かつらの人毛の見えない部分のお話 | 自分の髪(自毛・地毛)でかつらを作る専門工房

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16年前ウィッグを使い始め、10年前もっと安くて高品質のオーダーメイドのお店を始める。自分の髪で作るこだわりのかつらが一番人気。

かつらに使われる髪は、人毛100%だから安心と思っていませんか?

 

同じ「人毛」と言っても違いますよ~。

 

例えば下の画像をご覧ください。

 

こちらは、私たちの髪と同じで、髪を保護する役割を持つ、

 

毛表皮(キューティクル)がある人毛です。

 


 

キューティクルは、髪を保護し、

髪の内部の栄養素が外に漏れないようにしています。

 

一定方向にある鱗状の毛表皮(キューティクル)は、かつらに植える際に

 

すべての髪の根元、毛先をきちんと揃えて植えないと絡むので製作が大変。

 

コストも時間もかかります。

 

一方こちらは、希塩酸処理で毛表皮(キューティクル)を剥離した人毛です。


 

髪を保護するキューティクルが無いので、

キューティクルがあるものに比べてどうしても傷みやすくなります。

 

ただしかつらに植える際に、毛表皮(キューティクル)が剥離されているため、

 

髪の根元、毛先を揃える必要がありません。

 

そのため、このタイプの人毛は比較的安価な人毛かつらに使われます。

 

同じ「人毛」と言っても、違いますねー。