1 書名 :人的環境のユニバーサルデザイン
2 著者 :阿部利彦 赤坂真二 川上康則 松久眞実
3 出版社:東洋館出版社
4 学んだこと:
・今,教育の在り方として注目されるようになってきたのが教育のユニバーサルデザイン化。
教育のユニバーサルデザインとは,「より多くの子どもたちにとってわかりやすく,学びやすく
配慮された教育のデザイン」である。
教育のユニバーサルデザインには3つの柱がある。
(1)「授業のユニバーサルデザイン」 ・・・クラスの子どもたち全体にとってよりわかりや
すい授業を目指すこと
(2「教室環境のユニバーサルデザイン」 ・・・集中できる教室環境を工夫すること
(3)「人的環境のユニバーサルデザイン」・・・子ども同士が支え合う・学び合うクラス環境を
育てること
本著では,特に人的環境のユニバーサルデザインの考え方について書かれている。
・人的環境とは,「秩序があり安心して過ごせる好意に満ちたクラス」を表し,二つの視点があ
る。
一つは,支援の必要な子どもや周りの友達を含むクラス集団,
もう一つは教師自身
教師は常に「好意に満ちた語りかけ」を心がけるべき。それは,子供を信じ,言い分を聞き,
温かい言葉をかけること
→教師の立ち振る舞いは,集団に影響をあたえる最大の人的環境である
・学級で配慮を要する「気になる子」と,気になる子を「気にしすぎる子」も大切にするために
は,「自己肯定感」「共感的理解」「他者視点取得」の3つを育まなくてはいけない。
自己肯定感を育むためには,失敗を認める,小さなことでもほめる,人に頼ることは恥ずか
しくないことだと教えてあげるなどが大切
共感的理解を育むためには,教師側が日常的に学級の子どもたちに共感的な言葉をかけ
ていかなくてはならない
他者視点取得を育むためには,教師が児童の考えや気持ちを汲み取り,「〇〇さんがこうい
う風に,△△さんのことを考えながら言ったことはすごくよかったと思うよ。」とさりげなく返して
いけるようにならなくてはいけない。
・一斉指示の8つの原則 ①注意喚起 ②一指示一行動 ③冗句不使用 ④視覚的支援
⑤具体操作 ⑥復唱確認 ⑦反復練習 ⑧即時対応
・気にし過ぎる子たちへのタイプと対応
(1)問題行動を真似する子(模倣タイプ)→ほめが大変効果的。学習や生活目標は,具体
的かつ低く設定しスモールステップで進める。
(2)わざと刺激する子(天敵タイプ) →一人一人に役割を与え,それが達成できたとき に先生が心から感謝するという流れを積み重ね る。
(3)影でコントロールする子(影の司令塔タイプ)
→表のリーダーとして育てていく。ほかの子の前で
は叱らない。知的に高いほめ方をする。
5 考えたこと
〇どんな個別配慮もまずは集団の秩序が保たれていなければ,効果は薄まると思います。秩
序を保つというと厳しく指導することをイメージしがちですが,それよりも受容と共感の姿勢
をもち,温かい言葉かけが必要であると感じました。
〇これまでに何度も聞いたことあるような内容も多いですが,わかっていてもできていないこと
が多いと痛感しました。自分の子どもたちへのかかわり方について,振り返るきっかけとな
りました。
6 今後に生かすこと
◎学級の児童をよく観察し,本書に書かれていたタイプにカテゴライズして対応策を考えま
す。
◎自分の中で「あたたかい言葉かけリスト」を頭に入れ,ベストなタイミングで取り出せるように
します。
◎ファシリテートについて勉強します。
以上 読書記録その2でした☆
