>オリジナルフルアルバム
>タイトル:SOLAR
>アーティスト:フレンズ
>リリース日:2021年 8月 4日
>記事作成日:2021年 8月 26日





聴きました!

急転直下の四人編成移行。しかも、中心人物が脱退という衝撃。

まぁ、とにもかくにも、各曲の感想を。



『東京今夜』
なんか、そんな予想はしてたんですが…案の定、“とにかくオシャレ”方向に行きましたね。
非常にメロウで繊細な、そして都会的なミドルバラード。過去作で言うと『夜にダンス』とかに通じる感じなのかな。とにかく洒脱で、感傷的で、垢抜けたシティポップ チューン。
ちなみに、この曲がリード曲だそうです。

配信シングルで出た時に、「やっぱりかなり雰囲気が変わったな」と思ったんです。具体的に言うと、「えみそんさんのソロ作っぽい雰囲気になったな」と。でも、今回のアルバムを通して聴いて感じたのは、「新曲群の中ではまだ“フレンズっぽさ”を残してるほうの曲だったんだな」という事。それ程までに、今回のアルバムは“新しいフレンズ”な曲街多かった。

『FUTURE PEOPLE』
非常に爽やか。爽やかかつ、お洒落。太郎さんの存在感が大きいですね。単に“メインボーカルのパートがあるから”というだけの話ではなくて。ギターのこの垢抜け感は太郎さんならではだと思いますし、コーラスにも太郎さんの声が入っているからこそ爽やかさが2割は増してる気がします。

『Hey Boy Hey Girl』
これもまた洒脱で爽やかだけど、前曲よりも快活さが増しているので、全然系統の違う曲に聴こえます。
ヴァースには、ラップ的なアプローチが施されている。うん、フレンズにはこの要素が不可欠だよなぁ。太郎さんのラップ風ボーカルも、新鮮でいい。

『夢って』
一気に、アダルティで妖しげなムードへ。
こちらの曲では、太郎さん、「ラップ“的アプローチ”」ではなくガッツリ「ラップ」しとるんですよね。ボリューム的には多くはないんだけど、印象に残る。ひろせさん的なおどけ感もちょっとだけあって、ひろせを思い出して切なくなる(苦笑)。

『海のSHE』
これは…新しい。フレンズっぽくもなければ、えみそんさんのソロとも違う。海外の音楽っぽい感じかなぁ。
ウィスパーボイスの繊細な雰囲気から入って、ボーカルに凄みが加わりバンドサンドも重なり…一曲の中で、まったく別の雰囲気になっていく。
えみそんさんのボーカルが、フレンズとしてのいつもの“可愛くてお洒落な”ヤツじゃなくて、なんか毒っ気(?)みたいなものがあって、そこも新鮮。

『元気D.C.T 〜No at all〜』
シリーズ物の曲で、こんなにも“シリーズ前作”の雰囲気を踏襲「しない」パターンがあるのかと、そこに驚き(笑) 歌詞の題材はどうやら共通してそう(英詞なのでよく分かりませんが…って、英詞の時点でもう全然別物じゃん!)だけれども、サウンド(アレンジ)は柔らかでお洒落なアコースティックサウンド全開。小洒落た洋楽感が凄い。
良い曲なんだけど、これをこのシリーズにする必要があったのか…理屈で考えると混乱して、「考えるな、感じろ」で聴くとすんげー良い曲(笑)

『いつものサタデー』
太郎さんのコーラスと鍵盤の音が新しいんだけど懐かしい、サマーチューンっぽい曲。なんちゅーんですかね、Beach Boys的って言うんでしょうか。洋楽はからっきしなので薄いイメージでしか語れないのが残念なんですが(笑)、オールディーズのサマーチューンっぽい感じなんですよねぇ。

iをyou
アルバムの後半戦は、“ひろせアリ”の曲たち。前半は4人フレンズの曲、後半は5人フレンズの曲…意図的なんでしょうか?
にしても、“ひろせアリ”のこの曲も、なんかちょっと“お洒落”で“落ち着きがあっ”てしっとりした感じの曲調なんですよねぇ。ひろせさんの脱退は急転直下なイメージだったんだけど、曲を聴く限り、最近に近づくにつれてちょっとずつちょっとずつ“ひろせ成分”か薄くなってきていたような…。

この曲もまさにそう。いや、「たまたまバラードだっただけでしょう」と言われたら「そうかもね」としか言えないんだけど…ひろせさん特有のコッテリとした味付けは、例えがっつりバラード曲でも薄まらない気がしていたんだけど。この曲は、さらりとしたセンチメンタルなバラード。

『約束』
この曲もそんな感じ。ひろせ、居る⁉︎    いや、もちろん、存在感は“歌ってるかどうか”だけじゃないんだけれども…アレンジもメロディも非常にさらりとしていて、それが“侘び寂び”的な意味合いで味にはなってるんだけれども、なんともさらりとし過ぎな気がしてしまって。
フレンズは大好きで、シングルも含めて全部タイムリーに聴いてきてるんだけど…この辺は感想の記事も上げてないあたりに、ぼくの動揺の深さが表れている(笑)

やっときた、ひろせ成分いっぱいの曲(笑) アニメのテーマソングという事もあってか、アレンジの面では通常時以上にキャッチーで分かりやすい感じがします。
フレンズのサウンドは“太郎さんのギターがフィーチャーされてるタイプ”と“涼平さんのベースが効いてるタイプ”に分かれる気がしますが、こちらは前者。

ストレートなポップチューン。ストレート過ぎて、若干“引っかかり”は少なくて…だから、さらりと聴くにはもってこいなんだけれども耳にはちょっと残りづらいかな?という感じもまぁ無くはない…かな。

どこかのマラソン大会のテーマソングだった気が。それもあってか、疾走感があって、普段のフレンズよりもちょっとアツいというか力強い感じがする曲。
…しかし、この曲が配信シングルとしてリリースされていた時期は、フツーに、マラソンの大会が催されたりしてたんだなぁ。変なところで感慨。

スタイリッシュなポップチューン。ブラス隊が柔らかく、鍵盤が瑞々しい。そこに、太郎さんの垢抜けたギターが重なって…極上のシティポップに。凄く間口は広いけど、確実に“大人の音楽”な感じがする。

『NIGHT TOWN(神泉Ver.)』
…って事は、オリジナルVer.はどこだったんかーい⁉︎という疑問はさておき(笑)
オリジナルのムーディな雰囲気を、より強調したようなアレンジ。より緩急がついて、落ち着きはありつつもグラマラスな感じもする。ぼくの思う神泉とは、もはやまるっきりイメージが違うけど(笑) ぼくが名付けるなら『広尾Ver.』かな。



そんな、計16曲。

なるほどねぇ…。
「マック食べたい」って言ったら、「マックよりももっと旨いハンバーガー食べさしてあげるよ」っつって横浜ベイサイド辺りのオリジナルハンバーガーが食べられる小洒落たカフェに連れて行かれた感じ(どんなだよ)。お洒落だし!旨いし!お洒落だし!“映え”てるし!お洒落だし!お肉ジューシーだし!お洒落だし!野菜シャキシャキだし!お洒落だし!…でも、マックの、あのケミカルでソースの味に誤魔化されてるような食べ慣れたハンバーガーが食べたかったの。。。という、そんな気持ち(どんなだよ)。
多分、これまでの作品を知らずに、この作品でこのバンドを知ったなら、きっと「おぉ、お洒落で可愛らしいいいバンドじゃないか」って思ったと思うんです。これはこれで好きになってたと思うの(現に、本作で「いいな」と思ったのは軒並み新しいタイプの曲だし)。でも、いかんせん、これまでとの“違い”が大きくて、そこに目(耳)が行っちゃって…。

「いやだって、この辺のマック潰れちゃったんだからしょーがねーべ?」っていう状況だという事も分かってるし、きっと今の音も、慣れれば気軽に楽しめるだろうと思います。





お気に入りは、
#05 『夢って』
#06 『海のSHE』
#07 『元気D.C.T 〜No at all〜』





この作品が好きなら、
・『Grower』/Awesome City Club
・『ALL ABOUT POP』/Shiggy Jr.
・『DADASTATION』/DADARAY
などもいかがでしょうか。





サブスクにあれば聴くかな…レベル(^_^;)














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