＞オリジナルミニアルバム
＞タイトル：カノエ参上。
＞アーティスト：カノエラナ
＞リリース日：2016年 8月 31日
聴きました！
本作がメジャーデビュー作だそうで。
ナタリーのサイトで偶然にその名前を目にして、何だかビビビと来たので、早速チェックしてみました！
ぼくのその「ビビビ」は、当たったのか外れたのか！（笑）
爽快なポップロック、『シャトルラン』でスタート。
中高生くらいをターゲットにしてるんじゃないかな？って感じの、甘酸っぱくて弾けるような青春チューン。それだけに、この歳で聴くとちょっと気恥ずかしいけれども（笑）
でもまぁ、この曲で溢れる若さのエキスを吸って、こちらも少し若返るかも。
どんなストーリーだよっ！『恋する地縛霊』。
何かのメタファーなのかと思ったけれども、完全にタイトル通りの物語だった（笑）
しかし、ラストの一行が急激に切ない。絶対に叶わない恋というのは、切ないんだろうな…なーんて、真面目に受け取ってみた。
スウィンギンでジャジーなアレンジは、トラックとして素晴らしい。ノリ良く聴けました。
メロディ&アレンジ的にはストレートなポップソング、『My World』。
うーん…実体験なんでしょうな（笑）中二病というヤツか。でも、自分が中二病に罹患している事を自覚し始めた、なんとも言えない小っ恥ずかしい瞬間を切り取ったような曲。
『夏の祭りのわっしょい歌』。
なんというか、「音頭」的なウーファーのリズム。でも、そこに重なるのはEDM的なエレクトロサウンド。和洋折衷というか、温故知新というか、まぁなんかそんな感じ。
切なさ香るミドルチューン、『あたしの彼氏は二次元の人』。
まぁ、これもまたタイトル通りのストーリーですね。切ないメロディとアレンジなんだけど、歌詞が…なんというか、結構メロウで切ない系の曲なんだけど、一向に浸れない（笑）
いやまぁでも、ほんとに、凄く素敵なトラック。裏打ちの小洒落たビートとクリアなピアノの旋律が、上質なシティポップ感を醸し出しています。
ラストは、フォーキーなサウンドが優しくて温かい『大事にしてもらえよ』。
友達の幸せを願っているようで、僻みの毒を吐いているようで、だけどもやっぱり友達の幸せを願っている曲。
この主人公の素直じゃないところが、第三者的に見てると可愛らしくて素敵ですけどねぇ。
そんな、計6曲。
ぼくの「ビビビ」レーダーは、今回も当たり！凄く良かった。
ほんと、ぼくは自分の事が大嫌いだけれどもこのレーダーだけは大切にしたいところ。
一見するとオシャレで可愛い女の子のキュートな面を切り取った作風。けれどもその実、卑屈で毒っ気の強い負のエネルギーに満ち満ちていて、それがまたたまらなくツボでした。
シンガーソングライターでありつつ、けれども他のコンポーザーからの楽曲提供も受けているようで。
その辺、「自作」にこだわらずに今後もフレキシブルにやっていってほしいです。最近、「自作」にこだわるあまりに似通った曲ばかりになっていくアーティストさんが多い気がするので。
お気に入りは、
#02 『恋する地縛霊』
#05 『あたしの彼氏は二次元の人』
#06 『大事にしてもらえよ』
この作品が好きなら、
・『ふりぃ』／阿部真央
・『夕暮れワルツ』／甲斐名都
・『ミディアイム』／星羅
などもいかがでしょうか。
iPod nanoにも入れておきたいレベル(^.^)
ぼくの、もう１つのブログもご贔屓に！
▶︎音楽雑記帳