JAPAN>オリジナルフルアルバム>タイトル:JAPAN>アーティスト:the telephones>リリース日:2008年 1月 23日>記事作成日:2020年 2月 6日




久しぶりに聴きました!
確か、このバンドの音を初めて聴いたのは、テレビ番組『ピカルの定理』でだった気がするなぁ。あの番組でテーマソングとして使われてたのが本作収録の『sick rocks』で、なんか『ピカル』の正月特番で生パフォーマンスをしていた記憶がある…。その時のパフォーマンスを見て、「なんかやべー人達なんだな」って思ったような(笑)でも、入口はそんな印象だったけど、いいバンドですよね。適度におちゃらけてるけど、キメるとこは外さずキメてる。活動休止期もありましたが、最近はまたコンスタントに活動されているようですし。
今回は、ただ何となく久しぶりに、『sick rocks』が聴きたくなりました。


『ハピネス ハピネス ハピネス』パーリィ感が。“パーリピーポーのウェイウェイソング”っていう事じゃなく、“パーティーをそのまま音にしました”って感覚。イントロダクション的な曲って位置付けで、いいんじゃないかと思います。
『DaDaDa』まさに「ダダダダダッダダダダダッ!!」って感じのイントロから始まります(笑) ハイテンションなボーカルと、ファンキーな演奏陣との競演。意地の張り合いとすら言えるかもしれない。
『sick rocks』ぼくの中で、電話ズといえばこの曲。そういう人、結構多いのでは?ボーカルラインには動きが多く華やかで、ギターとベースのフレーズもボーカル以上に「歌って」いて。もちろん、シンセやドラムスもリミッターを振り切る勢いでぶっ飛んでる。
『it's OK』ボーカルラインにはちょっと哀愁というか、マイナー調の響きがある。サウンドも、引き続き賑やかな側面は残しつつ、ここまでの曲たちよりはシリアス強め。なんというか…オケの雰囲気で言うと、戦隊ヒーローの主題歌っぽい雰囲気ないですか?…ないですか、あぁそうですか。
『FREE THROW』ギターが突然雰囲気を変える。ここまでは派手に歪ませた系のコッテリした音だったけど、この曲ではクリアでキラキラしててどこかスペーシー。まぁ、曲自体が、シンセと打ち込みを中心としたEDMテイストの作りなんでね、ギターの音選びもそうなったんだと思いますが。この独特の浮遊感というか何というか…クセになりますね。
『sleep, sleep, sleep (sadness of happy poor child)』なんとなく、メルヘンの匂いがする優しく可愛らしい曲。ボーカルは、どなた?“1オクターブ下げた感じの石毛さん”なのか“ほかのどなたか”なのか、ぼくには未だにさっぱり分からん(笑)
『clashed mirror ball』タイトなリズムでカッコよく展開する、演奏とアレンジが特にカッコいい曲。ディスコチューンというのともちょっと違うし、王道のギターロックとも違う。どこにも属してない感じのオリジナリティが、かなり好きです。
『fu〜shit!!!』マニアックさとキャッチーさが上手い事融合している曲だなぁと、そう感じます。どんどんとテイストを変えていくオケやボーカル…それはもうマニアックの極みだと思うんだけれども、一方で、曲全体としてはスッと耳に入ってくる耳馴染みの良さがある。
『Used Skin』ひたすらカッコいいサウンド。この曲は、このアルバムの中でも生音色の強い、バンドの武骨な側面を堪能出来る曲。決して音数が多くはないんだけど、すごく密度が濃くて聴き応えがあります。後半に行くにつれて、その密度というか熱量はどんどん増していくし。
『with one』キャッチーさで言えば、この曲がこのアルバムで一番かと感じます。どこかヒネクレたような要素がどの曲にも必ず何らかのカタチで紛れ込んでいるこの人たちにあって、わりとこの曲は「分かりやすく」はっちゃけてる感じが。いや、この曲にもそれなりの“クセ”はあるけど、主にアレンジの面で、なんとなく“ストレート”な感じがするんです。
『mushroom (her space holiday remix)』オリジナルを聴いた事が(多分)無いんですが…元からデジタルサウンドも多用した愉快なアレンジが特徴的なこのバンドなので、リミックスバージョンであるこの曲もすげー普通に馴染んでます。「こんなに肩の力が抜けた“ソフト”な曲でアルバム〆ていいの?」とは若干思ったけど(笑)


そんな、計12曲。
いやぁ、ハイテンション。でも無理してる感じはなく、むしろ謎の余裕を感じる。だからこちらも、無理のないカタチで気分を上向かせて貰える。モノによっては、無理やりゴリゴリにハイテンションな感じにするもんだから聴いてて疲れる作品(というかアーティスト)もありますからね。
しっかし…まさかこのバンドのベーシストさんが、のちにハマるスウィートなポップバンド・フレンズのベースも弾く事になるとはね(笑) 音楽性、違いすぎません? 例えるなら、こっちのバンドは“放課後に暑苦しい軽音部室で野郎同士でワイワイキャッキャやってる奴ら”で、フレンズは“週末になると男女混合グループで遊びに出かけるクラスの一軍の奴ら”的ですから(笑) いや、ぼく、どっちも好きですけども。




お気に入りは、#03 『sick rocks』#05 『FREE THROW』#07 『clashed mirror ball』#09 『Used Skin』#10 『with one』




この作品が好きなら、・『musiQ』/ORANGE RANGE・『サンシャイン』/髭(HiGE)・『DANCEABLE』/夜の本気ダンスなどもいかがでしょうか。




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