ネタバレ感想になりますので、イヤな方はブラウザバックでお願いします。かなり私の憶測で語ってますので、それが許せる方のみお願いします。
前から連載されてたのは知ってましたが、たまたまCM見て後悔男の話かなー、と軽い気持ちでピッコマで読んだのがつい先日。・・・めっちゃおもしろい・・・と思ってたらLINEマンガで連載開始。これ、通常版じゃなくてぜひ完全版で読んでください 通常版はえっちシーンがセリフもカットされてたり変更してたりする部分もあるので、完全版をオススメします
このお話は回帰し続ける女と後悔男の恋愛モノ、と言ってしまえれば簡単なんですが、実はかなり複雑で重い話だったりもします。
まずはあらすじから・・・。
公爵家の娘イネスは現在3回目の人生を生きています。前々回は皇太子妃として、かなり辛い目にあい、26歳で自らの命を絶ちます。そして16歳に回帰。4か月後にまたしても皇太子と結婚しなくてはいけないイネスは平民で画家の助手だったエミリアーノと駆け落ちし、二人の間に子供もできます。貧しいながらも愛し合っていた二人ですが、イネスの兄ルシアーノによってエミリアーノは殺され、連れ戻されたイネスは子供が殺されてしまう話を聞き、自ら手にかけ、またしても自分の命を絶ちます。そして回帰した今回。6歳まで戻ったイネスは、2度と皇太子の婚約者にはなりたくないと、「この世で一番美しい男と結婚します」と言って公爵家の息子で同い年のカッセルを指名します。
たった指一本で運命が決まってしまったカッセル。拒否してもそれが許されない状況で、彼は成長とともに女性と浮名を流すように。結婚からも逃げ、婚約してから17年。カッセルはとうとう他の女性と浮気してるところをイネスに見られてしまいます。
結婚後、残りの人生を修道士のように生きることになっても悔いが残らないように、結婚前の今のうち遊んでおくべきだ、と思うカッセル。そんな風に生きなければらならないのはイネスのせいだと思っているカッセルは、イネスが自分のことを愛していると信じています。イネスは自分のことが好きで、自分はイネスを好きではないという事実。それが罪悪感としてカッセルを苦しめていました。
浮気の弁明をしようとするカッセルでしたが、以前からイネスはカッセルの浮気を知っており
怒ってもいません。それだけあなたに関心がない、とイネスはカッセルに告げます。
その言葉が信じられないカッセル。でもイネスは「好きな男には嫉妬も執着もする。だから私を裏切ったら殺してしまう。好きな男にはそうだが、あなたみたいに好きでもない男に無駄な労力は使いたくない」とさらにカッセルを突き放します。
その後、カッセルは不思議な夢を見ます。泣いて浮気を問い詰めるイネスに愛を伝えるカッセル。そして二人が体を重ねる夢。それ以来、カッセルは他の女性と浮気しようとしても不能になり、イネスのことを考えると興奮してしまうように。
イネスを意識し始めるカッセルですが、イネスは結婚する前もしてからも互いの私生活に干渉するのはやめよう、と言います。
イネスの一度目の人生は、初めは順風満帆でした。皇太子の婚約者として寵愛を受け、完璧な人生。しかし完璧を求めすぎて徐々に壊れていきます。それでも夫を愛していたイネス。しかし皇太子は結婚後2年で娼婦たちに入れ込み、その高貴な体は性病の温床となっていました。10年もの結婚生活の間、4度も死産を繰り返すイネスを支えることもしない皇太子はたくさんの愛人を抱え、イネスに向かって最も高貴な血を持つ愛人の一人だと言う皇太子。そんな夫から離れたいイネスは自ら死を選びました。
そして目覚めると16歳の春。皇太子との結婚を4か月後に控えた時に回帰したイネスは、錯乱しながらも人生をやり直すチャンスだと思い、また皇太子と結婚するなんて絶対にありえないと策を講じます。そして肖像画家の助手である美しいエミリアーノとの出会い。イネスに対し、「愛さずにはいられないお方だ」と涙を流すエミリアーノ。以前の不幸とはあまりにも違う本物の愛。16歳から4年間の貧しくも幸せな人生の始まりでした。しかし、エミリアーノは兄の手によって殺され、悲しみに暮れるイネスは結局再び自らの命を絶ちます。
そして6歳で今世に回帰。イネスがカッセルを選んだのは、今の人生の結婚を完全に壊してくれる浮気者になるだろうと期待し、結婚しても離婚しようと17年も費やした計画でした。
実際、結婚した後もイネスはカッセルに他の女性と浮気させるような状況を作り出そうと、離婚に向けて努力します。しかし結婚後、カッセルはイネスを溺愛していきます。
イネスとカッセルが婚約していた16歳。カッセルがイネスとの関係を受け入れ始めた頃、イネスは突然カッセルから離れます。実はイネスはこの16歳から4年間、エミリアーノとの結婚生活を思い出し、心と体を壊して一度もベッドから出られない状況でした。そんなことは知らないカッセル。この時のカッセルはイネスほどの愛情はないが、気持ちを受け入れてやることくらいはできると傲慢な考えを持っていましたが、ふと見かけたイネスの自分を見る目は、とても愛情を感じられる表情ではありませんでした。それからカッセルは怒りであってもイネスの関心を引きたいと思い、興味もない女性たちと遊んでいく愚かな行為を続け、意地を張って初めて女性と一夜を共にし後悔したその日、カッセルを好きだと言ったのはイネスなのに、本心では少しの愛情も抱いていないことに思い至ったカッセルは、結局自分の片思いだと気付きます。でも、そのことを認めたくないカッセルは軍人になるため結婚から逃げ、イネスに対する全ての期待と関心を捨てて自由を手に入れました。しかし、その間ずっと苦しんでいたイネス。それを知ったカッセルは涙を流し、イネスへの愛を認めるのでした。
ふー・・・ あらすじ、めっちゃ長くなっちゃった・・・。ここから先もまだまだ長いし、イネスの心境の変化とか見どころはいっぱいあるんですが、とにかくカッセルが回を追うごとにかわいくなっていきます。イネスのことに関して一喜一憂したりしてすっかり大型犬のようですが、イネスを見て頬を染めて笑うところなんか、ほんとにかわいい
でも結婚前の浮気者だった過去が、結構ずっと引きずられててかわいそうかも
実の母親にまで「うちの息子は中古でしょう
?」って言われてるし
カッセルは軍人なので、任務地と帝都を行き来してるんですが、女性と派手に遊んでたのは帝都だけで、任務地では全然だったんですよね。さらに一応イネスにはバレないように気をつかってたみたいで、それに対してイネスは自分を尊重してくれていたと感謝するんですが。
たぶんカッセルが帝都だけで遊んでたのは、実はイネスに気付いてほしかったんだろうなー、って思います。この時のカッセルは自分がイネスを好きだということを忘れてるんですけど無意識のうちに、イネスに気付いてもらって関心を寄せて欲しいと思ってたんじゃないかな。だってホントに浮気したかったら任務地でやればバレるリスクは低いんだし。それでも帝都でバレないようにしてたのは軽蔑されるのもイヤだったのかも。そのくせ、外で浮気したりして、隠したいのか見つかりたいのかどっちやねーん、状態でしたからね。拗らせてたのかな。
今は自分の気持ちに気付いてイネス命だけどね
イネスを壊した元凶である皇太子は婚約者がいながらも全然結婚せず、イネスに執着してて、
どうもイネスを愛人にでもしようと思ってるみたいだし この人も拗らせてる。婚約者との会話で前世の記憶があるようなことを言ってて、皇太子は確実だけど、婚約者はどうなのかなー?
実はカッセルはずっとイネスに他の男がいたんじゃないかと疑ってて、それも初夜の時に手慣れてたからなんだけど、ある時なぜかカッセルまで過去の記憶を思い出すんですよね。覚えのないイネスとの記憶。そしてイネスがエミリアーノを愛し、二人の間に子供がいたという記憶も思い出してしまう、という謎。最新ではカッセルとエミリアーノが対峙したりと目が離せない。エミリアーノも記憶を持ってて、回帰と記憶の謎がまだ解き明かされてないので、複雑なんですよね。
原作小説のほうのネタバレ見ると、まだまだイネスとカッセルが安心してハッピーエンドになるのは遠そうですが、絶対これからも面白いと思うので楽しみです
ほんとは単行本も出てるので買おうかと思ったんですが、どうもクチコミ見ると完全版じゃないみたいで・・・。完全版なら確実に買ったのになー。でも読み返すのは単行本の方が絶対いいし 悩む・・・。