上海における現地発生型の新たな感染者は、1月30日~2月2日までは、0名だった。
しかし、2月3日、これまでの隔離対象者の中から3名の発症が、判明した。
2月4日は、感染者の濃厚接触者だが、隔離対象外から1名が、見つかった。
感染者の居住地である浦东新区高东镇新高苑一期小区(浦東新区の北東部)は、
すぐに中リスクエリアに指定され、約3,500人が、隔離観察中だ。
ここから新たな感染者が、見つかるか、というのが、今後の焦点だろう。
2月5日の新規感染者は、0名。
1月21日~2月5日までの感染者は、合計22名。
さて、日本では、PCR検査を受けるまでの道のりさえ長い、という話を聞くが、上海市内
では、2月5日現在、156ヶ所で気軽に受けられる。
しかも1月30日~検査費用は、120元(約1,920円)から30%オフの80元(約1,280円)
となり、検査を受けるハードルは、更に低くなった。
この値下げは、春運(旧正月休暇の帰省ラッシュ)で里帰りする人達に便宜を図り、安く
PCR検査を受けさせ、高鉄(中国版新幹線)や飛行機を利用する際に、陰性証明を提示
しやすくするためだ。
中国のPCR検査は、数人分の検体をまとめて検査する”プール方式”を採用し、検査効率
を高めている。
下記は、澎拜新闻(ネットニュースサイト)から拝借した中国各地のPCR検査費用比較表。
最安値は、陕西省と福建省の10検体をまとめて検査した場合でわずか15元(約240円)。
上海の1/5という激安価格には、逆にそこまで差がつく理由を知りたいが、ニュースでも
言及しておらず、不明。
**********
中国のPCR検査は、医保(中国の公的医療保険)加入者が、指定医療機関で受けた場合、
補助が受けられる。
上海では、市政府から短信(ショートメール)で”発熱や咳等の症状があれば、市販薬を
飲まず、すぐに発熱外来を受診するように!”と呼びかけがあるほど、感染者の早期発見
を重視している。