>オリジナルフルアルバム

>タイトル:Green Light

>アーティスト:Furui Riho

>リリース日:2022年 3月 9日

>記事作成日:2023年 1月 16日






聴きました!


存じ上げないアーティストさんだったのですが、大好きなNakamuraEmiさんがライブ参戦報告をしていて、その短い感想の中に興味をそそられる要素がギッシリだったので、聴いてみる事にしました。

あれなんですかね…アーティストネーム・ローマ字表記仲間⁉︎(笑)。




『Purpose』

メロへの言葉の充て方がとても気持ちいいですね。音符の並びを、言葉が軽やかに乗っかっている。飛び石に配置されたブロックを軽やかに踏み越えていくマリオのようだ(笑)。

ルーツがそこにあるようですが、ゴスペル的なアレンジがなされている。けれども、あくまでもポップス。迫力はありつつ、でも迫力というよりはキャッチーさが前に来るポップチューン。


『I'm free』

グルーヴィ。ぼくの印象でしかないけれども、この曲は前曲とは反対で、ポップでキャッチーな要素はありつつも迫力のほうが前に来てる気がする。存在感のある低音のビートがそう感じさせるのかもしれないし、柔らかさの奥に芯のあるボーカルスタイルによるものなのかもしれない。

凄くダンサブルなんだけど、なんか“太い”曲。面白い。


『Sins』

洋楽をまっっったく聴かないぼくなので、半分偏見なのですが…凄く洋楽っぽい曲。トラップっぽいオケの上で、特徴的だけど重たさのないメロディが流麗に流れていく。そういうのをひっくるめて、「洋楽的」。


『青信号』

ラップ色強め。ラップもキメるボーカリストさんなんですねぇ。ボーカルパートでは華やかで煌びやかに、ラップパートではちょっぴりダーティに、アシッドに。

次から次へと色んな展開が波状攻撃を仕掛けてきて、だから聴いてて飽きない曲。


『Candle Light』

落ち着いたBPMに、ほんのりと憂いを帯びたメロと歌声が映える。

予定のない休日みたいなゆったりとした空気の曲なんだけど、爽快感というよりは感傷が香る。歌詞のストーリーテリングが、オケの雰囲気に煽られて映える映える。

歌ももちろん良いけど、ギターの音色が好きだなぁ。アダルティ。


『でこぼこ』

前曲の世界観をより深化させたようなオケが心地よい。

まろみに満ちた、トロンとしたオケ。そこに乗っかるのは、どこかアンニュイな雰囲気のボーカル。感傷を湛えつつも悲観的ではなく、温もりと深みを放ちつつも手放しで優しい訳ではない。重曹的というか、多層的というか…一言で言えない感情を、一曲の間に見事に閉じ込めている。


『嫌い』

なんか、歌詞にNakamurEmiみを感じた…まるでこの方の日記のように、非常にパーソナルな事をしかも赤裸々な表現で歌詞にしつつ、でも決して独りよがりではなく聴き手のひとりひとりが“自分の曲”として解釈をする余地も含んでいる。極論、背が高い人も足が長い人もシャープでスッキリした輪郭の人も、それでも自分の曲として受け止められる感じ。

アレンジも…シガーバーとか隠れ家的バーが似合いそうな、オトナの音。ゾクゾクする。


『ABCでガッチャン』

落差ね(笑)。曲調もここ何曲かの雰囲気からガラリと変わってるし、曲タイトルの雰囲気も。なんかよく分からんけど、「ガチャン」でもなく「ガッシャン」でもない「ガッチャン」なのが、何故だかツボる。しかし…そこそこ繰り返し聴いてるんだけど、一体何が「ガッチャン」してるのか分からないのは、ぼくの読解力の問題なのか…?

カッコよくクールな感触は保ちつつ、ここまでにないユーモアも感じられる。適度に緊張感の緩んだ空気が素敵です。

この曲、好きだ。


『Rebirth』

キレもありつつ、しなやかさもある。たくましさ美しさの競演と言っても良いのかもしれない。イメージ的には、新体操とかフィギュアスケートみたいな感じか?

ダンサブルな“本編”も好きだけど、冒頭のバラードチックな雰囲気も好き。




そんな、計9曲。


ぶっちゃけますと…いちばん最初に聴いた時、序盤の雰囲気に「いっとき雨後の筍のように林立した、“西野カナの亜種”みたいな系統なのかな?」と思ったんです(笑)。でも、そこから聴き進めると、全然異なる作風だと言うことが分かって安堵しました(西野さんの音楽性を否定したいのではなく、すべてのアーティストには「ダレソレっぽい」などでなくオリジナルの存在であってほしいじゃないですか)。アルバム曲を聴き進める程に、ガーリーな雰囲気からどんどんオトナっぽい雰囲気になっていって、その流れを楽しむの自体が面白かったです。

ドスの効いた(?)歌声は、一方で繊細さもしなやかさも併せ持った深みもあって、更にはそれなのにあくまでも聴きやすいという、売れる要素が抜群に詰まったボーカリストさんだと思います(もちろん、売れる事が“イコール正義”ではないですけどね)。


今後の作品もぜひ聴いていきたいです(本作のあとに出た配信シングルは聴きました)。






お気に入りは、

#01 『Purpose』

#04 『青信号』

#05 『Candle Light』

#06 『でこぼこ』

#07 『嫌い』

#08 『ABCでガッチャン』

#09 『Rebirth』






この作品が好きなら、

・『Rising』/Nao Yoshioka

・『I』/足立佳奈

・『BADモード』/宇多田ヒカル

などもいかがでしょうか。






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