2月1日の春節(旧正月)から数えて15日目にあたる2月15日は、”元宵節”だ。
(中国の行事は、旧暦で行うため、毎年日付が異なる。)
農村では、この日までが春節(旧正月)期間。
さて、”元宵節”には、”汤圆(タンユアン)”を食べる。
”汤圆(タンユアン)”とは、宋の時代の明州(現在の浙江省寧波市)に起源を発する
餡入りの白玉団子のことだ。
”汤圆(タンユアン)”と似た発音の”团团圆圆(タンタンユアンユアン)”は、家庭円満を
表し、家族の幸せを願っていただく温かなデザート。
上海は、南の浙江省寧波市から移住して来た人が多いため、ゴマ餡入りの”汤圆
(タンユアン)”が、人気だ。
かじるととろ~りとした濃厚な黒ゴマ餡が流れ出て来て、柔らかな白玉と混ざり合い、
最高の組み合わせ!
この餡は、黒ゴマ+ラード+砂糖で出来ているが、ラードの味は全く気にならない。
かつては、家庭で手作りしていたが、今では冷凍食品を買い、茹でて食べるのが主流。
”思念”や”龙凤”など各食品メーカーが手掛ける中でもネズミ一押しは・・・
浙江省寧波市の”缸鸭狗”。
(画像は、盒马(アリババ系ネットスーパー)から拝借。)
最初、鴨と犬のレトロなパッケージが気になり買ってみたら・・・他社製”汤圆(タン
ユアン)”とは一線を隔する滑らかな白玉に感動し、今やネズミ家の定番。
他社よりも若干お高めだが、一度食べたら後戻り出来ない。
8個&16個入りがあるが、3人家族なら迷わずこの16個がお勧め!
29.5元(約530円)。
”汤圆(タンユアン)”を茹でる際、沸騰した水に投入すると鍋底にくっつき、ゴマ餡が流れ
出てしまうので、先に菜箸やお玉で水流を作ってから入れるのがコツ。
再沸騰したら、とろ火にし、3~4回に分けて冷水を加え、4~5分煮て透き通った”汤圆
(タンユアン)”が浮き上がったら出来上がり!
茹で汁と共に器によそって下さい。
黒ゴマ餡入り”汤圆(タンユアン)”は、日本人好みの味なので、冬のおやつにもどうぞ。