>フルアルバム
>タイトル:The Wonder of Christmas
>アーティスト:Elora Festival Tingers, Noel Edison & Michael Bloss
>リリース日:2014年 11月 3日
>記事作成日:2021年 12月 25日
聴きました!
一体誰なんだ⁉︎(笑) 複数名のグループだとは思うんですが。
海の向こうの音楽をほぼ一切聴かないぼくなので、有名な方々なのかマニアックな存在なのかすら見当も付かず。ただただ、良さげなクリスマスアルバムをサブスクアプリ内で探して、たどり着いただけ。
どこのどなたなのかは失礼ながら存じ上げないのですが、その音楽は素晴らしかったです!
というワケで、本作はタイトルにもあるようにクリスマスアルバム。混声合唱ですね。“鈴の音シャンシャン”でも歯の浮くようなラブソングでも(多分)ない、厳かな雰囲気の曲が多く収録されています。
『Once in Royal Daid's City』
とにかく美しい…静謐というか。合唱曲ではあるんだけどリードボーカル的な女性ボーカルが立てられていて、その歌声が本当に美しいんだ。
『My Dancing Day』
メロディが軽やかで、ちょっと心がウキウキする感じの可愛らしさもある曲。この曲は、無伴奏なのが良いかも。声の魅力(声と声との重なり合いと和音)を堪能出来る。
『What Child Is This?』
男声が前に出ているパートがある事で、厳粛な雰囲気が出ている。背筋が伸びる感じがして、それはそれで良い。前曲との緩急というか。
『A Boy Was Born, Op.3:Theme』
何故だかちょっと、ミュージカル音楽っぽく感じた。なんでだろう? “間”が多かったりして、通常のボーカル曲っぽくない雰囲気だからだろうか。
『The Holly and the Ivy』
これもまた不思議な曲。これの伴奏で使われている楽器って、何なんですかね?オルガン? 凄く独特な音色の鍵盤が、凄く独特な旋律を奏でていて。妖しげな雰囲気をびんびんに放っている。ファミコンの時代のRPGの、ダンジョン内みたいな雰囲気(笑)
『Who Is He in Yonder Stall』
いやぁ、テノール(多分)がめっちゃ美しいな。男声でこんなに美しい歌声が出せる人(人たち)、めっちゃ羨ましい…。
『Nesciens Mater Virgo Virum』
そもそもこれ、何語なんでしょうか…英語じゃないですよね? まぁそれはそれとして。
混声合唱のお手本というか、醍醐味みたいなものが感じられる曲だと思います。女声と男声が、ぶつかり合うのではなく混じり合って溶け合っている。非常に滑らかで、ふくよかで、しなやか。
『Away in a Manger』
この曲の主役はソプラノ。とにかく美しい。“透明感のある歌声”って、まさにこういう事を言うんだろうなぁ。
でも、低音(男声)の安定感があってこそ女声が映えているとも言えるかも。男声の重なる中盤以降のほうが、より聴き応えがありますからね。
『Ding! Dong! Merrily on High』
快活な雰囲気の曲。ここまで、割としっとりとした曲が続きましたが、この曲はなんか元気になる感じがする。パイプオルガンも手数が多く、華やか。そして、声の厚みがすげぇ。こんなコーラス隊の一員だったら、さぞかし気持ちいいだろうなぁ。
『O Holy Night』
この曲、メロディが大好き。讃美歌『さやかに星はきらめき』として親しみ深い。幼い頃に教会で聴いて以降、ずーっと好きな曲。
このアルバムを聴くたびに、ここでリピートボタンを押しちゃいます。
『Adam Lay Y-Bounden』
えっ?これが曲タイトルなの??アーティスト名ではなくて???…という戸惑いを覚えている間に終わってしまう曲(笑)
いや、曲は素敵なんですけどね。冬の、厳粛な空気感が感じられる曲。
『Ecce concipies』
前曲には緊張感を感じましたが、この曲には、凛とした雰囲気は感じつつもどこか温もりのようなものを感じる瞬間もある。和音にメジャーな響きを感じるからでしょうか。
『Rocking』
こんなにボリューミーな作品で尚且つ外国語で歌われると、もはやどの曲がなんてタイトルだったかなど分からなくなりますが(笑)、この曲が美しいのは分かる。言葉数というか、音数が少なくて、だからちょっと物悲しくも聴こえるんだけれどもそのちょっとした孤独感みたいなものを楽しむのにちょうど良い匙加減。
『Gabriel's Message』
ガブリエルがどんなメッセージを送ってきてるのかは正直分からないけれども(笑)、パイプオルガンの音色が印象的な曲。こんなにメロディアスなパイプオルガンを聴く事はなかなか無いですからね。
『I Wonder as I Wander』
やはり、男声が前に来ると厳格な雰囲気が増しますね。ぼくは冬の空気が好きなんだけど、何故かというととどのつまりあの凛とした空気が好きだという事で。その空気感に似たものを、男声が前に来る合唱曲からは感じます。
『There Is a Flower』
でも、厳粛な空気のあとに朗らかで華やかな女声が聴こえてくるのも、それはそれで好き。だから、前曲からこの曲への流れ、いいなぁと思います。
『Lo, How Rose E'er Blooming』
静かな、静か〜〜〜な曲。最初は、機械が壊れたのかと思った(笑)
でもこれ、クセになる。寝しなにかけといたら、凄く深く眠れそう。
『The First Nowell』
さすがに、ラストは有名クリスマス曲。パイプオルガンとふくよなか合唱の声とに心が温まる。
説明不要の有名曲が、変なてらい無くストレートに表現されていて良い。終盤、歌唱陣も演奏もボルテージがマックスに達する感じもアツい。音が鳴り止んだ瞬間の残響は、合唱の醍醐味!!!
そんな、計18曲。
「どんなクリスマスを過ごしたい?」と問われれば、「こんなアルバムがBGMにぴったりなクリスマスを過ごしたい」と答えましょう。そうしましょう。もちろん、中盤以降はもうちょっと華やかなヤツに差し替えるけど(笑)
静かなクリスマスを過ごしたいなら、これはお勧め。
…しかし、一体誰なんだ(笑) どういうバックグランドのある作品なんだろうか。
お気に入りは、
#01 『Once in Royal Daid's City』
#03 『What Child Is This?』
#08 『Away in a Manger』
#09 『Ding! Dong! Merrily on High』
#10 『O Holy Night』
#13 『Rocking』
#17 『Lo, How Rose E'er Blooming』
#18 『The First Nowell』
この作品が好きなら、
・『WINTER SONGS』/OLA GJEILO
・『Christmas Songs』/手嶌葵
などもいかがでしょうか。
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