先々月から始めたU-CANの土地家屋調査士講座ですが、7冊あるテキストは各200~300頁あり、細かな字(こういった本では普通の活字かも知れないが、老眼にはつらい…)のでびっしり書かれているので、遅々として進まない。内容的にも、テキスト2.表示に関する登記(土地)、テキスト3. 表示に関する登記(建物)、テキスト4. 表示に関する登記(区分建物)は、表示登記の申請手続き、申請書や添付書類に関する細かなきまりが延々と書かれていて、これらを覚えていくのは今年前期高齢者の仲間入りをする自分にとっては相当につらい作業であります。「こんなもん覚えられへん。無理ちゃうか~」と諦めがちになり、弱気になるのですが、三浦雄一郎さんが言うてはった『あきらめなければ夢は実現する』という言葉を思い出し、気持ちをとりなおすことがしばしばです。
正面からのメインのテキストが進まないときは、側面からということで、U-CANの付録「作図・計算に役立つ土地家屋調査の基礎数学」を読んでみました。

内容は、
第1章 図形の基本的性質
第2章 図形の合同
第3章 図形の相似
第4章 座標平面と図形の計量
第5章 三角比
第6章 平面図形と式
からなり、だいたい中学校から高校1年くらいの数学で習うレベルです。そのためスイスイ読み終えることができました。ほかのテキストのように二度三度と読む必要はなさそうです。
ただし、内分点・外分点の座標、座標法による求積、直線の方程式、余弦定理、正弦定理などいくつかの公式は暗記しなければならない。
座標法は、(Xn,Yn)を頂点の座標とする任意の多角形の面積Sが
S=1/2ΣXn(Yn+1-Yn-1)
で求められ、土地家屋調査士試験で多用されるようだ。XY座標上で多角形を個々の台形の面積の差引きで面積計算するもので、学校で習わなかったように思うが実用的には便利なものだ。
それから、土地家屋調査士では(というか測量では)、座標の縦軸がX軸で、横軸がY軸になり、学校で習う数学とは逆になる。X軸とY軸が入れ替わっても公式などはなんにも変われへんのやけど、最初見たときから非常に違和感がある。学校の数学とは違うんやとよーく注意して、慣れていかなあかん。