次のレッスンが来週水曜日。「発表会が終わってから、さあ新しい曲を練習開始!」だと、全然間に合わん。何が間に合わないのかというと、レッスンで診てもらうからには、少なくとも「通せる」くらいにはしておきたい。ところが、ピアノには和音もあるし、両手が別々の動きをするから、そう簡単に「通せる」レベルには到達できないのです。通せるレベルまで持って行くのが、いわゆる「譜読み」で、当然だけど初心者は膨大な時間を要するし、逆に歴代最強ピアニストのリスト氏とかだと、どんな曲でも瞬時に弾ける!・・・というように個人差が激しくなります。私だってもう少し慣れてくれば、ショパンのエチュードを1週間以内で譜読みする、なんて芸当ができるようになるのかもしれないけど、現状ではそんなの全然ムリだ(泣)。

 

 例えばですけど、今この文章を読んでいただいてる皆さんも、「ピアノ」という3文字をどうやって認識するか、振り返ってみればわかります。読み書きを覚えたての小学校低学年の子は、「ピ」と「ア」と「ノ」を別個に読んでから、ようやく「ピアノ」という単語に行きつきますが、皆さんは3文字が同時に視界に飛び込んできて、「あの、鍵盤がたくさんある楽器だな」とイメージが湧いて、初見で瞬時に「ピアノ」と読むことができます。

 というわけで、私の楽器譜読み力も、今後どんどん進歩する予定ではあるけれど、現段階ではなかなか遅いので、発表会の曲と並行して、いくつか譜読みを開始しておきました。今日はその曲目をネタばらししよう。

 

①ドビュッシー 子供の領分より「なんとか(笑)博士」

 高速アルペジオが気持ちよくて、いかにもピアノ曲って感じだ。意外とすんなり譜読みできた方だが、腕の角度的にけっこう無理な姿勢を要求される。

②バッハのパルティータ BWV825 変ロ長調

 遅い楽章なら弾けそうだと思ったら、むしろ難しいので、2曲目の速いやつをチョイス。ハッキリ言って弾けるようになる気がしないほど激ムズ。1曲目はもっと激ムズだから、たぶん永遠の課題(泣)

③松尾優さんの「alive!」

 YouTubeで見つけて、疾走感が心地よいので弾いてみたくなった。完璧ポップスなので、けっこうすんなり通せた。

④カプースチン エチュードop40の3「トッカティーナ」

 1曲目のプレリュードは1月の発表会で弾いて好評だったので、2匹目のドジョウを狙う感じで手を出してみたところ、「カプースチン耐性」が付いたのか(笑)、けっこう弾けた。

⑤カプースチン エチュードop40の8「フィナーレ」

 これはまだ弾き始めたばっかりだけど、違和感なく弾き進められてるので、いずれ弾けるようになる確信あり。

 

 こうしてみると、やはりポップス系の譜面には耐性があるせいか、パッと見て「ああ、あの響きか」みたいに捉えられるけど、逆にゴリゴリのクラシックに耐性が無さすぎて、バッハで大苦戦してる感じだ。まあそんな感じなので、次は順当にカプースチンかな~。でも、バッハもいつかは攻略したいところだ。

 

 私の「譜読み」には、実は致命的な弱点があって、今回はそれの改善も目指しています。私のような「先に暗譜してから、その後は譜面を見ず手元だけを見て練習する」というやり方を「暗譜譜読み」(あんぷふよみ)と言うんだそうな。これは、指使いだけを覚えることになるので、音楽的な表現の乏しい平坦な演奏になりやすいのだ。正しい方法は、常に譜面の方を見て手元は見ない!

ううう、難しい! でも一流ピアニストは、手元なんかほぼ見てないよな。私も次のステップに進むために、暗譜を封印します。

 

【本日の手口】 日経平均がバブル絶頂期に迫る勢いだったところへ、ロシアの軍事クーデター勃発で、明日は1000円くらい下げる感じかな・・・。まあ、だいたいそんなもんだよな。上手く行ってるな~と思った時は売り時だ。またしばらく冬眠する(泣)