こんにちは、社交防衛術の夢太郎です。
素敵な本を読みましたのでご紹介します。
◆空手と禅 湯川進太郎:著
(BAB JAPAN)
[引用開始]
昨今の武道界は競技化&スポーツ化が進んでおりまして実は混乱しております。
空手界におきましても良い悪いではなく競技空手の道場がほとんどで私の感覚ですと90%以上です。
(中略)
武道的な意味での護身の奥義は、無手勝流、すなわち争わないことです。
最強の技は、闘争することではなく逃走することです。危険を極力回避する、それが武道家の術です。
[引用終了]
私が取り組んできた競技空手ももちろん素晴らしいのですが、武道空手が学べる道場が少なくなっているという現状もあります。
この本は『武道=禅』、『拳禅一如(けんぜんいちにょ)』の切り口で書かれています。
私が素晴らしいなと思ったポイントは、
『とらわれない』、『今ここに在り続ける』ことの重要性を、
武道の『居つかない』と、禅の『覚触(かくそく)』を例に説明がされている点。
武道では一瞬の『思いの引きずり』が生死をわけるという訳です。
それと糸東流開祖・摩文仁賢和先生と曹洞宗開祖・道元禅師のコンセプトの一致を紹介しています。
『何事も打ち忘れたりひたすらに武の島さして漕ぐが楽しき』(摩文仁先生)。
『只管打坐(しかんたざ)』(道元禅師)。
ただ武道をする、ただ座禅をする。
素晴らしい本でしたので、是非、お勧めいたします。
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Fine (^-^)/
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