。
そんな情けないことを言っている私、名前は泥子、仮に呉井泥子とします。甘い考えにそぐわない年齢は、なんと41歳。バカボンのパパとタメだ。どう考えたって「みなしごになっちゃった」だのどーのと、可愛らしいことを言って許される年齢じゃない。
バカボンのパパには、奥さんもバカボンもはじめちゃんもいるけれど、私は未だ独身。そしてここが重要で痛いところなのだけれど、私は負債持ちだ。それも、一人でコツコツ働いてもなかなか返せるものではない額を抱えている。

その額ざっと、4千万。

私はごく質素な人間。
身の丈に合わない買い物や豪遊はしない。ブランド物も持たなければ、他人と一緒に騒ぐのはそもそも苦手。
ギャンブルはおっかなくてイヤだ。
旅行は好きだが実際には出不精。
お金をかけるよりも、自分の手間で実現できる贅沢の方が好きで、趣味は燻製作り。
男遊びもしないし、そうなりゃ男に貢ぐ趣味もない。

そんな地道で律儀な田舎者の私が、なぜ分を超えた負債を抱える羽目になったのか。
なんで、そこに至るまで気付かず、自分を守ることができなかったのか。
私が書こうと思っているのは、それなんです。

たぶん、というか確実に、この国では今後何もかもが変わるはず。誰もが、それまでの自分と同じ暮らしをしたって、変わってしまう。

そこに私は、一縷の望みを託しているんだと思う。

正直、今の私は死んでいる。もがいてもどうにもならない重圧の中で、何もする気になれなかった。
今後、何年もかけて、自分の生活や楽しみを殺してお金を返し続けなくてはいけない羽目に落ち込んだ自分に、心底がっかりしている。そして、そんな自分を許せず、愛せない。

何もかもが変わったと思った震災の日、自分を世界から守ってくれていた一番の味方だった両親が死んだと思った日、私はこれまでのことを、全部振り返るべきだと思った。書き留めようと、決めたのだ。

そして、でも、その決意から一ヶ月以上も無為に過ごしていたのもまた自分。
そんな私だけれど、そんなダメさからも目をそらすまいと、今後は思っているのです。

改めまして、よろしく。
呉井泥子、4千万円の負債持ちです。


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