引き続き今週も2回の外出権があるが、当日になって突然”今日は、外出禁止”と
いとも簡単に前言撤回の通知。
では、外出可能な期間を1日延長してくれるのかと言うと、そういう話はない。
街道(地区の行政単位)が、そう仰るのだから市民は、素直に従うのみだ。
さて、”隔離生活 73日目”。
今回は、この隔離生活を支えてくれている人達を紹介したいと思う。
まず自宅団地には、”物業”と呼ばれる管理会社社員が、いる。
管理職から警備員、修理担当までかなりの人数が、団地内に住んでいる。
と言うのもロックダウン開始以来、一緒に隔離されているからだ。
警備員は、団地の門に届いた食品などを各棟まで運んでくれる。
日本の方には、分かりづらいかもしれないが、意外に重要なのが、修理担当の存在。
上海は、駐在員が暮らすような物件でも水周りから電気系統までとにかく頻繁に
故障する。
修理担当の手にも負えず、外部の専門業者を呼ばざるを得ない場合、ロックダウン
中なので「隔離解除まで我慢してね!」と言われてお終い・・・。
食品や日用品の調達は、共同購入に頼っている。
共同購入を主催してくれる団長(リーダー)や商品の仕分けからラベル貼り、各棟
までの配達を担う住民ボランティアの方達にも大変お世話になっている。
”饿了么”や”美团”というデリバリーアプリを利用し、個人で注文した商品は、配達員
が、団地の門まで配達してくれる。
この配達員たちは、ロックダウン後の業務再開以来、防疫対策の一環として、帰宅
は許されていない。
一部ビジネスホテルで生活している配達員もいるが、大半は、路上でのテント生活
を余儀なくされているという。
結果、上海では、テントが品薄状態。
それにしてもこのテントが並ぶ光景は、2022年の上海とは思えない。
これから暑さが厳しくなり、この状況で暮らすのは過酷過ぎる。
市民は、不自由な隔離生活が続いているが、屋根のある自宅で暮らしている。
そんな私達を帰宅も許されない管理会社の社員や出稼ぎ労働者でテント暮らしの
配達員が、支えてくれているということを心に留めておいて欲しい。
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同じ配達員でもデリバリーは個人事業主だが、京東(通販サイト)は正社員だ。
京東の配達員も帰宅出来ないが、会社が用意したビジネスホテルに宿泊している。