再会>オリジナルフルアルバム>タイトル:再会>アーティスト:在日ファンク>リリース日:2018年 11月 21日>記事作成日:2019年 2月 16日




聴きました!
3年弱ぶりなんですね、なにげに久しぶりのアルバム。


『サチタイム』からスタート。歌詞的には、現代人のあるあるですよね。何でもかんでも検索しちゃう人、誰でも幾らかは心当たりがあるのでは。リズム隊の雰囲気が良いですねぇ。分厚いんだけれども凄くアクティブでもあって。聴き応えがあります。
対して、ギターやホーン隊などのウワモノ勢がアグレッシブで賑やかな『足元』。なんというか…ものすっごくオシャレなチンドン屋的な?(笑)   いやこれ、かなり褒め言葉。華やかと賑々しさはありつつも凄くうまくまとまっていて。そのまとめ方にはセンスと技術の両方が要るだろうなぁと。
まさにファンキー、『葛藤 & ファンク』。「在日ファンクの作品といえば『爆弾こわい』」的なイメージがあるぼくとしては、タイトルに「葛藤」なる言葉が入った曲がある事自体にちょっとした新鮮味を覚えました。もうちょっとオラオラ感(笑)のある作風だと認識していたので。ほんと、サウンド的には「まさにファンク」…というか「まさに在日ファンク」って感じですけどね。
言葉遊びが止まらない、『亜種』。ライミングなのか、ダジャレなのか(笑)   まぁ、かのGAKU-MC氏はその線引きについて「駄洒落だと言えば駄洒落、ラップだと言えばラップ」的な事を仰ってましたしね。アグレッシブな演奏陣にハマケンさんの自由なボーカルが乗っかって、モダンなんだけどユーモアもある曲になってます。
本作中でダントツの歌モノ、『健やかなる時も病める時も』。ボーカルのメロディや言葉の乗せ方なんかは、少し星野源さんを思わせるような部分があるように感じました。耳馴染みの良いシティポップなんたけれども、どこか独特なクセがあって一筋縄ではいかない感じというか。穏やかでゆったりとした雰囲気が、とても豊かに広がる曲。この曲、「在日ファンクっぽさ」はあまり無いのかもしれないけど凄く好きだ。
高橋マコイチさんを迎えてのど直球なファンクチューン、『飽和』。漫画で言ったら劇画タッチの野太い歌声、高橋マコイチさんて何者?…と思ったら、最近ちょっと気になっていた思い出野郎Aチームのボーカルさんなんですね。とにかく熱い!「暑苦しい」のほうがしっくり来るくらいに熱くて、いいですね。
かと思えばしっとりと、かつアーバンに、『或いは』。温もりと安心感のある柔らかなホーン隊。そして、クールでビビッドな音像のバンドアンサンブル。しなやかでセクシーですらあるボーカルも含めて、全体的にモダンでアダルティ。
続いてもムード満点です、『なみ』。今回のアルバムには、肩肘張らない自然な感じの曲が多いですね。この曲なんかまさにそんな感じで。それこそ寄せては返す波を眺めるように、妙に落ち着いた気持ちになるサウンドです。
「うさぎ追いし」ではないほうの『ふるさと』。ちょっとアンダーグラウンドな感じの怪しい匂いを放つ、異色の曲。異国の言葉にしか聴こえない「ふるさと」という単語。なんだこれ、超面白いじゃん(笑)   電車で聴くとニヤッとしちゃう。何がしたい曲なのよ。最高。
演奏陣がが最高にカッコいい、『ハートレス』。艶かしさの香るホーン隊に、クラブで聴くウーファーのように野太いリズム隊に、歪んだギターに。こんなにクセのあるハマケンさんのボーカルすらも目立たなくしてしまうくらいに、とにかくカッコいい曲ですわ。
タイトル曲『再会』。ハマケンさん×2!?LとRから、それぞれのハマケンさんが聴こえる!しかもユニゾン。同じ声なのにユニゾンで、ユニゾンしてるのに同じ声で。なんか混乱する(笑)
ラストは『泊まっていきなよ』。ラストにして再びファンクネスが炸裂!   テンション的にはそれこそ『爆弾こわい』的なアッパーなものがありつつ、でも一方でリリックからはそこはかとなくセンチメンタルも香ってくる。まるで真逆のベクトルの熱量なんだけど、「グッとくる」という点では見事にマッチしています。


そんな、計12曲。
正直、派手さはあまりないと感じました。しかしながら、その分、いぶし銀な雰囲気があって、それがいい案配の聴き応えになっていました。聴いていて疲れるような熱量ではないんだけど、聴き終えた後にはじんとくるものがある…それは、最後のほうの曲がやたらとセンチメンタルだったからかもしれないけれども。
なんか、オトナなアルバムだなぁと思いました。「在日ファンク」なるバンド名の意味…もしかしたらご本人たちは当初ほどにジェームズブラウンを意識はしなくなっているのかもしれませんが、確実にそのファンクネスは強まってるのではないかなぁと感じました。、、、ぼく、そんなにJBを熱心に聴いた事はないんだけれども(苦笑)




起き入りは、#04 『亜種』#05 『健やかなる時も病める時も』#07 『或いは』#10 『ハートレス』




この作品が好きなら、・『grooblue』/SUPER BUTTER DOG・『ワッショイ★スター』/BLACK BOTTOM BRASS BAND・『Reincarnation』/Theatre Brookなどもいかがでしょうか。




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