「安野光雅の絵本展」が楽しくて、絵本購入。


買ったのは『あいうえおの本』。1976年初版。
前年出版された姉妹版『ABCの本』もほしかったけど、そちらはまた今度。


タイトルどおり、ひらがな五十音を覚える本。
見開きで一つのひらがな。
左ページは、木製のひらがな。
右ページは、そのひらがなを使った単語の絵。


一ページ目の「あ」でやられた。
どうして「あ」で「あんぱん」なんだ~。
おいしそうすぎる!笑
しかも「あり」までいるし。


「う」なんて、「うなぎ」と「うめぼし」で食べ合わせが悪そう(笑)
「き」は「きかんしゃ」の「きって」に「きたかまくら」~「きさらず」の「きっぷ」だし、
「わ」は、木製の「わなげ」の台座の部分に「わに」の焼き印が押してある!


木製のひらがなにも、数々のこだわりが。
例えば
「く」では「くぎ」が飛び出ているし、
「け」では下の方が「けずれて」いる。
「さ」は桜と思しき表皮の木が使われていて、
「し」は「しばられて」いたりと
見つけて「なるほどね~」と関心することしきり。


文字や絵を囲むフレームが、また素晴らしい。
そのひらがなの単語のモチーフの数々が、黒の細い描線で描かれて構成されている。
モノクロームの絵のフレームが
カラーで描かれているひらがなと単語の絵をひきたたせているんだけど、
多分子供だったら色を塗りたくなるんじゃないだろうか(私も塗りたい)。
モチーフを発見していく楽しさが散りばめられている。


表紙と裏表紙は薬箱の絵。
引出しにひらがなが一つずつ書かれているのだけど、
裏表紙には、薬箱の上に木製の「゛」(濁点)と「゜」(半濁点)が瓶詰めにされて載っている。
そして背表紙には薬さじ。
こだわりはとどまるところを知らない。


眺めていて全然飽きない。
素晴らしい。


他の本も集めちゃいそうだなぁ。

安野光雅の絵本展を見て来た。
昨夜知って、今日が最終日。間に合ってよかった。


「ふしぎ」「旅」「数学」「科学」 「古典」「風景」の他
作家の少年時代の思い出などテーマ毎の絵本の原画が主な展示。
他にポスター、装丁の作品も。


安野光雅といえば、私のイメージは
『ふしぎなえ』『さかさま』などの
だまし絵系や
『旅の絵本』シリーズ。
今回の展示のカテゴリーでは「ふしぎ」「旅」にあたるのだけど、
そういえば理数系の絵本もあったかもなーと思い出す。
日々の生活の中に数学や科学は溶け込んでいるんだと気づかされる。
あぁ、子供の頃に読んでいたかった。
平家物語や三国志、シェイクスピアの絵本は今回の展示で初めて知った。


展示数も関心も一番高いのは、やはり「ふしぎ」「旅」。
まず「ふしぎ」。
エッシャーに影響されたという、だまし絵の数々。
エッシャーはモノクロームでシャープでダークな世界観のイメージだけど、
安野光雅は、同じだまし絵でもくすっと笑えてかわいらしくて頬がゆるむ。
細かな部分まで行き届いた描写と、バランスのとれた画面構成。
インクと水彩で描かれた、明るい色調の絵。
昇っているはずなのに、下っている階段。
床の上に立っている人の頭上には、天井に立っている人。
いつの間にか反転している世界に、脳が揉みほぐされて行く感じ。


「旅」は、ウォーリーがいない「ウォーリーを探せ!」みたい。
実際に旅した異国の風景を、さまざまな人の営みと共に、俯瞰で丹念に描いている。
でも単なる風景画なわけはなく、よく見るとしかけがあちこちにあって、
あぜ道を何故かポパイとオリーブが走っていたり、
川にはお椀の舟に乗った一寸法師がいたり、
闘牛場では観客に混じってライオンとカバも観戦していたり。
小さくたくさん描かれた人は、誰一人として同じ人がいない。
同じユニフォームを着ている人たちでも、みんなそれぞれ違うポーズ。
俯瞰で見ると小さな存在でも、一人一人にちゃんと人生があるんだなと感じさせられる。


多くの場合、安野光雅の絵本には主人公がいない。
たくさんの人物・動物が入れ替わり立ち替わり現れる。
それでも一人一人、一匹一匹、みんな個性をもって描き分けられている。
彼の絵を見ていると「神は細部に宿る」という言葉を思い出す。
そして、きっとそれは義務じゃなくて楽しんで描いているのだと思う。
ここに気づくかな~?と笑いながら問いかけられている気がする。
見ている私も楽しくなる。


あまりにも楽しすぎて3時間くらい会場にいた。
最終日じゃなかったら、また見に来たかったなぁ。


展示は巡回するそうです。
関東では板橋区美術館に来るそうなので、行けそうな方はぜひ。



最後の更新が昨年の10月。
そろそろ更新してみましょうかねぇ。


今日は映画を2本見た。
トルコ映画で「蜂蜜」と「卵」。

蜂蜜」は2010年ベルリン国際映画祭金熊賞受賞作品。

蜂蜜」は三部作の第3作目で、今作品の受賞&上映が決まったので
前の2作も公開ということらしい。
ユスフという男性が全作品の主人公で
作られた順番は「卵」「ミルク」「蜂蜜」なのだけど、
主人公の年齢が高い順に作られている。
つまり、時をさかのぼっているということ。


蜂蜜」は6才のユスフが主人公。
大きな瞳と、きゅっと結ばれた口がかわいい。

自然のままの森林がとにかく美しい。
BGMは一切なく、自然の音のみ。静寂に包まれる。

地味な話。そんなに明るい話でもない。
でも派手さがない分、一つ一つの場面が際立って、余韻が心に沁み入る。

「ミツバチのささやき」とか「カラスの飼育」が好きな人は
多分好きだと思う(私がそうなので)。


「卵」は40才のユスフが主人公。
大人になってる分、こちらの方が多少テンポよく話が進む。

トルコはチャイ飲むんだなとか
イスラムの人が多いんだなとか
ヨーロッパでもアジアでもない感じが面白い。

子供時代に吃音だった彼が
大人になったら詩人になってるという設定も面白い。
あ、逆か。
詩人の彼は、実は小さい頃は吃音だったという設定。

自分のルーツを探す旅。


「ミルク」も気になる。
日程的に見れないけど、いつか見たいなぁ。


ハリウッド映画とかのわかりやすい映画もきらいじゃないけど、
そういえば元々単館系の映画が好きだったんだよなぁ
ということを思い出させてくれた作品だった。

最近、シネコン流行りで単館系がどんどん潰れてかなしい。
小さくても珠玉の作品はたくさんあるのだ。

ちゃんと見に行かないと。
10月16日(土)~18日(月)、瀬戸内国際芸術祭を見に行った。

--------------------------------------------------------------------------------
3日目、10月18日(月)の主なラインナップ。豊島。

青木野枝「空の粒子/唐櫃」
ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー「ストーム・ハウス」
トビアス・レーベルガー「あなたが愛するものは、あなたを泣かせもする(日本フランチャイズバージョン)」
木下晋「101歳の沈黙/100歳の手」他
横尾忠則「Aurora/宇宙的狂気愛/紫の胎動」他
--------------------------------------------------------------------------------

本日のメインテーマは豊島美術館。
内藤礼好きの私にとってはすごく楽しみな場所。

高松から豊島まではフェリーはなく、高速船のみ。
高速船には車は載せられないので、豊島の中はバスで移動の予定。

今日は月曜日で平日だから、乗船の1時間前に行けばいいよね~

と言っていたら、甘かった。

車で駐車場まで行く途中、港で長蛇の列を見る。
平日なのに何だろうね~、あのゆるい感じは通勤通学って感じじゃないよね~、
と言っていたら、何とそれは豊島行きの高速船の整理券のための列。
自分たちを棚に上げ、一体どこからこんなに沢山の人がやってきたのかと呆然。

30分前にならないと整理券は配られない。
不安な気持ちで並んでいたら、相当前で整理券が終了。がーん。

しかもツイッターのTLを見ると、
豊島美術館の整理券がすでに11時の分まで終了しているとのこと。
今日は帰る日。あまり遅くまでいることはできない。
間に合わないのか?

っていうか、まだ豊島までも行けてない!
次の船は11時過ぎ。今の時間8時半。
どうしよう~。

小豆島から宇野(岡山)を回って豊島に行く方法もあるけれど、
前日も積み残し(=定員オーバーで乗船できない)があったとのこと。

豊島は諦めよう。男木島も作品が多そうだから、そこに行こう。
と、男木島の乗船場に行きかけたその時、
「豊島行きのキャンセルが10人分出ました!」
と係員のおねえさんが呼び止めてくれた!
ほんの30秒くらい遅れていたら、完璧に男木島に行っていた。
もうこれは豊島に行けるだけで充分としなくてはという感じ。

急いで乗船。
海上で見たツイッターのTLでは、豊島美術館の整理券は12時の分まで終了。
やっぱり無理そうだ。

豊島に着いた。
期間中限定の無料バスにタイミング良く乗り込む。

豊島美術館前に到着。
海へ突っ込むような感覚に陥る坂道を下って美術館へ。


$Small, Good Things-te-1
海へダイブ、な気分。


整理券配布には間に合った。
が、それは14時半の回。
15時には豊島を出ないといけない。残念だけど諦める。
わーん、残念~。


$Small, Good Things-te01
豊島美術館。外観のみ鑑賞。


しょうがない。
気を取り直して、他の作品を見よう。

豊島美術館近くで見れるのは何かな~と探し、
青木野枝「空の粒子」を見る。


$Small, Good Things-te02
「空の粒子」。


$Small, Good Things-te03
作品の内側に立って、空を見上げる。


$Small, Good Things-te04
「空の粒子」は、唐櫃のそばにある。


神聖な湧き水と神社のそばに作られた鉄の彫刻。
作品から見下ろすと、眼下には瀬戸内海の青い海。
穏やかな気持ちになる。

激混みの島キッチンなどを眺めつつ、
J・カーディフ&J・B・ミラー「ストーム・ハウス」へ。

古民家を利用して作られたインスタレーションで
嵐が来て過ぎ去るまでを再現している。
さっき見下ろした穏やかな瀬戸内海も
ひとたび嵐が来るとこういうふうになるんだな、
自然は時に優しくて時に厳しいな、というのを体感。

そろそろお昼だね~ということで、
港近くで、食事が出来る作品
T・レーベルガーの「あなたが愛するものは、あなたを泣かせもする」に行く。


$Small, Good Things-te05
「あなたが愛するものは、あなたを泣かせもする」。


ここも古民家を利用した作品。
トラディショナルな外観とは打って変わって
内観は蛍光色の渦。
まず、ごはん~
と注文したのは醤ずしというお寿司。
煮切り醤油(かな?)を使ったちらし寿司。
レモンを搾ってさっぱりいただく。美味。


$Small, Good Things-te06
このテーブルで食事。


$Small, Good Things-te07
醤ずし。


食べ終わってゆっくり室内を鑑賞。
2階建で、1階は蛍光色にボーダー、2階は蛍光色に水玉。
すごいな~。窓ガラスまで模様が入ってる。
一歩一歩歩くごとに風景が変わる。
写真撮りまくり。


$Small, Good Things-te08
1階。さっきごはん食べた部屋も1階。


$Small, Good Things-te09
階段を上って2階へ。


$Small, Good Things-te10
2階。


$Small, Good Things-te12


$Small, Good Things-te11
窓ガラスも水玉。


ここまでで、かなり満足。

港に行くと、帰る予定の船の前に臨時便が出るとの情報。
やった!
飛行機までかなりギリギリな予定だったけど、余裕が出来る!

臨時便の時間を確認した後、
木下晋「101歳の沈黙/100歳の手」を見る。

古民家に展示された、繊細で巨大な鉛筆画。
描かれているのは日本最後のごぜ(漢字変換できない)さんの姿。
暗い室内に置かれているその作品は、目の見えない彼女の境遇を物語っているよう。
作品を見た後、彼女の凄まじい人生が記されたリーフレットを読んで呆然。
暗い気持ちになって民家を後に。

最後にもう一つ見れそうだね~といいながら結構歩いて
横尾忠則「Aurora/宇宙的狂気愛/紫の胎動」を見に行く。


$Small, Good Things-te13
途中、地元のお祭りを見かけた。秋祭り。
直島や高松でも御神輿を見た。


この作品も古民家に展示されていたのだけど、
家に入る前から庭に赤い物体が見える。
凄そうな予感。

やっぱり、凄かった。
庭には赤い岩がいくつも配置されて、赤い池も出来ている。
室内には横尾!という感じの作品の数々が展示。
それもネオンライトに照らされていたり、畳のへりが赤かったり。


$Small, Good Things-te14
赤い日本庭園。


$Small, Good Things-te15
動く絵。


$Small, Good Things-te16
襖の向こうは淫微な世界。


$Small, Good Things-te17


$Small, Good Things-te18


いやー、最後を締めくくるにふさわしい作品だった。

作品を後にして、また歩いて港へ。


$Small, Good Things-te-2
帰り道。素朴で可憐な花があちこちで咲いている。


無事に臨時便に乗船し、高松港へ帰航。
少し時間ができたので、マリタイムプラザでお土産を買い足し、
おやつも食べて高松空港へ。

レンタカーを返す前に、もう一度うどん。
前日から、おやつ→夜→朝→と来て、4度目のうどん。
今回は生醤油をかけていただく。おいしかったー。


$Small, Good Things-te-3
ラストうどん。


見れたもの、見れなかったもの、いろいろあったけど楽しかった。
内藤礼はきんざも豊島美術館も見れなかったので残念だけど、
どちらも常設展示なのが救い(=会期中のみではない)。
いつか内藤礼巡礼の旅に出たいなぁと思いながら、旅終了。

夕方の便で羽田へ。おつかれさま。











10月16日(土)~18日(月)、瀬戸内国際芸術祭を見に行った。

--------------------------------------------------------------------------------
2日目、10月17日(日)のラインナップ。直島。

大竹伸朗「I♡湯」
家プロジェクト…大竹伸朗「はいしゃ/舌上夢/ボッコン覗」
        宮島達男「角屋/Sea of Time'98(時の海'98)」        
        杉本博司「護王神社/アプロプリエイト プロポーション」
        須田悦弘「碁会所/椿」
        ジェームズ・タレル「南寺/バックサイド・オブ・ザ・ムーン」
地中美術館…ジェームズ・タレル「オープン・フィールド」「アフラム、ペール・ブルー」
      クロード・モネ「睡蓮ー草の茂み」
      ウォルター・デ・マリア「タイム/タイムレス/ノー・タイム」
草間彌生「赤かぼちゃ」
--------------------------------------------------------------------------------

前日の情報(整理券午前中で配布終了&長時間待ち)をふまえ、
ホテルの朝食時間前にホテルを出て、高松港へ。
直島行きのフェリーのチケット売り場前は、整理券待ちの長蛇の列。
乗船券は無事入手。ほっ。


$Small, Good Things-nao01
朝ごはんに食べた、ちくわパン。初めて食べた。結構イケる。


直島は起伏の激しい地形。
レンタサイクルでまわるなんて、電動付でも私たちには無理!
という判断で、レンタカーごとフェリーに乗り込んで直島へ。

直島、友達は初めて、私は2回目。
初上陸の友達にぜひ見てもらいたかったのは地中美術館、
私のお目当ては、前回来た時にはなかった、大竹伸朗「I♡湯」。

まず、地中美術館に向かい、12時台の整理券をゲット。
次に南寺に向かい、14時台の整理券をゲット。


$Small, Good Things-nao-2
快晴。海も空も青い。


この間を上手くぬって他の作品を鑑賞。
本当は前回台風で壊れていて見れなかった
内藤礼の「きんざ」を見たかったのだけど、
旅行前にすでに予約済みになってしまっていて、今回も断念。残念~。

で、最初に見に行ったのは
大竹伸朗の「I♡湯」。
銭湯として機能している作品。
写真で見て知ってはいたけど、実物ははるかに凄かった。
何だ、この素晴らしくデコラティブでカラフルでフォトジェニックな建造物は~!!!!!


$Small, Good Things-nao02
I♡湯。


$Small, Good Things-nao03


$Small, Good Things-nao04


$Small, Good Things-nao05


$Small, Good Things-nao06


バシバシ写真を撮りまくり、
とりあえず気が済んだところでひとっ風呂浴びてくらぁと
温泉&銭湯嫌いの友達を外で待たせて番台へ。

中はさらに凄かった!
外観以上に素晴らしくデコラティブでカラフル!
銭湯だからもちろん撮影禁止。
この作品の凄さは入った人にしか解らない。
男風呂と女風呂の間の壁の上に巨大な象、ステンドグラス、壁画、湯船の底のモザイク絵。
水道の把手のコラージュも全部違うし、あちこち見回して感嘆の嵐。
すごいーーーーー!!!!!
銭湯を出て、うっかり「I♡湯」ロゴ入りのTシャツまで買ってしまう有様。

「I♡湯」の後は、家プロジェクトをつらつらと見て回る。
さっき大興奮した大竹伸朗の「はいしゃ」をまず見る。
(以降ネタばれ)


$Small, Good Things-nao07
はいしゃ。


2階建ての廃屋(元・歯科医院)を利用した作品。
はいしゃは、歯医者と廃舎をかけているらしい。なるほどー。
外観の色合いの地味さ(色は地味でも素材的にはかなり派手)と裏腹に、
中には、2階の床をぶち抜いて、何と巨大な自由の女神が収められていた。
これ、どうやって入れたんだろう。
そして、なぜ自由の女神?
謎は深まるばかり。
作品の作られた順序は「はいしゃ」→「I♡湯」だそう。進化してるなぁ。

「角屋」「護王神社」「碁会所」と見てまわった後、地中美術館へ。

地中美術館は
ジェームズ・タレル、クロード・モネ、ウォルター・デ・マリア、
この3作家の作品を常設展示している美術館。
よって、展示替えはなく、館内は作品鑑賞に合わせて設計されている。
つまり、作品が最高の状態で見えるように考え抜かれて作られた美術館。

とりあえずランチ!と美術館のカフェで腹ごしらえをしてから
展示室へ。


$Small, Good Things-nao-1
海が見えるカフェでサンドイッチセット。ボリューミー。


作家として大好きなのはジェームズ・タレルだけど、
この美術館については、モネの睡蓮が最高!

びっしり白い石のタイルが敷き詰められた床、
四隅が丸みを帯びた白い壁、
自然光が柔らかく差し込む白い天井。
光や水の中で睡蓮がたゆたうよう。

と至福の時に浸っていたら、
それを切り裂くおばちゃんの団体の甲高い声。
「作品の解説とか全然ないじゃないのー!」何のかのと美術館員の方に歩み寄って行く。
美術館員さんが声を落として説明しているのに合わせて、
おばちゃんたちもようやく静かに。
どうして彼女たちは周りが見えないのだろうか。
そして、美術館では静かにという最低限のマナーを守れないのだろうか。
お願いだからマナーを守れない人は来ないでくれ~、と切に願う。


$Small, Good Things-nao08
地中美術館の近くの池。モネの睡蓮をイメージ?


時間的に間に合わないかもな~と思っていた
ジェームズ・タレル「南寺/バックサイド・オブ・ザ・ムーン」は間に合った。ほっ。

建物の中に入る。
漆黒の闇。完璧な闇。何も見えない。
と思っていながら見ていると、徐々に目が慣れていろいろなモノが見えてくる。
人間の目ってすごい。こんなにも見えるようにもなるのか~
と前回来た時の感動を再体験。
やっぱり来て良かった。

とりあえず見たい作品は見たので、
早めに港へ行って車を止め、
港から数分の「I♡湯」をもう一度見に行く。
やっぱりいいなぁ。好きだ。

後はお土産売り場で素敵お土産を購入。
軽食コーナーでうどんがあったので、おやつに食べる。
今回の旅の中で初めてのうどん。
おいしーい♪
讃岐うどんはコシがあってだしが良くて大好き。
食べられるだけ食べて行きたいなぁ。


$Small, Good Things-nao-3
トッピングは浅葱と揚げ玉。


海沿いにある、草間彌生の「赤かぼちゃ」のそばまで行ってみる。
これも前に来た時にはなかった作品。
遠くからでも目立つなー。そして何だかかわいい。


$Small, Good Things-nao09
赤かぼちゃ。


$Small, Good Things-nao10
中に入れる。こんな感じ。


$Small, Good Things-nao11
赤かぼちゃの体内から外界を眺める。


夕方のフェリーにのって、高松へ。


$Small, Good Things-nao12
夕日がきれい。


$Small, Good Things-nao13



夕飯どうしようかー
と考え、昨日女木島のレアンドロ・エルリッヒのレストランでもらった名刺の店の
和食の鶏料理の方に行ってみる。

ここも当たり。
どれもこれも美味しかったけど、特に甘辛スパイシーな手羽先が最高!
締めにはやっぱりうどんを注文。
直島のとはまた違う美味しさ。


$Small, Good Things-nao-5
手羽先、絶品!


$Small, Good Things-nao-6
トッピングは、ちく天。
ちくわパンで始まり、ちく天うどんで終わる一日。


2日目も、作品にも食にも恵まれて終了。