>EP盤
>タイトル:丹青
>アーティスト:noma
>リリース日:2020年 4月 22日
>記事作成日:2020年 10月 13日





聴きました!

失礼ながらまったく存じ上げないアーティストさんだったのですが…ポータルサイトで、あれは “バナー” なのかな “記事” なのかな、本作収録の『アダルト』のMVが出来ましたという情報が出てきまして、そこで初めて知りました。そのMVの雰囲気がなんか凄くいい感じだったので、音源を聴いてみる事にしました。



『白む』
歌声(ラップのスキルとかスタイルとかそういう事ではなく、単純に声の雰囲気)は、ちょっとRIP SLYMEのPESさんを思わせるものがありますね。
トラック的には、凄くクールで無機的で…どちらかというとアンダーグラウンド寄りの雰囲気に聴こえました。

『悲しくて踊る』
悲しい時に踊る発想はインドア志向のぼくには無いけど(笑)、モラトリアム的な衝動性やら熱量やら鬱屈したパワーみたいなものを凄く感じる曲。トラック的には比較的スローで落ち着いた雰囲気なんだけれども、その裏にふつふつと湧き上がるエネルギーを感じるのです。

『WOULD YOU』
もう、全体的に、このトーンの作風なんですよね。少なくともこのアルバムの中では。クールで、アシッドで、都会的な雰囲気。
結構マシンガンなヴァースのラップがカッコいいですね。反対にフックでは十分な“余裕”を持って展開。緩急がいい。

『ego』
この曲は、ちょっと華やか。といっても“ポップ”という事ではなくて、なんというか音がキャッチー。古着屋のBGMで流れてるタイプのヒップホップ (笑)

『レコーダー』
独特の浮遊感というか…ふんわりとしていて幻想的とすら言えそうなくらいにとろんとしている。もしくは、クスリでもやってるみたいな感覚?(別にこのnomaさんという方がやってそうだなんて言いたいのではなく、この曲のトロリン具合がそういうイメージにも感じられるという事です)。

『アダルト(feat. tip jam)』
多分このtip jamさんという方の歌声だと思うのですが…この方だけ、マイクまで近過ぎない⁉︎  芸人の麒麟・川島さんが、漫才のツカミでセンターマイクを抱え込むようにしながら「…麒麟です」っていう、あの距離感(笑) この曲を聴くたびに、耳元で喋りかけられたみたいに感じてビクッとする…。



そんな、計6曲。

率直に言って、「嫌いじゃないけど、好きと感じる程でもない」って感じだったなー。
サウンドにしろラップにしろ、文句のつけようのないカッコ良さ。カッコ良くはあるんだけれども、それ以上の楽しみ方を感じられなかった…。
ぼくはもう、そもそも、ヒップホップ界隈のコワモテな雰囲気に萎縮するタイプなので(笑)、オーバーグラウンドのヒップホップ(端的に言えば「RIP SLYMEとかKREVAさんとか」って感じ)しか基本的には聴かないので。だから、ラップのスキルがうんぬんとかっていうよりも、トラックのキャッチーさであったりメロディやリズムに対する言葉の“収まり”の良さであったり、そういう分かりやすいのが好きなんですよねぇ(もちろんリップやKREVAさんにスキルが無いと言っているのではない)。対してこの方の音楽は、もうちょっとヒップホップに関する知識があるほうが楽しめるんだろうなと、そういう感じがしました。





お気に入りは、
・『白む』





この作品が好きなら、
・『Chario』/Charlie
・『In My Life』/SALU
・『この景色も越へて』/5lack
などもいかがでしょうか。





サブスクにあれば聴くかな…レベル(^_^;)










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