社長一年生 第七十二話
最近お酒を飲んで酔い潰れる事がなくなった
少しは大人になったんだろう
酒の弱い自分の限度を超えないようになった
反面、大人になっていく自分に脱力感さえ覚える
百万単位の数字を扱っていると一万円札のありがたみも忘れてしまいそうになる
全てを投げ出したい
俺を解放してくれ
ほんの一日でいい
仕事を全く考える事のない真実の休日をおくれ
近代的な物は何もない原始の国へ俺を連れだしておくれ
土日でも無理なんだ
無理なんだ
この家に住んでいると…
PCやケータイが目に入ると…
大都会のビル群がある限り…
俺はどうしても仕事の事を考えてしまう
地位も金も資産も投げ捨てて逃げてしまえば楽になるのだろうか
今の俺にはこの世界から逃げ出す勇気さえもない