センスオブワンダー>オリジナルフルアルバム>タイトル:センスオブワンダー>アーティスト:ハルカミライ>リリース日:2017年 2月 8日>記事作成日:2018年 7月 26日




聴きました!
ロッキン'18予習シリーズ!今回はハルカミライ。なんか、そのお名前が目につく機会が何度かあって、でアー写なんかを見るとなんとも言えない…かっこよさと思春期感とがない交ぜになった不思議な空気を感じて。結構気になっていたのですが、今回まんをじしてチェック!


『君にしか』からスタート!エッジの効いたギターには、だけどどことなく野暮ったい匂いも感じたりして。青春の、匂いと音がする。暑苦しい半地下の軽音部で文化祭に向けて練習してた、あの頃を思い出してしまいます。嗚呼、青春。
疾走感をちょい足しして、小気味の良いリズムに好感を覚える『カントリーロード』。メロディが良いですね。躍動感があるのに、どことなくしみったれた感じもして(歌詞がそうさせてるのかな)。ちょっとカッコつけーな感じのするリードボーカルなんだけれども、サビで入る「うぉーおーおー」なんて掛け声(?)には愛おしい野暮ったさがあって…きゅんとしてしまいます(笑)
ヴァースのエモさとサビのパンキッシュのバランスがいいです、『いつかきっと出会う』。歪んでるんだけど何となく丸さも感じられるギター、そして分かりやすく華やかなリズム隊。そこに感傷的なボーカルが重なって、トリッキーではないんだけれども唯一無二の世界観を生み出している感じ。
どっしりとしたロッカバラード、『ラブソング』。もう、歌詞が本当にスッキリしなくて、それがもう本当に良いんだ(笑) 終わっちまったぼくの青春を、もう一度巻き戻してもらう感じ。思春期の悶々とした思考は、多くの哲学を生みますよね。
アッパーチューンに戻って、『21世紀』。BPM的には爽快なんだけれども、ストーリーテリングには結構なセンチメンタルが。喪失から未来を見始めるなんて、なかなかにして若い頃にしか出来ない経験なんですよ!その「若い頃」は、「そんな経験、しなくて済むならしないほうが」なんて思うと思いますけども(笑)
ミドルテンポの柔らかい曲『みどり』。新生活を始める若者(たち)と、その家族などの想いをカタチにした曲という感じでしょうか。まぁ、標準装備として切なさは漂っているわけですが、それ以上に優しくて温かくて胸にくるものがある曲。家族って、大事な存在だよねぇ(しみじみ)。
『アストロビスタ』。この曲を聴くと、「眠れない夜も悪くないかなぁ」なんて思うような、そんな心地良さと小気味良さとを味わわせてくれます。色々と頭の中をぐるぐる回ってしまうのは苦しい事かもしれないけれども、それが意味のある時間だったんだと気付ける時は、きっと来ます。
効果的に入るファルセットが特徴的な、『ヨーロービル、朝』。ボーカルの中に線の細いファルセットが混ざってくるとそこはかとないフェミニンを感じて、中性的な部分が出てくるのがぼく好み。例えばエグザイル的な人たちとか、あーゆー「ガテン系」「男性性のカタマリ」みたいな人たちが、どうにも苦手なので(なんか怖い)。もちろん、アレンジとか構成とかそういう面も完全にぼく好み。
ラストは『春のテーマ』。ここで再び、圧倒的な青春感。この曲に関してはアレンジも構成もシンプルなので「これ、今度の学祭でコピーしたいかも」なーんて思える感じの親しみやすさ。若者に「学祭で…」って思わせられる曲があるかどうかって、売れるきっかけとして結構重要だとぼくは思いますよ。


そんな、計9曲。
いやぁ、良かった。正直、予想してたよりだいぶ良かった。聴く前から「いい匂い」は感じていたけれども、一方で「でも雨後の筍のように似たようなバンドが増え続けるシーンの中で、正にその筍の一個という可能性も充分あるよなぁ」とも思っていて…でも、取り敢えず本作を聴く限りでは、ネガティブな感想を持つ事はなかった!
まぁ、歌詞とメロディの良さが、ぼくが好きになったポイントではあるんだけど…その辺って、作品を重ねるごとにきっと変わっていってしまうものですからね(良くも悪くも)…一方でサウンドやアレンジは、「個性的」というよりは「歌を引き立てるプレイ」というほうに重きを置いているように感じられて。そうなると、作詞作曲のテイストが変わって、でも演奏は個性を出す感じでもなくて…となっていっちゃうとすれば、「長く聴き続けたいバンド」にはならない可能性もあって…まずは、既発の別作品もチェックしながら「作風の振れ幅」がどの程度あるのかを把握してみよう。




お気に入りは、#01 『君にしか』#02 『カントリーロード』#06 『みどり』#08 『ヨーロービル、朝』




この作品が好きなら、・『真ん中のこと』/SUPER BEAVER・『period』/androp・『ソラニン songbook』/V.A.などもいかがでしょうか。




iPod nanoにも入れておきたいレベル(^.^)









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