自分は、あまり友達がいません。

今までに信用や信頼や友達等を色々と失ってきました。

 

まあ、嫌なことから逃げて、色んなもの手に入れること出来ないですよね。

この事件の相棒は、現在同じように、トラックに乗り頑張って真面目にしています。

お互い1か月に一度くらい連絡して、近況を報告しています。

 

『もっと早く真面目にしてたら、こんな会社に勤めんでも良かったよな~』とか言いながらですが、お互いが昔のことを知っている分、苦労はしたけど働ける場所で

今、みんなにしがみついていってます。

 

『事故せんと、今月も頑張っていこうな!!』

 

事件や事故、色んなことを含めた言葉です。毎回電話切る前に

お互いで言い合ってます。

 

 

この話は、過去の実話です。

自分が人助けしたつもりが殺人未遂で逮捕され、その時の思いや

葛藤や心境や信念など赤裸々に語ってます。

全く皆さんには、入ってこないかもしれませんが、良かったら読んでみてください。

続の話になってますので、初めから時間ある方見てください。

 

*前回までのストーリー

女を助けて殺人未遂で起訴された。助けた女にも『関わりたくない』等言われて

葛藤の中生活。

久しぶりの彼女と面会。少し緊張してたが嬉しかった。でも様子が違った・・・・・

ドアが閉まる直前に聞いた言葉・・・

 

●『ごめん・・・・無理かも・・・・・』

 

どう思い出しても聞こえていた。

 

手紙を書こうと思ったが、接見禁止だったので、便箋も封筒もない。

オヤジに購入日を聞くと、あと四日後とか言うてた。

 

想いを伝える手段が、面会以外だと手紙しかない。

今すぐに書きたい。。

でも、4日後まで待たないとアカン・・・・

 

心苦しい・・・面会の時間が少なすぎたので、あんな短時間で今回の事件の

俺の思いや、相手の男の態度とかを、全く説明できなかった。

 

説明しても、言い訳に聞こえるのかも知れん。。。。

それでも、キチンと伝えたかった。

 

『ごめん・・・・無理かも・・・・・』

 

何がどうなんか聞きたかった・・・

 

オヤジとの物品購入の話を聞いていた、房の人が

 

『良かったら、自分の便箋と封筒使ってください!!』

と言ってきた。

 

『大丈夫なん?自分も書かないとあかんやろ?』と聞くと

 

『この間の例の話ですが、

ほぼ確定になりそうです。。

だからもう必要ないですね』と。

 

この間の話は、同房の人が、

嫁と手紙やり取りしていて

離婚するとか言われていた話でした。

 

『やっぱ、そうなんか…』

 

『あとは離婚届が来たら、書いて送って終わりですよ。なんか、あっけないですよ』と笑って言ってたが、内心はそうじゃない。

 

でも、留置で離婚届はね。キツイな。

 

『だから、使ってくださいよ』

同情したい気持ちもあるが、今は優先順位が手紙が1番なんで、早速オヤジに言って房に便箋入れてもらった。

 

便箋7枚しか書けないので、

下書き分の紙を何枚か貰って書こうとしたが、

なかなか書けない。

 

アイツの最後の顔と無理っていう言葉を

思い出したら、何書いても跳ね返される感じがして

堪らんかった。

 

目の前で、同房の人が離婚の話出てるから

何か躊躇してる自分がいる。

 

でも俺の選択肢は、手紙しかない。

 

言い訳でも、思いでも、何でもいいから伝えたい。

 

一生懸命に下書きして、精一杯思って書いた手紙は、次の日の午前中に

書き終わった。

 

便箋を3つ折りにして、封筒に入れた。

 

ここで一瞬固まった。

 

ところが、俺には切手がない・・・・購入は後日・・・・

 

でも切手は、同房の人が貸してくれるということで

安心した。

 

でも、ここまで同房の人が便箋、封筒、切手まで用意してくれて、

ここで痛恨のミス発覚!!!!!!

 

今度は、本気で時が止まった・・・・・

 

女の家は、当然知っているが、家の住所がわからない・・・・・・・

 

瞼と身体が重たくなった・・・・・

 

ヤバイどうしよ・・・

 

同房の人も、オヤジも手紙一生懸命書いてたの知っていた。

住所が分からんのも、声が漏れて聞こえていたみたい。

 

『先生に聞いてみたら?』とオヤジのアシスト。

 

道はそこしかなかった。

 

オヤジに、『先生に連絡してくれへん?』と頼んだ。

 

~続く