>オリジナルフルアルバム
>タイトル:woman's
>アーティスト:My Hair is Bad
>リリース日:2016年 10月 19日
>記事作成日:2017年 7月 20日





聴きました!

ロッキン2017予習シリーズ!
このバンドもまた、名前は結構前から知っていて。「手にとってみよう」と「また今度にしよう」の間でずうっとペンディングされてきたバンド。
今こそ!このタイミングで!!まんをじして!!!



メロコア世代の直系みたいな曲『告白』でスタート。
でも、元祖のメロコア世代ってあんまり恋愛を歌わなかったような気がする。その点、このバンドのスタイルというかこの曲に関しては21世紀型のメロコア。

続いても恋愛の曲、『接吻とフレンド』。
この歌詞の、この登場人物たちの、この距離感。「ビミョウな距離感」というか、「絶妙な距離感」というか…つーか、ただのヒモじゃねーか(笑)それに密かに憧れるのが、若者で、恥ずかしく思うのが大人か。だとしたらぼくは、、、

『音楽家になりたくて』。
…いやいや、冒頭3曲目にしてすでに「あれ、2曲目に似てる」感が。別にメロディが似てるワケでもないし、歌詞の世界がカブってるわけでもない。でも、既視感が…アレンジが一辺倒なんだろうなぁ。
おそらく本人たちはものすごい熱量をもって各曲をクリエイトしているのだろうけども…ぼくみたいなにわかリスナーが聴くと、「似てるなー」って思っちゃうんです。ごめんなさい。

『グッバイ・マイマリー』。
さらりと聴ける、トゲの少ない爽快ロックチューン。いや、歌詞はガッツリとした失恋ソングなんだけど…「失恋すらも嗜みのひとつ」という感じの、若者らしい恋愛観が堪能出来ます。
トータルとしては軽いけど、それだけに軽〜く聴くにはとてもいい曲。

『戦争を知らない大人たち』。
うーん…一見(一聴)するとメッセージ性がありそうに聴こえるのだけれど、実のところ字面から汲める以上の情報が感じ取れなかった。もちろん、それはきっと単純にぼくの感受性の乏しさに問題があるんだろうけど…。
この曲に込められてるのは、怒りなんだろうか、憂いなんだろうか、決意表明なんだろうか、それともただの日記なんだろうか。

一転して、優しくも儚げなミドルチューン『恋人ができたんだ』。
ストリングス(シンセ?)も重なる、さりげなく贅沢な厚みのあるトラック。
ボーカルのメロディラインも、とてもキャッチーで耳と心に残る感じで、凄くいい。これくらいミニマムでクローズドな世界を歌うほうが、このバンドには合っているように感じました。

パンキッシュな『mendo_931』。
前半の曲たちを聴いてちょっとうがった見方になっちゃってるからか、「ワルな感じ」というよりは「ワルに憧れてる少年」の心情吐露に聴こえてしまいます。

ブランクレスで『ワーカーインザダークネス』。
サウンドがカッコいい!重厚感があるのにアグレッシブでもあり、重と動が上手に噛み合っているように感じます。
歌詞はまぁ、例のごとく、「日々に疲れた下っ端サラリーマン」というよりは「日々に疲れた下っ端サラリーマンを想像して歌ってる」って感じがしちゃうけど。

キャッチーなアッパーチューン、『革命はいつも』。
うん、すごく耳馴染みがいいロックチューン。完成度の高いアンサンブルと、おもちゃ感のあるユーモアが融合しています。
ライブで聴いたら、軽くヘドバンしちゃうかも。

『沈黙と陳列 幼少は永遠(とわ)へ』。
うーん…ついに歌詞の意味が全く分からなくなってしまった。

『真赤』。
ストレートな構成のロックンロール。疾走感のあるサウンドには、やはりあの頃の青春パンクの残り香を感じます。

『卒業』。
相対する事を2つ並べれば「深みが増す」「意味深長になる」「味わい深くなる」、、、という単純なものでもないと思うぞ?さっきからそーゆー歌詞が多いけれども。

ラストは『また来年になっても』。
メロディは、相変わらずキャッチーで凄く好き。アレンジも、ある意味では新鮮味に欠けるけどこの場合はそのオーソドックスな感じが上手くハマっていて好き。歌詞なんだよなぁ…もう、大っぴらに「ラブホ」だのそーゆーコトバを言っちゃうだけで楽しくなってしまう中1みたいな感じがして。。。ジャケット見た時点で気付くべきだった。
ほんと、サウンドとメロディは、凄く好き。



そんな、計13曲。

ぼくの中では珍しいアルバムでした。結構、「ん?」「ムムム…」って思ってしまう部分も多い作風だったのだけれども、一方で、凄く聴き心地の良い曲もあったりして。「出っこみ引っ込み」の激しい聴き終わり。

歌詞。ここに引っかかる事が多かった。「分かるような分からないような歌詞」と「深い歌詞」っていうのは、似ているようでいて全然違う。実際どうなのかは分からないけど、ぼくには、前者のように聴こえてしまいました。

次に、メロディライン。これは、かなり光っていたと思います。コンポーザーとしては、かなりぼくの好きなタイプ。メロディックでエモーショナルなんだけど、それだけという事ではなく。曲ごとに色んな揺さぶりを、リスナーに対してかけてくる感じ。

そして、アレンジ。特に前半は、曲ごとに同じようなアプローチが繰り返されている感じがしました。しかも、「オリジナルのサウンドを繰り返して」ではなく、「他のバンドでも聴いた事のあるようなサウンドを繰り返し」だったような…でも、中盤以降は、その「目立とうとしてないアレンジ」が結果的にボーカルのメロディラインを引き立てる事になっていたので、結果オーライかも。まぁでも、時々は外部アレンジャーを立ててやったほうがいい気がします。

最後に、演奏。
ひけらかす感じのアレンジは無かったので測りかねる部分はあるものの、基本的にはカッチリとしていて安定感があったと思います。この堅実な感じは、嫌いじゃない。

そんな感じで、結構「好きな部分」と「苦手な部分」がぼくの中でクッキリ分かれる感じになりました。
リリックに関してで言えばもうお腹いっぱいなんだけど、メロディに関しては今後の新譜もチェックしていきたい。





お気に入りは、
#04 『グッバイ・マイマリー』
#06 『恋人ができたんだ』





この作品が好きなら、
・『Calling』/SHANK
・『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』/クリープハイプ
・『Brand New World』/FATPROP
などもいかがでしょうか。





iPod classicには入れておきたいレベルf^_^;)










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