>オリジナルフルアルバム
>タイトル:Twilight
>アーティスト:土岐麻子
>リリース日:2021年 11月 24日
>記事作成日:2021年 12月 8日





聴きました!

前作のオリジナル盤『PASSION BLUE』に、めちゃめちゃどハマり致しまして。
だもんで、本作も、リリース情報が出た瞬間から大変楽しみにしておりました!



『ソルレム』
うん、良い(笑)
歌声は凄く飄々としているのに、一方でなんか非常に情感豊かで“行間”に色んなものが詰まってる感じがする。クールなのにアツくて、パッショナブルなのに飄々としてる。二面性にゾクゾクする。
ちなみにこの曲、トオミヨウさんがプロデュースなさってるんですね。

『close to you』
落ち着きのある曲。風もなく、暑くも寒くもない月明かりに照らされた夜…そんなイメージを浮かべました。そんな環境の中で、聴きたい。

『travellers』
透明感のある音。これ、なんの楽器なんでしょうね? マリンバ系のウッディで丸みのある音なんだけど、反対にグロッケンみたいにシャープでキレのある音もする…シンセのデジタル感ともピアノのオーガニック感とも、どっちとも似合う(というか両者の間を繋いでいるような)楽器の名前が知りたい。

『ドア』
メロディが非常にドラマチック。歌詞には、静かな激情が詰まってる。全体的に非常にエモーショナルで芸術性が高いんだけれども、それが“ドア”という日常ど真ん中のツールを介して展開しているのが面白い。

『NEON FISH』
今回のアルバム、凄く深夜感がある。アルバムタイトルは“トワイライト”なんだけども、深夜を感じる。照明を落とした深夜の部屋で、ゆらゆら泳ぐ熱帯魚を覗いているような曲。ぼくが病んでた時代、実際に深夜に放心状態でそんな事をやっていた時にこの曲があったならば、ぼくはもうちょだと早く“浮上”出来ていたかもしれないなぁ(笑)

『Mirrors』
ここまでの曲とは雰囲気を異にして、非常に洒脱でダンサブルな曲へ。昔は渋谷系なんてカテゴリがあったようですが、そういった系譜を引き継いでそれを2020年代ver.にブラッシュアップしたような曲。とにかくおしゃれで軽快。

『Calling』
再びムーディでチル感強めのミドルチューンへ。
凄く南国のビーチにでも想いを馳せたくなる歌詞。うん、“南国のビーチの歌”ではなく、“南国のビーチに想いを馳せる詩”感。ある意味で、コロナ禍にある今をリアルに表現してるのかも…電話なら、ソーシャルディスタンス的にもOKですしね(笑)

『birthday song』
ぼくなんかはもう、誕生日というと自宅で家族と楽しく過ごす“生活臭ムンムンのイベント”ですが、この曲の主人公はきっと、“知人のバーを貸切にして、友人たちとシャンパンでかんぱーい”って感じなんだろうな(笑) 歌詞の内容というよりもサウンドから、そんなイメージが浮かぶ。

『Apple pie in the sky』
ここまでも洒脱で都会的な曲が続いてきましたが、これはまた格段にその感じが強い。週末のまさにトワイライトに、首都高あたりをドライブしながら聴きたい曲ですねぇ(そんな事、ぼくはしないけどね 笑)。
聴いてるだけで、心が落ち着いていく。

『眠れぬ羊』
(マジで、最近ありとあらゆるところでそのお名前をお見かけする)TENDREさんと。ボーカル的な事で言えば、“ツインボーカル(デュエット)”ってよりTENDREさんがコーラス。一方で、サウンドメイク的には、TENDREさんの存在を色濃く感じる仕上がりです。



そんな、計10曲。

本作も、めっちゃ良かった。
上記では「深夜を思わせる曲が多い」と書きましたが、それでもやっぱりアルバムを通して聴くとトワイライトの風景が浮かぶ気がしますね。明と暗、陽と陰、光と影…それらが入り混じる瞬間のまるで異世界みたいな息を呑む美しさが、そのまま音になっているようでした。
うん、これは夕暮れ時にゲートブリッジ辺りをドライブする時のBGMにしよう。





お気に入りは、
#01 『ソルレム』
#02 『close to you』
#04 『ドア』
#05 『NEON FISH』
#09 『Apple pie in the sky』





この作品が好きなら、
・『Let go』/BONNIE PINK
・『』/
・『DELICIOUS.』/TWEEDEES
などもいかがでしょうか。





CDで手元に置いておきたいレベル\(^o^)/










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