「この結婚はどうせうまくいかない」 単行本 & 99話感想 | ぐうたらしながらマンガを読む。

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好きなマンガの話なんかをつらつらと語ります。
少女漫画・TL・BLを読んでます。たまに小説も。

 注意 ネタバレ感想になりますので、イヤな方はブラウザバックでお願いします。かなり私の憶測で語ってますので、それが許せる方のみお願いします。 

 

 

 本屋の新刊コーナーにて、最新刊の2巻が最後の一冊で、さらにその横になぜか1巻が2冊置いてあるなんて、これはもう買え、ということなんじゃ!?  という運命を感じたので買って帰っちゃいました照れ それにしても別の本屋行っても2巻がなかったので、みんな単行本買ってるのかな?私は好きなマンガは絶対単行本派ですキラキラ ピンポイントで読み返したい場所があると、パラパラっとめくるだけで探せるのが好き。

 

 で、単行本ですが、完全版のようで完全版じゃない感じ。融合させてる、って言えばいいのかな・・・。例えば完全版6話でのカッセルの「君だけが私を奮い勃たせる」というセリフ。これが単行本では通常版の「君だけが私を興奮させる」になってます。

 

 初夜である18話は完全版と通常版はセリフも内容も違って、当然完全版のほうが初夜が長いんですが、単行本は完全版のほうを採用してます。でも、イネスの裸体はうまい具合にカットされてたり、際どいところは吹き出しで隠れてたりと、よくあるパターンですねアセアセ

 

 通常版と完全版を出したり、単行本でセリフの位置変えたりする手間があるんだったら、最初から完全版で全部統一してたらもうちょっとラクなんじゃないかなー、と思うのは素人なのかな

・・・汗うさぎ  2巻の最後が18話なので、全然追いついてない・・・タラー何巻くらいまで続くのかなー。

 

 暗いシーンとかいつも拡大して見るのに慣れちゃったから、単行本で暗いシーン見ると見にくいな、と思ってしまいますが、それでもやっぱり単行本はいい! と思いました照れ

 

  で、99話。コメント欄でも考察がなされてて、いかにこのマンガが複雑なのかがよくわかります。

 

 皇太子であるオスカルが回帰してるのは93話のオスカルのセリフで推察できました。婚約者であるアリシアに対し「お前は再び私の正妻になる女だ」というセリフ。これは一度アリシアと結婚していたということをオスカルが知っているということです。イネスの言う1度目はイネスが皇太子妃でした。2度目はイネスが駆け落ちしたため、オスカルが誰と結婚したのかはわかっていません、だからアリシアが正妻だったのはその2度目だったのかもしれませんが、今回カッセルの記憶により、0度目の人生があったことがわかりました。イネスとカッセルが結婚していたという人生。その0度目でアリシアが皇太子妃だった可能性もあります。

 

 そのアリシアも記憶を持ってるのか?私はあると思ってます。「愛していたらあんなことをするわけがない」とアリシアが考えるあんなこと、とは愛する女性の人生を壊し奈落の底に突き落とすこと。オスカルは今回の人生ではイネスに執着はしてても、まだ何もしていない状態ではあります。だからあんなこと、と言われるような事柄が起きたのは1度目の人生であり、それを知ってるってことは記憶を持ってる、ということだと思います。さらに「死んでも許せないほどの愛」だとも考えており、イネスが死んだことも知っている、ということだと思います。この記憶に関する謎がすごく難しい。

 

 しかし、オスカル。今回思い出したカッセルの記憶によると、0度目の記憶を持つオスカルがカッセルに「お前に抱かれたお前の妻を愛すると思ったか?」と言い放つんですが、それにしてはイネスに執着しすぎだと思うんですよね。カッセルに劣等感を持ってるのは明白なので、そのために0度目の記憶のないカッセルからイネスを奪ったのはなんとなくわかる。それで優位に立ったつもりのセリフなんでしょう。カッセルへの敵対心はかなり強いな、と99話を見て思いましたから。でも、それだけでその後回帰した人生までイネスにこだわる必要あるかなー?って思うんですよね。そんなにイネスとカッセルを結ばせたくないのは、オスカルは認めたくないのかもしれないけど、やっぱりイネスを愛してるんだと思います。かなり歪んでるけど。

 結局オスカルのイネスへの執着がイネスを不幸にしてるんだよなー。

 

 最後、カッセルがせっかくの彫刻を壊そうとしてましたが、そんなことして大丈夫なのかな、と心配です。エミリアーノもこれからどうするのかな・・・。とにかく、続きがとても楽しみですニコニコ