>ベストアルバム

>タイトル:Aoi Works〜best collection 2011-2016〜
>アーティスト:手嶌葵
>リリース日:2016年 4月 20日
>記事作成日:2016年 11月 16日





聴きました!

今年の春先にリリースされた作品ですが、ぼくが聴いたのは秋口でございます。
…というのも、本作がリリースされたのはタイムリーに知っていたのですが、「この人、ベスト盤とか企画盤とかが多くて、すでにベストあるしなぁ」と思ってチェックしてなかったんですよね。
でも、近くに最近手嶌さんにハマった人がいて、その影響で結局はチェック(笑)。
ちなみに、「オリジナル作品を聴きたいのになー」って思ってたら、9月にはオリジナルアルバムも出ましたよね。精力的な活動をなさってますね。



『明日への手紙(ドラマバージョン)』
ドラマ主題歌にもなったこの曲からスタート。
とても綺麗で、透明感と素朴さがあって、“手嶌さんらしい曲”だと思います。
元から好きでしたが、クレジットを見てびっくり! 楽曲提供は池田綾子さんなんですね。というか、この曲に限らず結構楽曲提供してるんですね。好きなアーティストさん同士の夢のコラボレーション作品を、そうと知らずに聴いてました(笑)。

『瑠璃色の地球』
お次はカバー、昭和の名曲ですね。
近年色んな人のカバーが出ていますが、これがもっとも透明で静謐。
それにしても、この方の声の記名性って物凄いですよね。これだけの有名曲でも、作品を聴くと「あっこれ手嶌葵の声だ!」ってなりますもんね。

『いつでも夢を』
そしてこれもまた昭和の名曲。
常に、どこか儚さと切なさを湛えている手嶌楽曲にあって、この曲は陽性のエネルギーが詰まっている少し珍しい曲。

『Teo Torriatte(Let Us Cling Together)』
タイトルが、パッと見「フランス語か何かかな?」と思ってしまう。タイトルのセンスが素敵(笑)。
合唱曲っぽいですね。手嶌さん以外にも複数の声が聴こえる、“厚い”曲。

『心のままに』
王道の手嶌ソング。
日本的な艶やかさと、そこはかとない儚さ、淡さ。例えば“人類”とか“歴史”とか、そういう単位でその営みに想いを馳せたくなる、そんな壮大な曲です。
ありきたりな表現だけど、“心が洗われる”曲。

『風の谷のナウシカ』
名曲のカバー。
デビューの仕方もあったのでしょうが、この方の音楽活動はジブリ映画と共にあるような気がします。このカバーも、何の違和感もなくスッと入ってくる。

『春のさけび』
珍しく、打ち込みのリズムで。曲調も、ポップで躍動感があります。春には“別れ”と“始まり”という両極端な2つのイメージがありますが、こちらは完全に後者を歌にしています。
手嶌さんの歌声も、輪郭がはっきりしていて他の曲にはないスイッチが入っている感じ。可愛らしい。

『いてくれて ありがとう』
CMタイアップ曲。
曲調としては、前曲とは真逆でとても“馴染みのある”感じなんだけど、声と歌い方に普段以上にものすごく温もりと親しみやすさがあります。
聴いていても最高の曲。そして、誰かに感謝の想いを伝えるために自分で歌ってみるのも良いんじゃないかと思う曲。

『輝きの庭〜I'm not alone〜(album mix)』
これはまた、東洋的な音とはまったく別の、西洋風…北欧とか、ケルト音楽とか?みたいなテイストのアレンジですね。
オリジナルアルバムに収録されていた頃から、好きな曲でした。

『この瞬間を』
楽曲提供者として本作での貢献度の高い池田綾子さんとの、こちらはデュエット曲。
派手ではないけど存在感のあるビートは、古来から伝わる民族音楽にも通じるものがあると思います。その上で、透き通る声がツインボーカルを張る。
なんというか、もはや神々しさすら感じる曲。

『Lullaby Of Birdland バードランドの子守唄』
ジャジーな音色が柔らかくてあたたかい。こんな小洒落た子守唄で眠りについた子どもは、将来イケメンになるに違いない(笑)。
ストリングスもふんだんで、角のない“まぁるい”曲。

『Home, my home』
アコースティックのサウンドが小気味良いワルツ。
この歳になると、家族や家庭といったもののありがたみが骨身に沁みるのです。そんなタイミングでこんな曲を聴いちゃったら、取り敢えず実家に電話をかけてみようかなんて思う(笑)。

『ささやかだけど、好ましいこと』
これもまたCMソング。
日常の小さな幸せに気付いて、幸福な気持ちになれるような曲。世の中には嫌な事や辛い事が沢山あって、それに比べて“好ましいこと”は本当に小さい。でも、“小さい”けれども“無い”ワケじゃないんだって事を、この曲が教えてくれます。
しかし、コンポーザー&ソングライター陣…“CMサイズ”というのを熟知した作り方をしてますよねぇ。すげぇ。

『卒業写真』
ユーミンの名曲を、優しくて儚い歌声で。
特徴的だけどクセのない歌声で紡がれる物語は、(本家には申し訳ないのですが)こっちのほうが好き!
なんというか…すごくすごく切ないんだけど、切ないだけじゃないのがいい!

『願い』
これもCMソング。
ピアノの音色をフィーチャーしながら、ストリングスが奥行きを持たせている。とても芳醇で贅沢なトラックです。
そして、手嶌さんの声の“活かし方”を完全に熟知したうえでトラックを仕上げている、ディレクションの凄さときたら。

『あなたのぬくもりをおぼえてる』
冒頭の、繊細なピアノからして胸をギュッと掴まれるように切ない曲。
ちゃんとJ-POPとしてキャッチーな曲ではあるのだけれども、一方ではまるで聖歌や賛美歌のように神々しく、真摯でもあって。
これ、自分の状態次第で、泣きたくなったり笑ったりしたくなるんだろうなぁ。

『氷の大地』
壮大なスケール感の楽曲。
ハープの音色が、過度な主張はしてないんだけどポイントポイントで効いています。太陽の温もり、風の心地よさ、海の懐の大きさ、生命の営み…ありとあらゆる自然の活動に感謝したくなる曲です。

『テルーの唄』
ここからのラスト2曲はライブテイク。
冒頭のアカペラ、ゾクっとする程美しい。息遣いまで聴こえてくるこのテイクは、歌い手としてのこの方のポテンシャルを改めて見せつけてくれています。

『さよならの夏〜コクリコ坂から〜』
で、こちらの曲のライブテイクでシメ。
これもまたゾクっとするような美しさ。ピアノやガットギターなど、クラシカルな楽器と手嶌さんの歌声というものの親和性を再確認。



そんな、計19曲。

『明日の手紙』って、確か月9の主題歌でしたよね。本作は、その辺もあっての“メディア対応”のベストなのかな?という感じでした。CMタイアップ曲も盛り沢山だし。
凄く、取っつきやすいアルバムだったと思います。





お気に入りは、
#01 『明日への手紙(ドラマバージョン)』
#05 『心のままに』
#08 『いてくれて ありがとう』
#13 『ささやかだけど、好ましいこと』
#14 『卒業写真』
#16 『あなたのぬくもりをおぼえてる』





この作品が好きなら、
・『Merkmal』/Salyu
・『BEST ALBUM 風と凪』/熊木杏里
・『STANDARD BEST』/大橋トリオ
などもいかがでしょうか。





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