HSPの偽物と本物 | ???のブログ

自称HSPの人が多いというネット記事を見た

ネットでよく見る自己診断で

自分もそうだと思い込む偽物のHSPだと

 

あと、ただの甘え、考えすぎ、性格の問題

そもそもHSPなんてもの自体存在しないとか

めんどくさい性格をカッコよく名付けただけ

なんて言う人もいた

 

 

HSP当事者から言わせてもらえば

わかってないな

の一言なんだけど

 

HSPは確実に存在する

 

自分もそのひとりで

かなり感度が高いHSPだと感じている

 

今はネットで簡単に診断できるから

調べてみたらすごく当てはまって

だから私もHSPなんだろうと

思い込む人が多いのかもしれない

 

だけどあのHSP診断基準

正直曖昧というか…

誰にでも当てはまるようなことが

結構多い気がする

 

あの診断で、ある程度のHSP気質を

判断できるとは思うけど

だからと言って

みんな同じく「HSP」なのかというと

ちょっと違うんじゃないかと思うんだよね

 

自閉症スペクトラムみたいに

きちんと線引きできずに

グラデーションみたいになるんじゃないかと

つまりHSPなんだけど

その傾向が強い人と、弱い人…

感度が強いHSPと感度が低いHSPの人…

みたいな

 

ある時、HSPだという人と接する機会があって

何人かの話を聞いたりして

個人的に感じて思ったのは

 

なにか、ちょっと違う…

 

偽物…というわけではないんだけど

HSP気質はあるんだけど、、

感度の高いHSPとは

また少し違うと感じるんだよね

 

こう言うと上から目線みたいになるけど

自分みたいに感度の高いHSPだという人と

出会ったことは、ほぼない

動画とかで見るHSPだという人で

ああ、この人は感度の高いHSPなのかな?って

思う人はいるけど

 

よく言われるHSPの比率で

HSPの傾向がある人は

5人に1はいるのだろう

いや、もっといるのかもしれない

 

でもHSPの中のHSP、というか

感度が強いHSPの人って

5人に1人じゃなく

もっと少ないと感じるんだよね

 

そして、感度が強い人と弱い人とでは

なんていうか、

基本的な部分は似てるんだけど

肝心の所が何か違う感じがするというか…

そういった事を感じる事があった

 

ネットでHSPがウザいとか

自己中というのを見るが

恐らく自己診断で

HSPだと思い込む人が多くなってきて

誤解が生まれてるいる状況が

多くなってきていると思う

またHSPの中にも

大胆で刺激を求めて行動してしまう…みたいな

「HSS型HSP」という型もあるらしいので

それを知らないと誤解も生まれるだろう

 

HSPだとアピールしてる人って

大体違う人が多いと思う

 

感度の強いHSPの人は

まず他人にアピールとか

ほぼしないと思うんだよね

 

本人には言えないが

私はHSPかも…という人が

その言動や行動から

空気が読めなかったり

いつも不安や強迫観念を持ってる…

そんな人を見たことがある

確かにHSPの傾向があるんだけど、、

本質的には別の何かが

ある人なんだろうなと

 

例えば、なにか都合が悪い事があると

「私、HSPだからぁ~、こういうの無理」と言って

回避するような人はHSPではなく

HSPだと思い込んでるだけの

シンプルにただのワガママ…だったり

承認欲求が強いとか、自己顕示欲が強い人

だったり、とか

 

じゃあ本物の、というか

感度の強いHSPってどういう基準なの?

 

自分が思うのは

 

1 基本的に優しい性格で思いやりがあり、共感能力が高い

  例えば障害者や何か不器用な人

  弱い立場の人などを見ると

  物凄く胸がキュンとなるというか、涙が出てきて、

  何か切ない感情に覆われる、何かをしてあげたくなる、

  知り合いだろうが、なかろうがそれは関係ない

  また想像力が豊かなので、何かの世界観に容易に入り込める

  例えばある映画を見ていて

  人物の背景やそのストーリーを勝手に想像して涙する…

  なんて事もある

  また映画の音楽を聴いてると、まるで

  その世界の主人公になったような感覚を感じることも出来る

 

2 アーティスティックな感覚が鋭い

  絵や音楽などになんらかの才能がある、例えば、

  絵を描いたら上手いし、音楽で言うと作曲できる、など

  自分の場合音楽は全く習ったことはないけど、

  感覚的に作曲することができます

  

3 記憶がフラッシュバックする

  HSPの人は常に頭の中で情報がフル回転していて

  記憶とのリンクが強く、

  ネガティブなものに弱い傾向があるらしい

  自分の場合、なんらかのキーワードや、風景、匂い、音楽、

  などきっかけがあると、瞬時にその時のエピソードが蘇り

  大抵は、ネガティブな思い出が多い

  まるで今、その場にいるかのような恥ずかしさや

  心苦しい感覚が、ブァ~とおそってくる、というか…

  10年以上頭によぎりもしなかった

  昔の嫌な出来事、人物、

  それがなんらかのちょっとしたきっかけに触れると

  瞬時に正確に思い出してしまう

  そして今この瞬間、目の前で体験しているかのような

  その時の「感覚」までしっかりと感じてしまう

  ただ思い出す…のではなく『感覚を感じる』

  というのが特徴で、例えば恥ずかしい思い出を思い出すと

  思わず声が出て、「もういい!もういい!」と

  その記憶を打ち消すような行動をしてしまうくらい

 

4 身体のどこかか敏感

  内臓系や神経系も何か敏感な症状を持っている

  過敏性腸症候群や胃が悪いなどや

  自律神経失調症みたいな症状がある

  嗅覚も鋭く、匂いに敏感

  冷たいものや熱いもの…など皮膚感覚も敏感

  苦手な毛布や低反発まくらなど

  苦手な物に触れると

  変な感覚を覚えたり、息苦しくなる…

 

などなど

共感能力が高いとか

従来のHSP診断項目によくあるのもあるが

特にこれらが強く全て当てはまる人は

感度の強いHSPかなと、個人的には思う

 

HSPの特徴を説明していくと

なにかこう、人よりも優れた点も多く見えるから

「優れた人間」っていう印象を与えて

なんか自慢?みたいに

聞こえる場合もあるかなと

(実際そういう風に捉える人もSNSにはいる)

でも事実、本当にそうだし

嘘ではないからね

でも、だからこそ、なんか人に説明したくもないし

感度の高いHSPの人は

あえて自分からはアピールもしないと思う

 

 

個人的に

HSPを診断するのに適すると思う

「映画」がある

 

トム・ハンクス主演の

「キャスト・アウェイ」だ

 

診断という程

詳しく分かるわけでもないとは思うけど

少なくとも共感能力が高くてHSPの気質がある人は

感動して涙を流すと思う

 

この映画はアカデミー賞取ったわけでもないし

知らない人も多いと思う

よく感動する映画に

「ショーシャンクの空に」「タイタニック」「グリーンマイル」

などがあがりがちだが

個人的にはこの「キャストアウェイ」が一番感動したし

強烈に印象に残っている

 

たぶん感度の高い人やHSPだと号泣するはず…と思う

しかしそうでない場合は

 

なにこれ?どこが感動するの?…と

 

音楽も少ないし(たった1種類しか使われない)、

セリフも少ないし、退屈で面白くない…になるかも

 

ネタバレになるのであまり書かないが

主人公のある男が無人島で特殊な

「友人」ができる

その友人とのやりとりが…とても切ないのだ

 

まさにHSP気質がある人が見ると

心に響いて切ない感情に覆われるんじゃないかなと

逆にHSP気質が無い人だと

なにこれ?となる可能性が高い

 

実際、そのシーンの感想を聞くと

感動どころか、

むしろ、いい大人が何やってるの?という

違和感で笑ったという人がいた

つまり、感度が高いか低いかで

全く違う印象になるという

興味深い結果になる

 

自分が本当にHSPだと思う人は

是非この映画を見て、どう感じるのかを

試してほしい

HSPで感度が高い人だと

その背景や状況に共感し、

切なくて涙を流すことだろうと思う

 

 

たとえば、SNSで

私はHSPです!綺麗で美しいものに感動し

心が惹かれます、綺麗なもの、可愛いもの大好き!

などと言って、

可愛いく写った自画像をバッチリ載せている人に

違和感を感じる

 

本物の、感度が強いというのか、、

そういうHSPの人は、例えば、

障害者らしき人や、なにか不器用な姿や、

失礼だけど服装などがあまり…というか

そういった人を見ると、勝手に想像して

ものすごく感情が揺れて、涙が出てきて、

何か思いやりの気持ちを寄り添ってあげたくなる…

というか

 

だけどそれはあくまで自分の「主観」であって

その人が助けを求めているわけでも

同情して欲しいわけでもない、場合もある…

という事を忘れてはいけないと

思っている

HSPは想像力が豊かだから

勝手にイメージを膨らます傾向があったり

先読みし過ぎて勘違いしたりなど

結構あると思う

 

HSPだという人が

可愛くて美しいものに特に心を惹かれる

感性を持っています!

美しいものに感動します~を

強くアピールしてる人を見ると

どうも違和感を感じる

確かにそういう感性をHSPは持ってるけど

そういうの、強くアピールするかなと

 

弱い立場の人、困っている人、不器用な人

そういった存在にこそ、心を寄り添いたくなって

感情が大きく揺れ動くんだよと

それこそが、本当のHSPなんだよと

ついどこかで思ってしまう自分がいる

 

正直に言うと

どこか上から目線の自分もいると思う

なんでこんな事分からないの?

こういう感覚をなんで分からないの?

相手の立場に立てば、自分がもしそうだったら…

そう考えれば、簡単に分かる事でしょ、と

 

だけどそれは決して相手には言わない

他人に、HSPだからこういうのあるから~とか

アピールもしない

だからこそ自分の中に

ストレスがどんどん溜まる時はある

 

あとHSPだからと言って

何もかもが敏感にいつも対応を正確にできるわけじゃない

 

よくHSPなんだから、相手の気持ちが分かるでしょ?

じゃあ、何も悩むこともないし

全部分かってるなら、なにも苦しくないでしょ?とか

 

むしろ分かりすぎるから辛い

 

但し、あくまで

感情を読み取る感覚

が鋭いのであって

相手の思考までは分からない

という事

 

なにか不機嫌な顔している…とか

どうもイライラしているな…とかを

瞬時に感じ取ることが出来るが、

その原因は何なのか?は正確には分からない

そりゃそうだよね、超能力者じゃないんだから

 

ただ相手の変化を敏感に感じ取れるもんだから

相手の仕草や声のトーンなどで

多くの場合は相手のイライラの原因とか

すぐに分かっちゃう事もあるとは思う

 

そしてやっかいなのは

大体のHSPの人は

その原因が自分かも…

思い込む傾向が多いところかと

 

元々ネガティブな感情に弱いうえに

相手のネガティブな感情を感じやすく

人よりも常に繊細な情報が頭に入ってきて

グルグル回ってるんだから…

 

普通の人より

ストレスは半端じゃない

 

また、HSPの人は緊張すると実力を出せない

自分でもびっくりするくらいのミスをする…

これもあるあるだと思う

あと、どっちかというと職人気質というか

一つの事を集中してやるほうが得意な人が

多いんじゃないかな?

多くの情報や作業を把握しながらの

マルチタスクとかはたぶん向いてないと思う

 

考えすぎて、逆におかしな言動をしてしまい

結果印象を悪くするとか

自分の頭の中では完結してるから

言葉が足りなくて、勘違いされるとか

 

そういうのもあるんじゃないかなと

 

相手と話すのは得意なんだけど

メールとか文章だけになると

なんか苦手というか…

相手の表情、声のトーン、雰囲気が分からないから

考えすぎて、言葉多めになって

かえって、文章がうざくなるとか

 

そんな感じかな

 

 

HSPで良かったと思う事はほとんどない

 

ただただ、生きづらい

 

それが大きい

 

理解されにくい、分かってもらえない…

そんな事の繰り返しだったから