(取材日:9月27日, 2019)
釣り旅行の際に立ち寄った温泉です。
釣り旅行中は、ほぼ釣りのことしか考えてないので、詳細は記憶にありません。
温泉の泉質は、現場に張ってあるほか、ホームページにも記載されています。
https://asobix-asahi.jp/asahinoyu
※pHは書いてない。本記事では現地の分析で見た数字です。
泉質名:ナトリウム-塩化物温泉
温度51.8℃、pH8.1
温度が高めですが、濃尾平野の真ん中なので、近くに火山はありません。
掘削深度1700mあるので、通常の地球の地中増温率だけでも説明可能です。
一般的には、地表の平均気温15℃+1700m×地中増温率3℃/100m=66℃ ぐらいあってもおかしくないです。
イオンバランスです。
塩化ナトリウム型(Na-Cl型)の「濃尾化石塩水」には見えますが、濃度が1桁薄いです。
ほぼ淡水に近いもので、流動性(滞留性)地下水の特徴である重炭酸(HCO3)もはっきりと見えます。
ここでは、1700mの地下に淡水があることに注目です。
濃尾平野の背後山地の標高が高いところでかん養され、広域地下水流動系により海岸部の地下に到達した天水起源地下水説、私の専門(地下水水文学)に近い話でした。