tone>EP盤>タイトル:tone>アーティスト:ti-ti.uu>リリース日:2015年 2月 12日>記事作成日:2019年 11月 10日




聴きました!
凛として時雨の345さんらによるアコースティックユニット。近々新作が出るというネット記事を見かけたところで、こういうユニットがある事を知る。時雨本体もさる事ながら、各人の別活動も大変素晴らしい人たち。TKさんのソロとか、ピエール中野さん…に関しては、“ソロ作品”っていうよりもキャラクターに魅力を感じる部分のほうが強いけど(笑)そんな時雨のベーシストさんも、別ユニットをやっていた!しかもアコースティックユニット!! それだけでもう、ドキドキが止まらんでした。こういうユニットがあると知り、10分後にはサブスクで聴き始めてました。


『窓』優しい…とにかく優しいサウンド。そして歌声。アコギはストロークではなくアルペジオでポロロンポロロンと。音数も決して多くなく、でも単調というのとも違って。しんとしみ込んでくる、そんな曲。
『待つ間』これもまた柔らかくて、優しくて、儚げな曲。物憂げな歌声にはしっとりとした質感があり、でもギターには爽やかさもあって。その両者が、意外とバランスよく組み合わさっている。中盤以降、2本のアコギが重なったところからサウンドが一気に豊かになるのが気持ちいい。
『ならぶ同じもの』どこか可愛らしい感じのする曲。もはやどこがサビなのかとかすら分からなくなるくらいに、自由に紡がれる歌とギター。ミュージカル音楽とかのように、一曲の中で物語が展開するような感じの曲ですね。
『朝』小鳥のさえずりから始まる、爽やかで柔らかい曲。夏の“照りつける太陽で目覚め”的な感じではなく、冬の凛とした静謐な空気が清々しい朝のような曲。休日の朝、この音楽を聴きながら目覚めたい…時間に追われる平日の朝にはこの曲は優しすぎて、起きられなさそうでちょっと怖い(笑)
『おわり』アコギの低音が、深く深く包み込んでくれる。羽毛布団にくるまっているような、ふんわりと温かい感触。まどろみながら聴いていたい。歌詞は、結構切ないですね。「キュンとくる」ヤツというよりも、「キュッと掴まれる」感じ。色んな事を、考えてしまいます…。
『帰り道』穏やかに、柔らかく、静かに、〆。これを聴くなら、寝る前だな。1日の事を振り返りながら、スーッと寝入る事が出来そう。もうちょっと優しい“だけ”の曲だったなら、引っかかりも少なく聴き流してしまっていたと思う。でも、そこはかとなく香ってくるセンチメンタルのお陰で、曲全体の印象がグッと彫り深くなってる。陰影がクッキリしてるというか。


そんな、計6曲。
ふんわりと柔らかく、そして優しい作品でした。でも、『帰り道』のところにも書いたように、優しい“だけ”ではなくて、それ以外のありとあらゆる感情がさりげなく織り込まれているところがとても良いんですよね。侘び寂びというか、なんというか。で、ここまで柔らかくて優しくてナチュラルなサウンドの作品を聴いて思うのは、凛として時雨のゴリッゴリの音楽が聴きたくなるという事。山菜の煮物を食べたら焼肉食べたくなって、焼肉食べたら山菜の煮物を食べたくなる…そんなループに近いのか?違うのか??(笑)




お気に入りは、#04 『朝』#05 『おわり』#06 『帰り道』




この作品が好きなら、・『祝日』/PoPoyans・『Mitten』/meso meso・『Conga』/その他の短編ズなどもいかがでしょうか。




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