はじめての○○図鑑>EP盤>タイトル:はじめての○○図鑑>アーティスト:xiangyu>リリース日:2019年 5月 22日>記事作成日:2019年 10月 1日




聴きました!
先日、ラジオからこのお方の曲が流れてきて、「なんじゃこりゃ⁉︎」と。もちろん、この時が初聴き。
まぁ、取り急ぎ、各曲の感想をば。


『Go Mistake』ベタだけど、見事なライム(笑)独特なビートに乗せて、ラップというよりももはや喋りのようなMCが乗る。リリックは、ひたすら「ゴミを捨てなきゃ」という内容(笑)これはライムなのかダジャレなのか…と頭を悩ましてしまうセン。それが、淡々と展開。どこか既視感が…と思ったけど、これは、まんま水カンじゃないか!   調べてみたら、まさに水カンのプロデュースチームが手がけているらしいじゃないですか。
『プーパッポンカリー』リリックの内容としては、、、とにかく「プーパッポンカリー」が繰り返される。おもしろいといえばおもしろいし、シュール過ぎるといえばシュール過ぎる。「オリジナルがあって、これはRemixなのかな?」と思わされる感じ。頭から離れなくなるー!!!
『菌根菌』リズミカルっていう意味では、このアルバムの中で屈指かと。もう、リリックなんてのはフロウを生み出す以外には機能してない感じ。振り切れてて、それはそれで好きですよ。しかしながら、やはり、あまりにも水カン過ぎやしませんか…。
『31』メロウなメロディに乗って、クールに展開する曲。なんでしょうか、神々しくすら感じる曲です。神々の棲む神聖な場所のような静謐な雰囲気の中で展開するのは…アイス。
『風呂に入らず寝ちまった』ぼくがラジオで聴いたのはこの曲。凄く流麗なラップ…と思ったけど、メロディとビートに対する言葉の当て方が絶妙で気持ちいいというだけで、多分これはラップではないんだろうな(笑)でも、ほんと、聴いてて気持ちよくなる感じ。読経が心地よく聴こえるタイプの人には、すげーおすすめ。
『ヒューマンエボリューション』こんなにも意味のない歌詞を作って、いいんですね(笑)   歌詞って、何かしらの意味が必要なんだと思ってた。あぁ、そういえばそれ、水カンの時にも思ったわ。やっぱり、類似点が多過ぎる。
『餃子』落ち着いたリズムと、跳ねるウワモノ。そのアンバランスさこそが、このアーティスト(というかこのプロデュースチーム)の最大の特徴と言えるかもしれません。凄くクールに展開する曲で語られるのは、相当な餃子愛。


そんな、計7曲。
2〜3曲入りの、要は“シングルCD”の事をEPと言い張る人たちが多い中で、このボリューム。謎のお得感(笑)
「クセになる」っていう意味では、まったくもってこれ以上ない音楽。パクチーみたいなもんでしょうか、クセが強い分病みつきになりやすい感じがあります。
一方で、「水カンと何が違うんだ?」と。近年の音楽シーンは、歌い手やプレイヤーではなくプロデューサーやサウンドチームの個性が最前面に出てくるスタイルが凄く多いですよね(小室哲哉さんが基礎を築いて、中田ヤスタカさんが定着させたスタイルだとぼくは思っています)。歌い手が誰であれ、プレイヤーが誰であれ、みんなプロデューサーの味付けによって画一的な仕上がりになる。それを否定するつもりはないけど、「せっかく違うボーカリストを立てるなら、違うアプローチにしたほうが面白いだろうに」とぼくは思ってしまうのです。逆に、「このくらいの変化なら、別ユニットを立ち上げる必要がなくない?」的な。なんか、商業臭を感じちゃうんですよねぇ。“1ユニット1テイスト”よりも、“複数ユニットで1テイスト”のほうが作品を量産出来るでしょうからね。もちろんこの方々がどういうお考えで活動なさってるのかは知る由もないですが、いちリスナーとしては、そんな邪推をしてしまいました。…近年コムアイさんがだいぶ文化人側に寄っていったので、「改めて、気楽に面白おかしい音楽をやりたいな」って思ったんですかね?




お気に入りは、#02 『プーパッポンカリー』#05 『風呂に入らず寝ちまった』




この作品が好きなら、・『羅生門』/水曜日のカンパネラ・『味の向こう側〜入り口〜』/DJみそしるとMCごはん・『EP』/chelmicoなどもいかがでしょうか。




サブスクにあれば聴くかな…レベル(^_^;)









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