伶香side
今天上家にきてわかったこと・・・・
私は霧野家の人間ではなく、天上家の人間だということ。
そして、誰とでも優しく、頼れる存在の天上財閥の娘だということ。
私はこんなにすごい人の娘だった。
サッカー部のやつらとは全く違う・・・・・・
違う世界にいるんだ・・・・(微笑
私はもう霧野家の人間ではない・・・・・!!!!
霧野先輩の妹なんかじゃない!!!!!!!!
トップクラスの人間なんだ・・・・!
だけど、まだ私は弱い・・・・・・。
弱いんだ・・・・。
「天上財閥の娘」なんていうほどの価値なんてない・・・・。
「強くなれる」
その言葉がどこか遠いところから聞こえてきた――――
そう、まだ僕は強くなれるんだ。
強くなって最強の人間になれるんだ。
そしてあいつらを見返せる・・・・!!!!!
フィフスセクターでの訓練・・・・受けて立とうじゃないか!!!!
そういって涙をこらえながら伶香は霧野家から荷物をもち、天上家に引っ越した―――