それは10月最後の土曜日だった・・・
僕は理砂に電話した。
いつものように、自分のことを喋り捲るあの子を遮って・・・
"ねえ、理砂。あまりいい話じゃないけど聞いてくれる?"
"はい。何ですか?"
"あのね・・・"
"理砂は俺のこと見てないだろ?"
"・・・"
"あの夏の日、手紙に書いた内容を今伝えるね。"
"理砂・・・"
"2年後、理砂が店を辞めたとき、俺に会いたいと思ったら、そのとき、今度は理砂のほうから電話ちょうだい。"
"もう、店には行かない・・・"
"・・・"
"理砂、喉が痛くなったら、すぐにお医者さんに行って薬をもらうんだよ。"
"大丈夫ですから・・・。独りでやっていけますから・・・"
"元気でね。理砂・・・"
"・・・"
"大丈夫ですから・・・。独りでやっていけますから・・・"
ねえ、荒川さん
僕はもう理砂の店に行かない決心をしたんだ。
あなただったらきっと分かってくれるよね。
2ヶ月の月日が流れた・・・
そして2010年が来た・・・