3月21日、NGT48暴行事件に関する第三者委員会の調査報告書が公表された。
翌22日に開かれた会見途中では、山口真帆が会見内容についてツイッターで異議を申し立て、改めて運営と被害者とのコミュニケーションが成立していないことが浮き彫りになった。これでは今後の活動においてもまともな安全管理ができるわけもなく、社会全体で引き続きAKSおよびNGT48運営に対して調査と再発防止策を徹底するよう指摘し続ける必要がある。
報告書や会見の内容を受けて、アイドルファンからも「NGT48は解散不可避では?」といった声が漏れているが、報告書をよく読めば分かる通り、この事件は他のAKB48グループや坂道シリーズの各グループにとっても他人事ではない。
<握手会の際の握手券の「まとめだし」は、長時間握手しながら会話ができ、疑似の私的領域での接触の機会ともいえる状況になるところ、握手会の場において、ごく一部のファンから、私的領域において他のメンバーがファンに接触していること、この接触が握手券の売上や、総選挙における投票数につながっていることなどを暗に伝えられ、自らと私的領域において接触を保てば、同様に有利な立場になり得ることをほのめかされるメンバーもいた>
「まとめだし」で崩れる、アイドルとファンの壁
調査報告書で書かれている<握手券の「まとめだし」>は、その名の通り、握手券をまとめて出すことにより、長い時間話すことができる制度。
たとえば、事前に販売サイト(キングレコード所属のAKB48の場合は「キャラアニ」、アリオラジャパン所属のNGT48の場合は「forTUNE music」)で特定メンバーの握手券が封入された「劇場盤」を購入することで参加することができる「個別握手会」では、1枚だけだと10秒前後の握手時間になるが、2枚、3枚と握手券をまとめて出すことで握手時間を長くすることができる。
つまり、1枚だけだと簡単な挨拶ぐらいしかできないが、まとめ出しではもう少し踏み込んだ会話をすることができる可能性も生まれるわけだ。
グループ全体の勢いに陰りが見えて久しく、さらにメンバーの数もAKB48グループ総数にすると600人以上いる現状では、あまり人気のないメンバーだと数人〜数十人の常連だけで握手会を回していることも珍しくない。
そんな状況下で何度も握手会に通えば、アイドルはファンの顔や名前を覚えるし、そこで交わされる会話のなかで握手券の売上や総選挙での投票数をちらつかせ、「太客」アピールをされれば、無下にすることもできない。
そうなれば、安全管理上しっかりと築かれているべきであるメンバーとファンの間を隔てる「壁」「境界線」といったものがズブズブになるのも必然と言えるだろう。
個別握手会の売上で競争を煽るという意味では、坂道シリーズも含めた、すべての秋元康氏プロデュースアイドルに共通するリスクと言える。(WEZZY(Rakuten Infoseek WOMAN)より)
翌22日に開かれた会見途中では、山口真帆が会見内容についてツイッターで異議を申し立て、改めて運営と被害者とのコミュニケーションが成立していないことが浮き彫りになった。これでは今後の活動においてもまともな安全管理ができるわけもなく、社会全体で引き続きAKSおよびNGT48運営に対して調査と再発防止策を徹底するよう指摘し続ける必要がある。
報告書や会見の内容を受けて、アイドルファンからも「NGT48は解散不可避では?」といった声が漏れているが、報告書をよく読めば分かる通り、この事件は他のAKB48グループや坂道シリーズの各グループにとっても他人事ではない。
<握手会の際の握手券の「まとめだし」は、長時間握手しながら会話ができ、疑似の私的領域での接触の機会ともいえる状況になるところ、握手会の場において、ごく一部のファンから、私的領域において他のメンバーがファンに接触していること、この接触が握手券の売上や、総選挙における投票数につながっていることなどを暗に伝えられ、自らと私的領域において接触を保てば、同様に有利な立場になり得ることをほのめかされるメンバーもいた>
「まとめだし」で崩れる、アイドルとファンの壁
調査報告書で書かれている<握手券の「まとめだし」>は、その名の通り、握手券をまとめて出すことにより、長い時間話すことができる制度。
たとえば、事前に販売サイト(キングレコード所属のAKB48の場合は「キャラアニ」、アリオラジャパン所属のNGT48の場合は「forTUNE music」)で特定メンバーの握手券が封入された「劇場盤」を購入することで参加することができる「個別握手会」では、1枚だけだと10秒前後の握手時間になるが、2枚、3枚と握手券をまとめて出すことで握手時間を長くすることができる。
つまり、1枚だけだと簡単な挨拶ぐらいしかできないが、まとめ出しではもう少し踏み込んだ会話をすることができる可能性も生まれるわけだ。
グループ全体の勢いに陰りが見えて久しく、さらにメンバーの数もAKB48グループ総数にすると600人以上いる現状では、あまり人気のないメンバーだと数人〜数十人の常連だけで握手会を回していることも珍しくない。
そんな状況下で何度も握手会に通えば、アイドルはファンの顔や名前を覚えるし、そこで交わされる会話のなかで握手券の売上や総選挙での投票数をちらつかせ、「太客」アピールをされれば、無下にすることもできない。
そうなれば、安全管理上しっかりと築かれているべきであるメンバーとファンの間を隔てる「壁」「境界線」といったものがズブズブになるのも必然と言えるだろう。
個別握手会の売上で競争を煽るという意味では、坂道シリーズも含めた、すべての秋元康氏プロデュースアイドルに共通するリスクと言える。(WEZZY(Rakuten Infoseek WOMAN)より)
