0時2分>オリジナルミニアルバム>タイトル:0時2分>アーティスト:ウソツキ>リリース日:2019年 9月 18日>記事作成日:2019年 11月 22日




聴きました!
知らぬ間にリリースされていた、ウソツキの新作。つーか!!!   知らぬ間に、減っていた人数。あれれ、どうしちゃったのよ…。今年の頭に脱退したんですね…『旗揚げ運動』で照れを堪えて振り付けしてくれていたギターの方。。。まぁ、それはそれとして。
本作を聴いて思ったのは、「なんか、吹っ切れたのかな?」という事でした。まずは、各曲の感想から。


『0時2分』表題曲。未練タラタラな曲(笑)   しかしながら、アレンジにしてもボーカルにしても、凄く鮮やかなキレがある感じがして。こんなに未練タラタラな失恋ソングなんだけれども、あくまでも「そういう物語をストーリーテリングしている」っていうか。“アーティスト”と“作品”とが完全にセパレートされているというか…この曲を聴いても、フロントマンの竹田さんの顔が浮かんでこないんです。この変化は、このバンドにとってとても意味があるように感じます。もちろんポジティブな意味で。まぁ、一方で、まったく反対の印象として「脱退したメンバーを想った歌なんじゃないか」なんて邪推してしまう自分もいるんだけど、それはこのバンドを甘く見過ぎなのでしょうか(笑)
『スープ』あったかくて、柔らかい曲。ロックバンドを標榜しているアーティストだとは思うけど、完璧に、ポップネスのほうが炸裂してる。ミスチルってよりは槇原敬之、バンプってよりはゆず、レミオロメンってよりはスキマスイッチ…まったく誰にも伝わってなさそうな例えだけど(笑)
『ネメシス』こっちは、ポップな中にロックスピリッツを感じる曲。間奏の歪んだギターなんて、ツインギター体制だった頃よりもラウドじゃないですか。いや、ギターの本数が減ったから、リードギターが立体的に聴こえるようになったのか?オンラインゲームは一切やった事がないけど、この主人公の気持ちならばとてもよく分かります。
『今だけは』歌詞的には切ない部分もありつつ、アレンジの雰囲気としてはしっとりとして落ち着きと高級感のあるバラード。ウソツキというバンドから、こういったアダルティでムーディな音楽が発せられた事…この辺りからも、吹っ切れた感というか一皮向けた感というかを感じるんですよね。とてもいいと思うんです。
『大丈夫  with 常田真太郎』スキマスイッチのシンタさんが参加。うん、このバンドの世界観にはシンタさんの雰囲気がよく似合うと思う。実際、とてもマッチしてたし普段よりもちょっと華がある感じがした(笑)でも決して“シンタ色”ばかりがゴリっと前に出た雰囲気でもなくて、あくまでもウソツキとしての柔らかくて優しい雰囲気は発揮されてました。一方で、きっとシンタさんのプロデュースによるものなんでしょうが、「出るとこ出てて、締まるとこ締まってる」アレンジでした。


そんな、計5曲。
なんか、これまでで一番オトナっぽい作品だと思いました。
繰り返しになる部分もあるけど…このバンドって、良くも悪くも垢抜けないというか、どんなにカッコつけた曲をやってても“ロックスター”になり切れなくてちょっともじもじと照れてるような部分が見受けられるバンドという印象があって。それに対するぼくの感覚としては、極端に言うと「可愛がってる甥っ子の学芸会を見る」ようなあったかい気持ちというか。質とか完成度は二の次で、「頑張ってやってればそれでよし!」という(笑)そういう楽しみ方で満足出来るファンももちろんいるんだろうけど、ぼくはある時から、今以上に世間に浸透していきたいならロックスターを完全に演じる演技力っていうのも必要になるんじゃないか…?とも思うようになって。まぁ、“ロックスター”というのは例えの1つでしかないんだけど…各曲が持つ“ストーリー”を、ボーカリストやプレイヤーが演じ切っていたというか。そこに“はにかむウソツキ”も“照れる竹田さん”も浮かんでこなくて。曲の世界に没頭出来て、集中して音楽を聴けたんですよねぇ。そういう意味で、次のフェーズに突入したのかなぁって。




お気に入りは、#01 『0時2分』#03 『ネメシス』#05 『大丈夫  with 常田真太郎』




この作品が好きなら、・『Songs 4 one day EP』/Chicago Poodle・『ウィークリー・ウィークデイ』/wacci・『EXIT e.p.』/nicotenなどもいかがでしょうか。




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