>オリジナルフルアルバム
>タイトル:flow
>アーティスト:冬にわかれて
>リリース日:2023年 5月 24日
>記事作成日:2024年 2月 5日





聴きました!

「久しぶりに、冬にわかれて聴こう〜」と思ってサブスクアプリを開いたら、新作(=本作)出てた。スルーしてたー! でもスルーしたまま終わらなくて良かったー!!

という事で、23年の5月にリリースされた作品です。



『tandem ⅱ』
物静かなインスト。たゆたうように、流れるように。
凄く聴きやすいんだけど、何故か端々でねっとりした空気感を感じるのが、この方々の作品らしい。

『水面の天使』
落ち着いた音と、リズミカルな3連のリズムとの組み合わせが心地良い。休み前の深夜にひと息つきながら聴くのもよし、夜のドライブのBGMにするもよし。

『舟を漕ぐ人』
ピアノが流麗。寺尾紗穂さんのミックスっぽい歌声が、まろみのあるサウンドと相まって非常に高級。この音楽を聴いてるぼくが、高級な人間になったような錯覚を見させてくれる(笑)。

『There's flow in flower』
各パートの持ち味を堪能出来る、インタールード。ベースのもっちり感が、特に好き。野太いんだけど、スタイリッシュ。

『snow snow』
タイトル通り、冬の曲。音や声に懐の深さはありつつも、曲全体の雰囲気としてはちょっとクールめで。イメージとしては、田舎の山間のガッツリとした雪景色というよりは、都会のビルの谷間にはらはらと舞う雪のような感じがしました。まぁ、「降り積もる」と歌ってるんで、歌詞を忠実に思い描くなら北国のソレなんでしょうけどね。

『もしも海』
一転して、軽やかでそこはかとなくユーモラスでもある曲へ。ちょっとコトリンゴさんあたりを彷彿とさせるような、そんな柔らかくて可愛らしい曲。

『昭和柔侠伝の唄 最后のダンス・ステップ』
カバー曲らしいですが…何なんだこの濃ゆい曲。一度聴いたら、サビが頭から離れなくなるんですよ。“記憶に残る”というよりは、“取り憑かれる”感じ。曲に魅入られて、離してもらえなくなるような(笑)。ホラー映画なんかの、“目が合ったら魅入られる”みたいな感じ。
「踊ろうか」は、伊賀さんなのかあだちさんなのかそれ以外の方なのか…“ボーカル然”としていない歌声が、尚更コッテリ感を倍増させている。
“昭和レトロ”を煮詰めて、水気を飛ばして、ペースト状にしたような曲(笑)。
ちなみに、オリジナルはあがた森魚さんなのだそうな。

『Girolamo』
ピアノが静かに情熱を迸らせ、キーボードが洒脱に覆い被さる。なんてオトナな曲なんだ。どれもこれもオトナの魅力をムンムンに放っているアルバムではありますが、この曲は特にそう。他の曲がムンムンなら、この曲はムンムンムンムン(何の話だ)。

『可愛い栗毛』
モンゴル民謡なのだそうな。歌詞も“日本語訳”とかではないので、凄く異国情緒。これ、何について歌ってるんですかねぇ。音からは厳粛な空気が感じられるけど、タイトルが可愛らしいんだよなぁ(笑)。ギャップ萌え狙いか?(だとしたらまんまと術中)。
日本の民謡は土着的で生活感を滲ませるものが多いイメージなんだけど、この曲はどこかドラマチック。アレンジのせいかもしれないけども。

『朝焼け』
ラストは、優しく柔らかい曲。駅前のカフェの窓際席に座って、通りの風景を眺めるような感覚に近いかな。行き交うひとりひとりの生活を空想してみたり、自分の街に想いを馳せてみたり。テレビドラマのような大仰なストーリーではないけれど、それぞれにそれぞれの物語がある事を想いながら聴きたいバラード。



そんな、計10曲。

今回も良かったなぁ。
最後の曲に感じたような、それぞれの人が繰り広げる物語…それを、曲に落とし込んだような作品集。このアルバムの至るところに、ぼくがモブで登場している気がします。ほんと、自分の日常の延長線上にあるような、フランクでさりげない空気感が良かった。
…あ、これは“雰囲気”の話であって。サウンドやアレンジは非常にオシャレなので、ぼくなんかがその世界観に紛れ込んだら秒で浮きますよ(笑)。サウンドは、それくらいにスタイリッシュでアーティスティック。





お気に入りは、
#02 『水面の天使』
#05 『snow snow』
#07 『昭和柔侠伝の唄 最后のダンス・ステップ』
#08 『Girolamo』
#10 『朝焼け』




この作品が好きなら、
・『ホロホロ』/中山うり
・『oar』/角銅真実
・『Windswept Adan』/青葉市子
などもいかがでしょうか。





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