10月16日(土)~18日(月)、瀬戸内国際芸術祭を見に行った。

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1日目、10月16日(土)のラインナップ。女木島。

レアンドロ・エルリッヒ「不在の存在」
福武ハウス
行武治美「均衡」
禿鷹噴上「20世紀的回想」
木村崇人「カモメの駐車場」
鈴木康広「ファスナーの船」
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朝7時羽田発の飛行機で高松へ。
空港からはレンタカーを借り、高松港近くの総合インフォメーションセンターへ。
当初、
1日目は既存作品が集中している直島で肩ならし、
2日目は開館初日の豊島美術館を見るために豊島、
3日目は帰京する日なので余裕を見て高松港から近い女木島へ、
という予定を立てていた。

が。

直島で見ようとしていた地中美術館は、午前中にして既に整理券が配布終了。
さらにジェームズ・タレルのバックサイド・オブ・ザ・ムーンは4時間待ち。

急遽予定変更。
1日目に女木島、2日目に直島、3日目に豊島とする。
直島は月曜日休館の作品が多いので、1日目でなければ2日目という選択肢しかない。
となると、1日目に開館していない豊島美術館に2日目行けないとなると3日目に行くことになる。

この判断は、結果的に吉凶五分五分だったのだけど、それは後ほど。



高松港に車を置いて、フェリーで女木島へ渡る。
女木島は小さな島。徒歩でまわるような感じの大きさ。


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女木島は、通称鬼ケ島。鬼がお出迎え。


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女木島のカモメは薄っぺらい。のではなく、カモメの風見鶏。


毎日メイントピックを決めていた。
女木島ではレアンドロ・エルリッヒの「不在の存在」。
作品の中でごはんが食べられるらしいよ、おなかすいた~と、まず見に行く。


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エルリッヒの作品を見に行く途中で見つけた。ペンギンかなぁ。


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「不在の存在」の外観。


正確には、作品の中で…ではなく、
一軒の家の中に、作品スペースと食事スペースがあった。
レストランのウェイティングリストに名前を書いてから、作品を見る。
(以降ネタばれ)

作品のある部屋に靴を脱いで入る。
畳敷きの部屋に卓と座布団が並んでいて、壁際には鏡が2枚。

と、思いきや、鏡は1枚で、もう1枚は素通しだった!
素通しの入り口を入って隣の部屋に入ると、地面に傾斜がついている。
最初に入った部屋から見た時に、鏡に映るのと同じ角度で見えるように計算されている。

すごい~!!!!!
初っぱなから感動。

作品は部屋の外にもあった。
中庭に白い砂利が敷き詰められている。
その上を、目には見えない人間が歩いて渡っていったかのように、
時々、ぎゅっ、ぎゅっ、と足跡がつけられる。


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中庭。


確かにどっちも「不在の存在」だな~。
いいものを見た。うれしい。

中庭の足跡を見ながらレストランの順番を待ち、ようやくごはん。
海鮮パスタセットを注文したら、ごはんが思ってたより美味しくて感動!
ただ、テーブルと椅子が低過ぎてすっごく食べにくかったのが残念。
このレストラン、ちゃんと企業と提携して出していて、
ここのごはんは間違いないなということで、
レジに置いてあったイタリアンと和食の店舗カードをもらっておく。


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海鮮パスタセット。



その後は
福武ハウス
行武治美「均衡」
と見てまわる。


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福武ハウス。


この2カ所の間を移動する時に途中で見かけたイベントが面白かった。
香川大学のゼミが企画して、古民家で開催していた書道教室。
筆で文字を書くの久しぶりだー。
一緒に行った友達は小学生時代書道を習っていたらしく、達筆。
(つき合い長いのに全然知らなかったよ!)
半紙にいろいろ書いた後、色紙に1文字書いて置いていくことになっていたので、
書き置きして民家を出る。
作品展示だけでなく、こういうイベントがいろいろ行われているのも楽しい。


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書道教室。寺子屋みたい。


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書道教室の玄関。大漁旗かな?


高松に戻るフェリーに乗るため、少し早めに港へ戻り、
禿鷹噴上の「20世紀的回想」を見る。
ピアノと帆船が組み合わされた不思議なオブジェ。
時々音楽が鳴るのが面白い。


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「20世紀的回想」。船みたいな。


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ピアノみたいな。


高松港と女木島の間を往復している、鈴木康広「ファスナーの船」が見れたらいいな、
という淡い期待を抱いて港で眺めていたのだけど、来る感じがしない。

来ないのかな~と思ってたら、
何と、帰りのフェリー乗船時にちょうど見れた!
留め具の形をした船が、水を切り裂いて進んで行くのがファスナーのよう。わー。
乗るのも楽しそうだけど、遠くから見てみたいと思っていたのですごくうれしい!


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水を切り裂く、ファスナーの船。


思い残すことなく、高松港へ。

夜。
四国の食べログを検索し、たった1人が五つ星を付けていたお店に、賭けで入る。
当たりだった。
刺身盛りも寿司もサラダも鶏料理も、何もかも美味しい。
一つだけ残念だったのが、白いごはんがないこと。
ご飯類は寿司のみ。
お酒飲みながら料理をつまむ店なのだろうけど、
飲まない私にはちょっとつらい。
近くのサンクスで白米買ってこようかと思ったよ。
でもほんとにおいしかった。


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お寿司。


作品にも食にも恵まれて、1日目終了。







「田中一村 新たなる全貌」を見た。

幼い頃から絵の才能があった一村。
独学で技法を身につけ、今の東京芸術大学に入学するも、2ヶ月で退学。
家族が相次いで亡くなり、残った家族を養いながら、絵を描く日々。
千葉に暮らしていた20年間、画壇に認められたいという願いはついに叶わなかった。
そして50才で千葉の家を処分して、単身奄美へ移住し、69才で没する。
70才で個展を開催したいという夢も叶わなかった。
生前はほぼ無名の画家だったが、死後マスコミの特集でその存在を知られるようになる。
今年は生誕100周年。

年齢を追って展示されている作品を見て行く。
幼少期から青年期にかけての水墨画や南画。巧い。
千葉時代の作品。巧い。
でもここまでは、巧いなと思うだけ。

奄美時代の作品の濃密さにはかなわない。
奄美に行ったことがないので、何となく沖縄を想像してみたりするのだけど、
現地はもっと土着的な空気なのかなと思う。
生活と神々が共存しているような感じで、
描かれている植物や鳥や魚が圧倒的な力で迫ってくる。

絵は(写真ですら)作者のフィルターを通過し、濾過して表現されるので、
現実に存在するものを描いていてもそれは現実ではないと思う。
現実の核心や取り巻く空気をぎゅっと圧縮して、画面の上に表されたものたちが
現実以上に物凄い迫力で伝わってくる。
この奄美時代の作品に到達できて、自分の画業に対して充足感があったということが、
本人の裏書きや手紙からも察せられる。

没後に評価されている作家を見ると、つい思ってしまう。
現在彼の絵は評価されていて、たくさんの人の心を打ち、影響を与えているけれど、
本当は生前認められたかっただろうな。
表現者は多かれ少なかれ自尊心があるので、なおさらだろうと思う。

今は情報過多の時代。
マスメディアに乗らなくても、パーソナルメディアでどんどん発信していける。
セルフプロデュース力とコミュニケーション力があれば、世界に打って出る事はいくらでも可能。
でもそんな時代でも、発信力を持っていないけれど素晴らしい才能を持っている人が
たくさん埋もれているんだろうなとも思う。

絵以外にもいろいろと考えさせられる展示だった。

会期は9/26(日)まで。その後、鹿児島と奄美に巡回。
横浜美術館に束芋を見に行った。

「束芋:断面の世代」

束芋といえば映像作品の作家というイメージ。
葛飾北斎の色をスキャンして作品を作っていると聞いたことがあって、
それが心に残っている。

美術館の入口を入ってすぐのモノクロのと、会場内のカラーの、
どちらも集合住宅をモチーフにした映像インスタレーションが面白かった。
奥からどんどん押し出されて暗闇に堕ちて行く部屋の中のさまざまな日用品。
部屋の中に収まっている時は、確かに生活を形作るアイテムだったのに、
部屋から滑り落ちた途端、生活感が一気に失せてただのスクラップのようになっていく。
得体の知れないもののようにも見える。
同じモノのはずなのに、状況が変わるだけでこんなに違って見えるものなのか。
ありふれた無名の日用品が突然非日常的な物体に変わる。
カラー作品の方では部屋の住人が不思議な行動をしていたりする。
日常と狂気が隣り合わせ。
考えてみれば、集合住宅も基本的に各部屋同じ間取りで、
個々の部屋に置かれた日用品でその部屋の住人の個性が表れていると思うのだけど、
箱(住宅)も中身(日用品)も無名の大量生産品がほとんどなのに、
それが個性を形作っているというのが面白い。
無名性の集積で形作られる有名性?

吉田修一の新聞連載小説『惡人』の挿画がすごかった。
その挿画を下地にした映像作品もあったのだけど、動かない挿画の方に、より惹かれた。
黒のラインだけでこんなに訴えかけて見せるものなのか。
物体の中身と外身、有機的なものと無機的なもの、物質と空間、
いろいろなものが混じり合って絡み合って、不穏な空気を生み出している。
多分、カラーでもっとリアルに描いたらかなりグロテスクになるかもしれないものを、
リアルさを失わずにそぎ落とした描写でシンプルに描いているのですんなり心に入ってくる。
これも日常と隣り合わせにある非日常や狂気なのかなと思う。
挿画の中の細かなこだわり?も好きで、
バーコードの数字は束芋の生年月日と当時の年齢なのかなと思うし(未確認だけど)、
割箸がきれいに割れてなかったりとか、舟のオールの向きが不揃いだったりとか、
何だかそういうディテールが面白かった。

3月3日まで。必見。
$Small, Good Things

イタリア・マイアーニ社のフィアットチョコレート。
FIAT500ミニカー付き携帯ストラップが付いている。
ストラップ目当てだったのでチョコの量が少ないのを選んで買ったけど
もっといっぱい入ってるのにすればよかった。
ミニカーは、赤・紺・白・銀・緑・黄の6色。
メタリックな銀と紺にすごく惹かれたけど、
ルパンがカリオストロの城で乗ったという黄色に決定。
うん、やっぱりかわいい。
でも銀と紺もほしいな。誰か買って下さい☆


ネット通販だとストラップの色は選べないようです。
私は店頭だったので選んで買いました。

イタリア食材専門ショップ ベリッシモ
$Small, Good Things

無印で見つけてうっかり買ってしまったシリコン型。



$Small, Good Things

テンパリングしたチョコレートを流し入れて固める。



$Small, Good Things

スプーンの形のチョコレート。5本出来た。



チョコレート作ったの初めてかも。
ってか、チョコレート作るって、あまり作るって言わない気がする。
溶かして(時には生クリームとか混ぜて)型に流して固めるだけ。
あっ、料理ってそんなものか。
切って加熱して調味して。いつも適当簡単料理。