新型コロナの流行以来、隣国であるはずの母国、日本は遠くなり、気軽に一時帰国
出来なくなって1年が経過した。
日本から持参した食材も手薄になり、代替え食材を上海で探す日々だ。
そんな中でヒットしたジャムをご紹介したいと思う。
ジャムやワインで有名な長野県の食品メーカー、サンクゼールは、2010年に上海へ出店
したが、やはり価格がネックだったのか、いつの間にか見かけなくなり、久しい。
砂糖不使用のサンクゼールのジャムの中でも絶品のイチゴジャムに類似したものはない
かと探し出したのが、日本では馴染みのない奥地利(オーストリア)産。
1879年創業の老舗 ”d'arbo(德宝果)”。
德宝果 草莓果酱(イチゴジャム) 200g入り 19.9元(約320円)
原材料名は、含有量の多い順に明記するというルールがあり、一般的なジャムの場合、
主役の果肉よりも実は、多く含まれる砂糖から記載されている。
しかし、このジャムは、果肉70%なので、イチゴから。
原材料は、イチゴ、砂糖、濃縮レモン果汁、ペクチンのみで香料や着色料は、添加されて
いないのも嬉しい。
イチゴのゴロッとした感じと爽やかな甘みが、サンクゼールのイチゴジャムに酷似。
食にうるさい家族も太鼓判の美味しさだ。
同じく果肉70%シリーズのブルーベリージャムもお勧め。
蓝莓果酱(ブルーベリージャム) 200g入り 19.9元(約320円)
ネズミ家では、ジャムは、パンにつけるよりも主に中国産の明治ブルガリア プレーンヨー
グルトに混ぜ、食べている。
自家製スコーンに添えても好評だった。
”d'arbo(德宝果)”のジャムは、味だけでなく、六角形のガラス瓶と繊細な果物のイラストが
描かれたラベルのバランスも気に入っている。
こういうセンスの良さは、やはりヨーロッパには敵わない。
* おまけ *
マーマレードジャムのお勧めは、徳国(ドイツ)産。
ZUEGG(嘉丽) 橙子果酱(マーマレードジャム) 330g入り 27.8元(約450円)
こちらの原材料は、残念ながら、砂糖から始まっているが、果肉含有量は30%でオレンジ
の皮もしっかり入っている。
原材料は、砂糖、オレンジ、水、ペクチンのみ。
砂糖の分量を減らし、このマーマレードジャムを混ぜて焼いたマフィンが、息子お気に入り
のおやつで「オレンジの風味が絶妙!」とのこと。
下だけにぐるりと柄が入った寸胴でシンプルなガラス瓶は、如何にもドイツ的なデザイン。
なかなかオシャレなガラス瓶が見つからない上海で、食べ切ったら、よく洗って次は何を
入れようかと思案するのが、昭和生まれの思考回路。
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以上の画像は、京東(ネット通販サイト)から拝借。
上海の高級スーパーで調達出来るものもあるが、京東の方が、安いのでお勧め。
中国産ではないが、上海でも探せば美味しいジャムは、見つかる。