遅くなりました。
「Take me out」無事に全公演終了致しました。
感謝しかありません。
今回出会えた全ての人、そしてダレンに出会えて自分の中で何かが変わった。
いや、その前にこれをやると決まった時から自分という存在が変わり、そして久しぶりに海外に出て、自分の中で1つ殻が破けたというかそんな感覚を掴んでから稽古に臨みました。
「全てを剥き出しにしなければこの芝居はできません」
藤田さんはいつも言っていました。
全て取っ払って裸のまんま(物理的な意味ではなく)演じなければいけない。
特にダレンという役は物語が進むにつれて、裸になっていく。
そんな役をやるからこそ、出来ないことも全て曝け出して稽古に励みました。
毎日が勉強で、いろんな葛藤もフラストレーションも日々蓄積されていく疲労もいつも違う自分と闘いながら。
大好きな藤田さんはじめ、素晴らしい共演者のみんなには毎日毎日課題をもらってそれを乗り越えていく日々。
稽古開始から約3ヶ月。
どこでも経験できない密度の3ヶ月。
濃かった、辛かった、楽しかった。
あー単純な言葉でしか表すことのできないもどかしさ。
全てを語りたい。
けど、思ってることを言葉にすると100%は伝えられない。
とりあえず言いたいのは、
「最高だった」ってこと。
これから長く生きたいと思うこの世界で入口に立てた感じ。
いや、もう立ってたのかもしれないけど、1人では絶対に開けられない扉を少し中の光がこぼれるくらい開けられた感じ。
片目を閉じて、覗けば、見えそうで見えない。
でも何かが先にある。
そんな感じ。
この扉いつになったら開けられるかな?
むしろ開けられるかな?
開けた先には何があるかな?
何もないのかな?
でも見るまでやめられない。
そんな戦いな気がする。
だからこの先も苦しくもがいて、でもその状況を楽しんで進んでいきたいと思います。
戦ってる姿を皆さまに見てもらいながら、
勇気をもらって、叱咤激励されて、進んでいきたいと思います。
「Take me out」の感想ではなく、一役者としての根本の話になってしまったのは、
この作品に立った自分はそこを見られてる気がしたから。
この作品をやる根本はそこにあると今回は思ったから。
台風、地震、雪崩、戦争…そんな中でも俺たちは芝居をやってる。
だってそれしかできないもん。
芝居。まあ居酒屋で飲んだりとか?まあ特に芝居。
これからも日々この目の前にある扉と格闘していきたいと思います。
もしそんな状況の自分を観ることがありましたら、声でも、心の声でも構いません。
けなしてもらっても構いません。
でも応援してもらえたら更に嬉しいです。
プレゼント・お手紙も受け取りました。
励みになります。
本当に本当に応援してくださった全ての皆さま、カンパニーの皆さま、ありがとうございました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
章平