>EP盤
>タイトル:MAGNET
>アーティスト:Kroi
>リリース日:2023年 3月 29日
>記事作成日:2023年 5月 18日
聴きました!
メジャー2nd.EPだそうです。
DVD付きの仕様もあって、そちらには直近のツアーがまるっと収録されているそうな。今回のEPもカッコよかったので、これはフィジカルでDVD付きを購入すべきなのではと思案中。
とにかく、まずは音源のほうの感想を。
『PULSE』
音が重い。一音一音が、耳にガツンと来る。でも、その割には非常にダンサブルでアグレッシブでもある。例えはアレだけど、“動けるデブ”みたいな曲(笑)。そんなん、アツくなるに決まっとるじゃないですか。非常にかっこいい。
『Astral Sonar』
こちらは、“重さ”はなくてただひたすら前編に渡ってスタイリッシュ。一言で言ってしまえば「チルってる」って事なのかもしれないけど、音にいい具合の“隙間”があって、なんかゆったりとした気分になる。
『Cosmic Pillow』
冒頭のラップの感じが、ものすごく好き。マシンガンラップ。いや、アンダーグラウンド勢が見た時にこのラップをラップと称するのかどうかはぼくには分かりませんが、ぼくはもう心奪われるカッコよさ。
“敢えての”なのかもしれませんが、フック(って言うのかな)は割とメロディアスでゆとりがあって…ぼくは、「頭からラストまでマシンガンラップのまま突き抜けてくれても良かったのにな」とはちょっと思いました。“緩急”も良いけど、この曲に関しては“急”だけでぶん殴られたかった(わがまま)。
『Hard Pool』
これはもう、どんなプールかで言えば完全にナイトプールでしょうな(笑)。そんな感じの、オシャレチューン。ボーカルに注目して聴くと、意外と(?)結構暑苦しさ(褒め言葉)もあったりするんですけどね。
『cranberry』
しっぶ! バリ渋!! この方々、ビジュアルからしてかなりバリバリの若者なのに、こんなに渋い音を鳴らすだなんて。ギターは、そもそもビンテージ感の強い音選び。でも決して音の種類だけの話じゃなくて、醸し出すグルーヴ感にブルージーな渋みを覚えるのです。
『風来』
ラストは、フォーキーかつラグジュアリーなミドルチューンで。
エレピの音が濡れている。ブラスが艶かしい。リズム隊がチルってる。全体的に、およそ若手バンドとは思えないレベルの熟し方をしている。音楽カテゴリには詳しくないけど、こういうものにぼくはファンクを感じたりします。ブラックミュージック由来の、ふくよかさと感傷を感じる。
そんな、計6曲。
ぼく、多分この方々よりだいぶ歳上なんだけど…「オトナの音楽を聴かせてもらいました」って気持ちが強い(笑)。もちろん、アッパーな曲では若い人ならではの熱気は感じるんだけれども、全体的には物凄くアダルティなオーラを感じます。
Suchmosを初めて聴いた時のインパクトに近いかも。
お気に入りは、
#01 『PULSE』
#04 『Hard Pool』
#06 『風来』
この作品が好きなら、
・『Essence』/Suchmos
・『Tokyo Rendez-Vous』/King Gnu
・『2ND GALAXY』/Nulbarich
などもいかがでしょうか。
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