7ハウス=結婚は正確ではなく、パートナーシップという意味での対人関係や契約なども示すため、結婚もその中に「含まれる」という意味になります。
この7ハウスについては、結婚だけではないのに「結婚」という言葉だけが切り取られ、独り歩きしているように思えてなりません。
入る天体は、そのハウスにおいてどういう働きをするのか。
まずサインはもとよりアスペクトの事も置いておいて、ここから考えてほしいのです。
太陽が入る人は人を通して自分を知る。なので対人関係に人生のテーマが当たります。
月の人は他人との関わりによって自己の感情を知る。月は揺らぐを良しとしないので、人の感情にやや同調しやすい所があるかもしれません。
木星であれば、人間関係によってご自身の社会的発展が望めますので、人に恵まれる人と読みます。
なので、7ハウスに木星=結婚でもなければ再婚でもありません。回数を示すものではなく、人との縁が発展しやすい。
つまり関わる人の中からお相手が出てきやすいという事なのでしょう。
このことと、結婚できるかどうか。というのはまた別問題です。
人間関係の深め方を見ていくのが8ハウス。
婚姻にも義務が付き纏いますが、相続や(自由にできない)財産、これらは共有されるものという事です。
どんなものを継承するか、また、それはスムーズであるか、障害が伴うか。
これもハウスに入る天体、アスペクト、カスプルーラーを追いかける事で読み解けるでしょう。
9ハウスが示すのは探求ですが、簡単には到達できない学びも示します。
今ある世界から飛び出して、その精神性を高めていくという部屋です。
再婚は9ハウスで見ますが、ここに木星が入るから=再婚ですとも言えません。
太陽も同様です。
なぜ9か。というと、私もここが初学者の頃は謎でありましたが、戻らないからです。
7でのパートナーシップが8で壊れたからといってまた恋愛から…という具合にチャートを逆走するという事はありえません。
価値観を見る2ハウス。ここには恋愛における価値観も当然とする所として示されます。
自己の喜びを見出す5ハウス。パートナーシップは7ハウス。
ここで見ていくのは変わらないです。
が、もう一度結婚となった時は7ではなく、9ハウスで見ていきます。
そして。
ネイタルチャートの読み解きにおいて、ハウスの在住天体だけを見ていった段階で
これがあるから結婚/再婚できると言い切れる天体は存在しないと思います。
反対に、これがあるから離婚するという天体もないです。
どの天体が何ハウスにいて、どの天体同士がアスペクトを形成しているのか。
その形成は7ハウスの天体、若しくはディセンダントのカスプルーラーに対し
どういったアスペクトの影響を受けるのかを見てください。
両親、自分、離婚したお相手、再婚相手。
周囲の方がみんな離婚しています/再婚していますの場合は8ハウスを見ていくと共通点が見つかるかもしれません。