>オリジナルフルアルバム
>タイトル:EPOCH
>アーティスト:RIP SLYME
>リリース日:2006年 11月 29日
>記事作成日:2021年 11月 8日





久しぶりに聴きました!

な〜〜〜〜〜〜〜〜んか、非常に残念な事になっちゃいましたねぇ…。好きだったアーティストの名前を久々に目にするのが、こういうシチュエーション。残念過ぎる。
特にリップは、音楽性もさる事ながら、良い大人たちがワチャワチャと楽しくやってる雰囲気に惹かれていたんですが。そりゃあ人間が2人以上集まれば、「仲良く」「楽しく」だけでやれる訳がない事はわかってますよ…でも、何もこんなカタチで、こんな風に、それを知らしめなくても…。最後まで夢見させといてくれよ(苦笑)

とりあえず、感想を書いてなかった作品の感想を。



『EPOCH -intro-』
アフリカンな民族楽器の音で。もう、イントロだけでこんなにワクワクさせるなんて、やっぱ並みのレベルじゃないじゃんよ。

『Elnphant』
リップの真骨頂と言って差し支えないであろう、とにかくゴキゲンで適度に意味が無くとても愉快な曲。こんなに楽しそうなのになぁ…。

『Hot Chocolate』
当時、DJ FUMIYAさんが戦線を離脱して、「どうすんだろ?」と思ってたらPESさん作のこの曲がリリース。PESさんはメロウな曲担当みたいなイメージがあったけど、こういうアッパーでユニークな曲も作るんだなぁと驚き、嬉しくなった記憶があります。

『ブロウ』
そんで、フミラッチの復帰作。MVとかさ、5人乗り自転車で超楽しそうだったじゃん。DVDに収録されてたメイキングですら、すげー楽しそうだったじゃん!だったじゃん!!!
フミヤさん特有の、適度な軽やかさとグラマラスなビートの競演が楽しめるポップチューン。

『Island』
リリックにもあるように、とてもアーバンな曲。裏拍のリズムが心地良いグルーヴを生み出す、都会的でリラックス感満点のミドルチューン。

『パーリーピーポー(Hosted by VERBAL)』
なんと言っても、VERBALさんのゴキゲンな呼び込み(?)が印象的。そして、そのちょっと異様な程に一人だけ突出して高いテンションが、ちゃんとラストで回収される(笑)
“本編”は、サンバのリズムが華やかな賑々しい曲。

『Dig Dug』
イントロの尺が長くて、最初はインタールードかと思う程。
クールでデジタルでスペーシーな音が、ここまでの雰囲気とはちょっと異なる感じ。ここまではどっちかというとジャングルの民族音楽みたいな雰囲気だったので。 

『レッツゴー7〜8匹(Feat.スチャダラパー)』
とにかくゴキゲンな曲。Cメロで途端にシリアスな空気になるけど、それすらもネタ。こういう面白いネタを思いつく大人に、ぼくもなりたかった(笑)
MC勢が多いからかもしれないけど、展開が早くて飽きる暇がない。

『Break Beats ERA』
インタールード。4分近くもある大作…だけと大仰な感じではなく、小気味の良いビートがるーぷする感じ。

『アゲインスト』
この曲大好きなんだよなぁ。ギター(サンプリングなのかな?)の歪んだ音が、無機的なデジタルビートに映える。野太いのに軽やかで、だから聴き応えがあるのにクドくない聴き心地を実現。
MC陣の、マシンガンラップが気持ちいい。

『ラヴぃ』
くるりとのコラボシングルでしたね。前曲『アゲインスト』とはまた全然違った方向にアッパーで、聴きやすいのに印象に残る。
凄く“リップスライム的”なサウンドだけど、きっとトラックメイクはくるり主導なんですよね。音はリップ的で、メロディとかには新しさを感じる。

『Present』
とても可愛らしく、そして柔らかくて温かい曲。ヒップホップってイカついイメージがあるけど、この曲にはそれがゼロで。ほんとにあったかいんだ。凄くメロディアスだし、だから“ラップ”の範疇を超えてると言う言い方も出来るのかもしれないけど、そのはみ出し感がリップの強みだとぼくは思ってる。この曲もPESさん作なんだよなぁ。ぼくは、PESさんはリップの要だと思うんだけどなぁ。

『LINDA』
なんだかやたらとセクシーなインタールード(笑)

『Wonderful』
この曲でさぁ、ラインダンスとさぁ、楽しそうに踊ってたじゃないか。みんな笑顔だったじゃないか。その楽しい雰囲気が、ぼくは本当に好きだったんだよ…。



そんな、計14曲。

数あるリップのアルバムの中でも、ぼくは一番聴きやすいアルバムだと思ってます。例えば『TOKYO CLASSIC』は若さが尖ってる感じだし、『JOURNEY』は渋みが強いし、『5』は賑やか過ぎる程に賑やか。その点このアルバムは、どの要素もやり過ぎる事がなくて、いい感じのバランス。適度にポップで、適度にセンチメンタルで、適度にアッパーで、適度にダンサブル。何かに突出してる訳じゃない分派手さはないけれども、繰り返し聴くにはもってこいのアルバムだと思う。

リップの現状の件…。
なんかね、残念ですよ。これでもう再結成が無い事が確定したのは勿論残念だし、かといって何かの弾みに奇跡的に5人で復活したとしたってなんか素直に喜べない。今回の事を踏まえると現行の3人で復活したとしてもなんかしっくり来ないし、PESさんのソロもなんかチェックする気持ちにならなくて…。3人で新しい曲を歌ってもなんかしっくり来ないし、かと言って過去の曲を今の3人で歌うのはなんか違う。
誰も得しない状況。





お気に入りは、
#03 『Hot Chocolate』
#04 『ブロウ』
#08 『レッツゴー7〜8匹(feat.スチャダラパー)』
#10 『アゲインスト』
#11 『ラヴぃ』
#12 『PRESENT』
#14 『Wonderful』





この作品が好きなら、
・『ケツノポリス11』/ケツメイシ
・『GOOD MUSIC』/KICK THE CAN CREW
・『POP LIFE』/RHYMESTER
などもいかがでしょうか。





DLしてライブラリに追加!レベル(^∇^)










ぼくの、もう1つのブログもご贔屓に!