カフェに入ったら、黄色いパーカーとキャップを持った人たちばかりだった。今日のマラソンを支えるスタッフさんたちだな。僕も京都マラソンでスタッフをやったことがあるからわかる。みなさんとても活気にあふれている。スポーツイベントとは心が躍るものだ。
ここに来る途中、道ばたに止まっていた軽ワゴン車の荷室は、Amazonの段ボールでぎっしりだった。情報はネットワークで送れるようになっても、物質は空間の中を運んで届けなければいけない。とても大変なことだが、物は運ばないと移動しないという事は、人生の妙味として僕はいいなあと思う。これからの時代、好みが細分化してくれば、作り手から使い手へとつなぐ物流はますます必要になる。物を運んでもらうにはそれに見合った代金が必要になるということをちゃんとわかっているべきだ。気に入った品で、価格もその価値があると思える、自分にとって良い物を多過ぎない程度に手元に置いて暮らしたいと思っている。
コンビニは便利になりすぎて、スタッフさんの負担が増しているように見える。メルカリやヤフオクで取引する商品を発送できるからとても便利だ。住所などを書いたりする必要もなく、店内の端末を操作してレジに行くだけで送れる。それでも缶コーヒーを買うときよりは手間がかかる。混んでいる時、あまりたくさんの商品を持ってこられたら困るし焦るだろう。ちょっとしたものを買いたいだけの人も多いのだから。今後の状況によっては、窓口を分けたり、ルールを変えたりすることも必要になってくるかもしれない。