>シングル
>タイトル:VALON
>アーティスト:Ilmari × Salyu
>リリース日:2004年 4月 21日
>記事作成日:2020年 12月 7日





久しぶりに聴きました!

なんか先日、無性にこの曲が聴きたくなりまして(きっかけ不明)。でも、サブスクサイトには無かったので、久しぶりにCD引っ張り出してきました。

Lily Chou-Chouという“謎のボーカリスト”だったSalyuさんが、ソロデビュー前にリップスライムのイルマリさんとコラボして出したのかが、この曲。

当時は今みたいに知りたい情報が何でもネットに転がってる時代ではなかったので、なぜSalyuさんがイルマリさんとコラボする事になったのか、小林武史Pの意図は何だったのかetcについては今もってよく分かりません。突然のコラボのように、当時のぼくには見えました。
コラボの経緯は分かりませんが、この曲が名曲だという事だけは分かります。



『VALON』
無機的なトラックに、Salyuさんのふくよかな歌声が乗っかり、イルマリさんの躍動感あるラップが重なる。
イルさんって、リップスライムのMC陣の中では凄く淡々としているというか、飄々としたスタイルな気がしてるんです。この曲においても基本的にそれは変わらないんだけれども、でも、端々でエモーショナルな部分が垣間見えるのです。イルさん自身の仕掛けなのか、小林Pのディレクションなのか、はたまたSalyuさんからの刺激なのかは分かりませんが。そんな、普段よりちょっと“体温高め”なイルさんのラップが好き。
もちろん、Salyuさんのしなやかで伸びやかな歌声も素晴らしい。近年の歌声とこの当時のそれとは、結構違うんですね。ずーっと聴き続けて来たので、ボーカルスタイルの変化にあまり気付かなかったのですが(成長期の身長の伸びも、毎日見ている家族は気付きづらい感じに近いか 笑)。
そして、小林Pによるトラックは最高にカッコいい。無機質な音ではあるんだけどダイナミズムもある。淡々としているのに聴き応えがある。ぼく、ピアノとストリングスで肉付けをするアプローチも大好きではあるんだけど、デジタルに寄ったアプローチをする時の小林Pの音も大好きなんですよねぇ。

『VALON〜mold mix〜』
同曲のリミックスバージョンですね。
これはもはや…“音楽”というよりも“音”。別に「劣っている」とかそういう意味ではなくて。頭で理解しようとする事を全力で拒まれているような、そんな雰囲気。そういう意味ではプログレ的とも言えるのかもしれない。コラージュされた音の洪水に、ただ呑まれていたい。気持ちよく溺死出来そう(笑)



そんな、計2曲。

オリジナルのクールな質感も、2曲目のプログレ的なほうも、両方好き。
もっと言えば、リリースから何年も経ったあとで、音楽番組『僕らの音楽』の中でお二人がコラボしたものがもう想像を絶する程に良くて。あれは、突出してたなぁ。思い出しただけで鳥肌が立つ。確かアレンジはオリジナルを踏襲してるんだけど、生の歌&演奏のダイナミズムが凄くて、しかもあの番組のセットの雰囲気と曲の温度感が物凄くマッチしていて…放送を録画してた奴を、久しぶりに観ようっと。





お気に入りは、
#01 『VALON』
#02 『VALON〜mold mix〜』





CDで手元に置いておきたいレベル\(^o^)/










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